屋台は福岡出身の僕にとってやはり特別なものだ。 博多・中洲の屋台の場合、昼間は営業する場所に置きっ放しになっているものが多いのだが、久留米の屋台はちょっと違った。 ひとつは、中州のように昼間の舗道を占領しないように「屋台置き場」に集められていること。 もうひとつは、その屋台を営業場所まで運ぶ「牽き屋(ひきや)」という人たちがいるということである。
牽き屋は夕方屋台置き場にやって来る。 市から特別に認可を受けた黒ナンバーの軽トラだ。 荷台の後部には屋台を牽引するための特殊なアームがついている。 それはまるで鉄道の連結器のようだ。 牽き屋の男たちは申し合わせたように次々と現れては手際よく屋台を繋いで走り去っていく。
書いてたら、小金ちゃんに行きたくなった。 東京にも、もっと屋台を!