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シンガポール旅行記 その7 Arab in Asia
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 この日は連れ合いがシンガポール在住の友人と会いにオーチャード・ロードに行ったので、しばし自由行動である。 考えた末、アラブ人街に行ってみた。 MRTのBugis(ブギス)駅で下車し、この街のランドマークであるサルタン・モスクを目指す。 ブッソーラ・ストリートはショップハウスとモスクと椰子の木という、いかにも食べ合わせの悪そうな三要素が混在している。
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 ふと見ると、通りの名前も完全にアラブである。 そこだけ見ていると、一瞬自分がアラブの国に来たかのような錯覚を覚える。 とはいえ異国の中でまた異国に出会い、自分が足場をなくしたような感覚は不思議と心地良い。
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 シンガポールは「ガーデン・シティー」とも呼ばれる。 その名の通り、亜熱帯の草花や樹木が街路を埋め尽くしていて気持ちいい。 都市の中にこれだけ緑が多いのもシンガポールならでは。 暑い中ジョギングしてる人もけっこう見かけた。
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 このアラブ人街にもたくさんのショップハウスがある。 そのうちひときわ大きな一軒がなかなかいい感じのカフェになっていたのでここでランチタイムにした。 通り沿いに大きなオーニングがせり出していてオープンカフェみたいになっている。 フィッシュ&チップスとタイガー・ビールを注文。 真昼間のビールは旅先の醍醐味だ。 ほどなく運ばれてきたフィッシュ&チップスは絶品だった。 冷凍疑惑のギザギザポテトはさておき、タルタルソース付きの白身魚のフライは味もボリュームも申し分ない。 もっとも、80年代の終わりにロンドンに2年いた連れ合い曰く「フィッシュ&チップスはそれを包んでる新聞紙のインクの香りという至高のスパイスがなきゃ駄目。 その新聞もサンとかデイリー・ミラーみたいなタブロイドに限る」んだそうで、もし二人で食べてたらその場であれこれ異議申し立てされて気分を害していたかも知れない。
 この店、帰国して調べてみたら「BluJaz Cafe」というジャズのライヴなんかもやる店だった。 今度シンガポールに来たら是非行ってみたい。
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 食後、このアラブ人街でもとりわけ細い「ハジ・レーン」を歩いていると、水煙草を出す店があったので一休みしていくことにした。 水煙草自体は何度か経験があるのだが、こういう本格的なのは初めて。 一見してノリの良さそうなオーナーに勧められるままカーペットに腰を下ろす。 「どこから来た?」というオーナーに「トーキョーから」というと、「おまえは俺のジャパニーズ・ブラザーだ」と言う。 どうやらこの一服は義兄弟の盃代わりのようだ。 ところがこのオーナー、頼みもしないのに店に居合わせた他の客を捕まえては「これは俺の嫁」「こいつは弟」と次々に紹介する。 心中でひそかにこのオーナーを「アラブ人街の笹川良一」と命名した頃、「待ってろ、今おまえのためにスペシャルなやつを用意したるから」と、ようやく水パイプの準備に取り掛かった。



 ほどなく供された水煙草。 吸った煙は一度水をくぐるのでタールのような不純物を肺に取り込むことはない。 独特のフレーバーは水煙草ならでは。 ちゃんと吸い込んで立派な煙を吐き出すにはけっこうな肺活量が必要だ。 自分が一服してるところを貼ってもアレなんで、オーナーと常連で年齢不詳のハラル系女子に一服キメてもらった。
 この水煙草、基本的に真昼間から仕事とかフケて、怠惰なお仲間と数人で甘ったるいチャイでもすすりながら虚空を見つめてやるような代物。 僕みたいに一人でマジメにビデオなんか撮りながらやるもんではないということを付け加えておく。


