新聞に載っている映画の広告を見ていると、各映画のスペースごとにその映画を先行試写で観た著名人の感想が載っています。 もちろん配給する会社が人選してギャラを積んでコメントを頼むわけで、そこにネガティヴな感想などはありえないのですが、中にはネガティヴとまではいかなくても、ギャラ積んでまで書いてもらうようなコメントでもないなあ、というのもあります。 最近の夕刊紙面で良い例と悪い例があったのでちょっとご紹介してみようと思います。
映画 : 「レイ」
概要 : レイ・チャールズの生涯を描いた伝記的映画
コメンテーター : 渡辺謙
寸評 : ハリウッド俳優の風格からか、コメントにも重厚感が漂う。
コメントが単なる感想ではなく、いかに自分がこの映画にひきこまれたかをさりげなく表現。
ジェイミー・フォックス演じるレイ・チャールズをスクリーンで観てみたい。
映画 : 「アナコンダ2」
概要 : 大蛇パニックもの
コメンテーター : 畑正憲+小向美奈子+天山広吉
寸評 : 数で勝負だが、3人合わせても渡辺謙のネームバリューには敵わない。
動物作家は幼稚園児並みの感想、アイドルは自分の嗜好の表明、プロレスラーに至っては自分の得意技の披瀝と、三者三様のバカっぷり。 っていうか、これを活字にした担当者、やる気あるのか?
配給元はこの映画、既に捨ててると思われる。
配給会社様、予算はあるでしょうが、コメンテーターの人選は慎重に。