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# by theshophouse | 2010-01-20 01:56 | Odyssey | Comments(0)
シンガポール旅行記 その6 ラッフルズ・ホテル
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 ラッフルズ・ホテルに行った。 ラッフルズは以前に店のポストカードのネタにさせていただいたこともあるぐらい憧れていたホテル。
 車寄せに滑り込んだタクシーのドアを開けてくれたのはあの名物ドアマン。 とはいえ、ホテルのゲストでもない我々はレジデンシャル・エリアに入ることはできず、当然ロビーにも立ち入れない。 仕方なくアーケードの方に行ってみた。 以前から東南アジア各地でコロニアル・テイストを現代風にアレンジした服を売っているお気に入りのブランド「British India」「ARMANI/CASA」がテナントとして店を構えていた。
 ラッフルズ・ホテルのミュージアムは必見である。 以前宿泊したここラッフルズと同じくサーキーズ兄弟の手によるラングーンのストランド同様、ラッフルズもこの地を日本が「昭南島」として統治した頃には接収されて「昭南旅館」と名前を変えており、当時の日本の軍票である通称「バナナノート」や「大日本郵便」発行の切手などが展示されている。 また、古い写真や備品、装飾品に加え、かつてこのホテルに宿泊したモームやコンラッド、キップリングら数多の文豪の直筆の書簡、1989年から1991年にかけてホテルを完全休業して行われたリノベーションの時の写真展示も興味深い。
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サマセット・モームのサインが入った書簡や著作など
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古い旅行のパンフレットやポストカード
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バナナノートと呼ばれた日本の軍票や切手
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 かつて村上龍はこのホテルを舞台にした同名の小説を世に送り出したが、いくらバブル全盛の世相だったとはいえ、なんともお粗末な作品を上梓したものである。 後に小説の中の役柄そのままの某プッツン女優が主演して映画化されたことが彼の黒歴史を更に補完した。
 僕がこのホテルの存在を知ったのもこの作品が発表された頃。 どうみても物書きとしての才気に溢れているようには見えないのに常に流行作家でいられる彼の処世術には屈折した憧憬の念を禁じえないが、それでも何年かに一度「愛と幻想のファシズム」みたいな作品で作家としての帳尻を合わせてくるテクニックには長けている。 その「思いっきり勉強して調べまくって書きました」感にはドン引きさせられることもしばしばだが、ツボに入ると面白いこともある。 そのアプローチはいわゆる純文学の作家のそれとはほど遠い。 つまり作家個人の心の内奥から湧き出してくるようなクリエイションといったものとは対極にある。
 純文学の作家をアーティストとすれば、商業作家はデザイナーと置き換えることができるかも知れない。 情報の洪水の中から必要なものをインプットし、自分の中のフィルターを介してアウトプットする。 村上龍のような商業作家においてはこの「自分の名前のついたフィルター」を常に目詰まりのないような状態に保っておくことが全てであり、時には「ラッフルズホテル」のように時代に翻弄されて陳腐な作品を残すことを恐れてはいられないのだ。
 なぜこんなふうに話がそれたかというと、この旅に持参していた藤原伊織の短編集のなかで、「トマト」という、人魚が主人公でシンガポール・スリングが登場するショート・ストーリーとたまたま出会ったから。 こうした偶然にはしばしば遭うものだが、文庫にしてたった8ページに過ぎない詩のような小品が、かつて読んだ類似の素材を扱った労作よりも遥かにすんなりと心に入ってきたのが可笑しかった。 当然のことながら、作品の良し悪しは尺に比例しない。 そして、良い作家は一部の例外を除いて早世する。
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 ホテル・ショップのアイテムの充実ぶりは随一。 もちろん僕らのように、ここのゲストではなくてもこのショップにホテルグッズを買いに来る観光客が多いのを見越しての品揃えであろう。 ちょっとしたお土産を買い、2階のロング・バーへ。 シンガポール・スリング発祥のバーである。
 イイ味を出しまくっている懐古調のシーリングファンが緩やかな風をフロアへと送るロング・バー。 驚いたのは床一面に散らばったピーナッツの殻。 それはまるでメジャーリーグのベンチの床に散らばるヒマワリの種の殻のようだ。 聞けばここでは付け合わせのピーナッツの殻を床に放るのがマナーだそうで、ポイ捨て禁止大国シンガポールにおける唯一の治外法権。 それは「ファイン・カントリー」シンガポールにおける壮大なカタルシスの聖域なのだ。
 シンガポール・スリング自体は学生の頃から何度も飲んだことがある。 だいたいどの店もシリンダーグラスに入ってきたと思うが、ここロング・バーでは専用の「スリング・グラス」に注がれる。 1915年にこのホテルのバーテンダーNgiam Tong Boon(厳崇文)によってつくられたジン・ベースの甘いトロピカル風味のカクテル。 数多の名カクテルのご多分に漏れず、シンガポール・スリングのレシピにもさまざま改良が加えられて今の味になったのだという。 一次ソースはしばしば二次ソース以下にとって代わられるのが世の趨勢。 しばし堪能。
 周りを見渡してみると、ほとんどすべての客がシンガポール・スリングを飲んでいる。 あちこちで記念写真のフラッシュが焚かれている。 床一面に散らばったピーナッツの殻がそうさせるのか、ストランドのバーにあったような静謐はここにはなく、どこか弛緩した空気に包まれている。 だが、それがいい。


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# by theshophouse | 2010-01-18 00:59 | Odyssey | Comments(0)
シンガポール旅行記 その5 ショップハウス・ハンティング
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         ブレア・ロードのショップハウス レジデンスとして使われている
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  ケオン・サイク・ロードのショップハウス 奇妙なデザインの現代建築との近未来的混在
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    ジョー・チアット・ロードのショップハウス こういうモダンな内装のものは少数派


 今回は純粋な観光旅行だったのだが、ひとつだけ目的があった。 それはおそらくはシンガポールに世界で一番多く現存しているであろう「ショップハウス(Shophouse)」を見て歩くことだった。
 ショップハウスは建築形態からの呼称であり、そこに住まう人々の名前から「プラナカン・ハウス(Peranakan House)」とも呼ばれる。 プラナカンとはマレー系先住民と華僑との婚姻によって生まれた混血のこと。
 これまでもペナン、マラッカ、クアラルンプール、横浜中華街でショップハウスを見てきたが、中華街の偽物?を除けばいずれもマレーシア国内である。 マレーシアからジョホール水道を渡った先のシンガポールにおいて、我が愛するショップハウスはどういう処遇を受けているのだろうか。 これまで見てきた土地でそうだったように半ば取り壊されつつあるのだろうか。 はたまたその歴史的価値を再評価されて美しさを保ったまま保存されているのだろうか。 そんなことを考えながらデジカメとハンディカムを抱えて街に出た。
 果たしてシンガポールはショップハウスだらけだった。 しかし、一見どれも同じように見えるそのスタイルにもエリアによって微妙な差があることに気づく。 住居として使われることで建てられた当時の素の面影を残しているショップハウス、現代のコマーシャリズムの只中でも当時のままに現役のショップハウス、やや異文化の干渉を受けたショップハウス。 前庭があって塀に囲まれているのは同じ長屋形式でもショップハウスではなくタウンハウス(テラスハウス)で、こちらは純然たる住居である。
 最初こそ久しぶりのショップハウス群に興奮気味だった僕らだが、その数があまりに多いと知るや最初の興奮は次第に冷めていった。 しかし、それでもやっぱり面白いショップハウス。 あらかじめ調べておいたエリアをタクシーでハシゴしながらそのスタイルを、色彩を、時にケバすぎる装飾、住人或いはそこに居る人の姿をハンティングしていく。 もっとも、このショップハウスが素晴らしいのはファサードよりもインテリア、内部空間なのだが、今回はシンガポールという大都市にあるショップハウスということもあって、以前ペナンやマラッカで見た吹き抜けやオープンエアの中庭といった大空間を見つけるのは難しそうである。 それにしても、自分で言うものなんだが完全に趣味の世界。 このこだわりを第三者に伝えるのは非常に難しい作業なのであきらめる。
 ご興味がおありの方は撮影してきた以下の動画を。



福建語で「五脚基」、マレー語で「Kaki Lima」、英語で「Five foot way」と呼ばれるショップハウスの軒下の連続歩廊を歩きながら撮影。 この空間は僕の大のお気に入り。






ショップハウスを探せ!
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# by theshophouse | 2010-01-17 10:12 | Odyssey | Comments(0)
拝啓 東京地検特捜部長殿
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 さすが僕と同じ名前。 シビれました。
 赤レンガ派なんてとんでもない。 ジョサイア・コンドルにも失礼千万。
 絶対に巨悪を眠らせないで下さい。

 唯一の心配は元過激派の「法無大臣」の指揮権発動。



                                                    敬具
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# by theshophouse | 2010-01-15 22:38 | 号外 | Comments(0)
シンガポール旅行記 その4 Jurong Bird Park
 なんだかんだいって仕事絡みじゃない海外旅行は新婚旅行以来だったのだが、行く前から今回の旅行のハイライトになるだろうと思っていたのがジュロン・バード・パーク。 鳥好きとしては絶対に外せないスポットである。
 午前中からいろんなショータイムがあるというので、前日の移動の疲れが残るなか早朝に起きて朝食を済ませタクシーでバードパークへ向かった。 シンガポールのタクシーは比較的安いので観光にも十分使える。 ホテルから30分ぐらいで到着。 園内を一周するトラムの乗車券と餌付けの権利がついたチケットを購入。 と、ここまで書いたところで動画の存在を思い出したので続きは園内を撮影した動画で。 百聞は一見にしかず。













 以上、大人も楽しいバードパークでした。
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# by theshophouse | 2010-01-15 09:34 | Odyssey | Comments(0)
陸山会に強制捜査
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            汚沢の元秘書の元秘書がぶっちゃけた全文はコチラ
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 一刻も早く吊るしてくれ>東京地検特捜部
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# by theshophouse | 2010-01-13 19:19 | 号外 | Comments(0)
シンガポール旅行記 その3 マーライオン
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 チャンギ国際空港には夕方着いた。 真冬の東京から来たせいもあるが、赤道直下の国だけあって機外に出るとさすがに暑い。
 ホテルまでMRT(地下鉄)で行ってみることにした。 事前に何も調べて来なかったので、しばし券売機とにらめっこ。 なんでも運賃とは別に1S$支払い、スタンダードチケットというSuicaみたいなICカードを購入させられる。 改札でそれをリーダーに接触させてゲートを開ける。 目的の駅で改札を出る時も同様である。 当然手元にチャージされていないICカードだけが残されるのだが、これを券売機に入れればデポジットの1S$が返却される仕組み。 何だか面倒くさいシステムではある。
 車内。 日本でも最近いろんな案内表示はだいたい日本語、英語、中国語、韓国語とマルチリンガルになっているが、四ヶ国語があるというだけでデザイン的にシンプルになりようがないので個人的にはウザいことこのうえない。 日本語と英語だけでいい。 どうしても四ヶ国語が必要なら独断と偏見で日本語、英語、タイ語、スペイン語とかの組み合わせがクール。 日本が外国人に中国とか韓国みたいな国と混同されないためにもマルチリンガル表示は止めるべきだと思う。
 ところがシンガポールにおいては国内からしてマルチリンガルなのである。 基本的にすべての案内表示には英語、マレー語、中国語、タミル語が併記されている。 ほとんど日本人しかいない日本と違い、シンガポールの場合は様々な人種がモザイクのように混在する多民族国家なので、この表示は民族構成の実体そのものである。
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 ホテルは「ラッフルズ・プレイス」駅を下車後、徒歩3分ほどのところにある「ザ・フラトン・シンガポール」。 チェックインして荷物を解き、夕食を摂るために近くのホーカーズ(屋台村)、「ラオ・パ・サ・フェスティバル・マーケット」に行った。 とりあえず定番の「ハイナン・チキンライス」「フライド・ホッケン・ミー」「ラクサ」、このあたりからトライしてみる。
 ハイナン・チキンライスは中国の海南島発祥の蒸し鶏添えのチキンライスで、タイではこれを「カオマンガイ」と呼ぶ。 勝手知ったる味だが、カオマンガイが熱々の蒸し鶏なのに対してこのハイナン・チキンライスはやや冷製といったところ。 個人的には熱々のカオマンガイに慣れている分、やや違和感。 ラクサはどこか坦々麺的な感じで、ココナッツミルクとチリペーストの入ったスープにビーフンの麺が入った汁そば。 可もなく不可もなくといったところ。 「フライド・ホッケン・ミー」はその名前通り「福建式焼きそば」だが、既にお店が閉まっていたので食べられなかった。 ビールはもちろん干支にあやかってタイガービールである。



 八角形の特徴的な外観を持つこのホーカーズはビクトリア朝時代(!)に建てられたかつての魚市場。 週末には中央のステージでバンド演奏なども行われていて賑やかである。
 食後、徒歩でクリフォード・ピア、ワン・フラトンと散策しつつマーライオンを目指した。 普通に撮ってもお馴染みの写真になってしまいそうだったので、ディテールに迫ってみた(後日撮影)。
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 このマーライオン、言わずと知れたシンガポール(サンスクリット語でライオンの町の意)のシンボルなのだが、エジプトのスフィンクスに始まり日本の神社の狛犬へと続く獅子神の仲間。 シンガポールの「シンガ」はタイではビールでおなじみの「シンハ(Singha)」、沖縄のシーサーと同じ。 つまり獅子、ライオンである。 マーライオンの「マー(Mer)」の部分はマーメイドの頭文字とも海そのものを指すものとも言われる。 誰が呼んだか、よく「世界三大がっかりスポット」のひとつとして紹介されるが、2002年に今のマーライオン・ピアに移設されてから人気も回復傾向にあるという。 個人的には立派な観光スポットだと思った。
 今回ハンディカムを持ち込んだので、陸と海からそれぞれマーライオンにアプローチしてみた。 海からは珍しい正面からのショットを見ることができる。 近くにはマーライオングッズ専門のお土産屋があったので入ってみたのだが、中に入ったとたん店員のオバちゃんに怪しい日本語で密着マークを受けて削られた挙げ句購入を断念。 お土産のクオリティは著しく低かった。 マーライオンという世界に誇る素晴らしいシンボルがありながら、それをまったく生かしきっていないお土産のクオリティー。 シンガポール政府はこの点もう少しマジメに考えてみたほうがいいと思う。 もし日本だったら数多のゆるキャラが名乗りを上げてお土産市場は活況を呈していることだろう。



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# by theshophouse | 2010-01-13 12:34 | Odyssey | Comments(0)
シンガポール旅行記 その2 A380
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 成田から空路シンガポールへ。 機材はなんとあのエアバスA380。 世界初の総2階建てジェット旅客機である。 とはいえ納期は遅れに遅れ、同機を導入済みなのはシンガポール航空やエミレーツ航空ら一部の航空会社に限られる。
 実際に搭乗してみた感じだが、2階席に座れない限り、つまりビジネスクラス以上でもない限り、エアバスA300やA330、ボーイング747や777と劇的な違いはないように思える。 もっとも座席の前後の距離など、一人一人の占有スペースが若干広い。 また2階建ての構造上、1階部分の機体の外殻のカーブの形状がゆるやかになっている分、窓側の席が壁から受ける圧迫感が少ないのが特徴だ。
 シンガポール航空が毎年エアライン・ランキングでトップを張れるのは、もはや古典的名作となったピエール・バルマンのデザインによるCAのコスチュームのみならず、その接客サービス、機内エンターテイメントや機内食の充実度、そしてなにより常に最新の機材を使い、十分に耐用年数を残した状態で売却してまた新しい機材を導入し続けることによる高い安全性の確保(一方で常に新しい機材を使用することは機体整備の面でのコスト削減に繋がる)などさまざまだが、エミレーツ航空同様、自国の空港をハブ化することによってドル箱路線を増やし、確実に収益を上げるシステムが出来上がっている点が好循環を生んでいる。
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 以前から機内エンターテインメントシステム「クリスワールド」には定評のあるシンガポール航空ではあるが、A380のそれはもう完全に情報端末になっている。 7時間半程度のフライトではそのすべてを堪能し尽くすことすら困難だ。
 以前は肘掛けに格納されるようになっていたハンドセットがパーソナルディスプレイパネル内に格納されるようになって使い勝手も向上。 ハンドセットの裏側はクレジットカードリーダー付きのキーボードになっているのは以前からだが、更にキー入力がしやすくなっている。 エンターテイメントシステム全般のコントローラーとして、飛行中の機内からの電話機として、またメール送信やゲームのコントローラーとしても使える多機能なハンドセットである。
 モバイルPCやiPodとのインターフェイスも充実。 ディスプレイの横にはビデオ入力端子、USB端子、LAN端子(写真)、アームレストには電圧切り替えスイッチ付きで複数のプラグに対応するコンセントが設置されている。 画像や動画の閲覧ソフトも用意されており、デジカメやビデオカメラなどの機器をUSBケーブルで接続すれば旅先で撮ったものをその場で見ることもできる。 エコノミークラスとしては現状で考えられるありとあらゆる設備が網羅されていると言っても過言ではない。
 7時間半のフライトはさすがに退屈なので、オンデマンド・ムービーを2本も観てしまった。 「This is it」「The Informant !」。 「This is it」についは、これまでマイケルにまったく興味がなかった友人や知人でも二度三度と繰り返し劇場に足を運んでいるという話を聞いていたので渡りに船。 そもそも最後のツアーとなるはずだった「This is it」のメイキングものがそのまま映画になってしまったもので、舞台監督が映画監督になっている。 確かにあらためてマイケルの曲はいいし、全体としてフィルムコンサートのノリであり、たぶん劇場では盛り上がるんだろうけど、機内の小さなディスプレイで観ている限り、正直言ってそこまでの感動を覚えることはなかった。
 続いて「The Informant !」。 タレコミ屋や情報屋といった意味だが、この映画においては「内部告発者」の意味。 実はこの僕、何を隠そう「ジェイソン・ボーン」シリーズの大ファンなのだが、ボーンとしてのマット・デイモンのファンの方には正直この映画はオススメできない。 それでも彼が髭を生やし14キロも体重を増やして醜い下っ腹を晒してまで取り組んだ役は見物である。 スティーヴン・ソダーバーグが実際の事件をコメディ仕立てのサスペンスに仕上げていて、それに関わった日本企業も実名で登場していたりするところはなかなか興味深かった。
 短い東南アジアへのフライト中に映画を2本見ることなど滅多にない僕だが、それを可能にしたのもA380のキャビンの快適さゆえなのかも知れない。
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# by theshophouse | 2010-01-11 22:20 | Odyssey | Comments(0)
シンガポール旅行記 その1 プロローグ
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 遅ればせながらあけましておめでとうございます。
 皆様の2010年が良い年となりますように。
 なるわけないか、こんなアホ政権じゃ。

 年明け早々シンガポールに行ってきた。
 東南アジアは専門分野なのでいくつもの国に渡航歴があるのだが、これまで不思議とシンガポールには行く機会がなかった。 理由はいくつかある。
 ひとつはやはり仕事が絡まないので行く必要がなかったということ。 シンガポールは小さな都市国家。 ゆえにシンガポール製、或いはシンガポール産のアイテムはほとんど存在しない。 必然的に僕らのように何かを輸入することを生業にしている人間にはあまり食指が動かない国ということになる。
 もうひとつにはよく知られているところでガムの製造と持ち込みの禁止、路上でのゴミやタバコのポイ捨て禁止など、違反すると罰金刑に処される厳しい公衆衛生上の法律など、その過剰なまでに清潔なイメージ。 他の人がどうだかは知らないが、僕が東南アジアに求めるものはそうしたものとは真逆のものであり、シンガポールに対するそうした先入観がこの国への渡航を拒んできたのもまた事実である。
 もっとも、入国はしていないもののチャンギ空港のトランジットエリアで乗り継ぎのために一泊したことはある。 チャンギ空港はアジアでも有数のハブ空港なので、当時からトランジットエリアにも仮眠できるような椅子がたくさんあったり、またトランジット客用の市内観光ツアーがあったり、また無料で使えるインターネット端末が各所に設置してあったりするのだが、この時は事前に何も調べていかなかったので終夜営業のバーガーキングで夜食を済ませてメールチェックしてベンチで寝ただけ。 深夜どうしても眠れず、煙草を吸いに屋外の喫煙スペースに出た時、ねっとりとした南国の空気が肌にまとわりついてきたことを覚えているぐらい。 ほどなくデンパサールへと飛び立ったのだった。
 今回そんなシンガポールに行くことになったのは、台湾への旅を提案した僕が、かたくなにシンガポール行きを主張して譲らなかった同行者に対し、いつものように戦わずして白旗を掲げたからである。 ほどなく旅程も決まり、僕はしぶしぶいつものアロハパーキングに予約を入れたのだった。
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# by theshophouse | 2010-01-10 23:50 | Odyssey | Comments(0)
クリスマス中止のお知らせ

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 今年のクリスマスは鳩山不況のせいで仕分けされました。(´・ω・`)
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# by theshophouse | 2009-12-24 01:57 | 号外 | Comments(0)



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