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チベット大虐殺と朝日新聞
b0045944_2324077.gif チベットの独立と自治を支持する人。 たとえそこまでいかなくてもチベットにシンパシーを感じている人なら、その人が朝日新聞を読むことには大いなる論理矛盾がある。
 「チベット大虐殺と朝日新聞」は、1945年からの朝日新聞のチベット報道約6000件を徹底検証した書である。
 かつて中共がチベットに侵攻した時、それを「チベット解放」と伝えたのが朝日新聞である。 以降、朝日新聞は一貫して中共の側に立ってチベット問題を報道してきた。 時には中共のチベット政策を礼賛し、時には(中国国営の)新華社電が伝えるチベット報道に何の論説も加えずタレ流すことに努めてきた。


 【北京3日=加藤特派員】中国・チベット自治区のラサで1日の国慶節(中華人民共和国の建国記念日)に起きた2回目のチベット分離・独立要求デモについて。 3日付の党中央機関紙人民日報など中国主要紙の1面に掲載されたラサ2日発の新華社電は、この「重大な騒乱」状態の中で最低6人が死亡、公安要員19人が重傷を負ったと伝えた。 死者がデモ隊員なのか、一般市民なのか明らかにしていないが、「公安要員は厳命により発砲していない」としている。
 ラサからの報道によると、先月27日に続くこのデモは1日午前、国慶節のお祭り気分の中で発生。 十余人の袈裟を着たラマ僧と、身分不明の数十人の人々がチベットの宗教的シンボルである「雪山獅子」の旗を掲げ、「チベット独立」などのスローガンを叫んで市内随一の繁華街でふだんは外国人旅行者も多い八角街をデモした。
 これに対し公安当局が「祖国統一と安定団結を破壊する違法行為」として規制に入ったが、同報道によると、デモ隊は公安要員に殴りかかり、八角街派出所建物は自動車数台に火を放って破壊。 さらに石で殴りかかったり、公安要員から奪った銃を公安要員や群衆に向けて発砲したという。(1987年10月3日)


 万事こんな具合である。 チベットの僧侶が独立を訴えるデモを行い、それを阻止しようとした中国公安の銃を奪って、公安はおろか一般市民にまで発砲したという、にわかには信じ難いニュースを淡々と伝えている。 もちろん表面上はあくまで新華社電という前提を示しつつも、事件をチベットの側から捉えるような視点、事件を多角的に捉えようとする姿勢はまったくない。 それならば最初から新華社電のベタ記事で良いはずで、そうであれば記事を受け取る側も「はいはい新華社電=プロパガンダね」で済むところ、なまじ北京に特派員がいるせいで、わざわざ新華社電を一度咀嚼して、プロパガンダ色を希釈した記事に作り変えているあたりが実に姑息である。 そしてこの「加藤特派員」こそ、先日まで報道ステーションで古舘伊知郎の隣に座っていた加藤工作員その人である。
 加藤千洋が「工作員」と呼ばれるようになったのは、加藤が「親交がある」とした人物を、その時スタジオに生出演していた安倍晋三(当時官房長官)に「その人は(北朝鮮の)工作員ですから」と指摘されたことによる。 また、それまでは中国が問題視すらしていなかった日本の首相の靖国参拝について、1985年に度重なる批判記事を書き、中共に「ご注進」したのが加藤千洋である。 おかげで靖国参拝は政治問題化し、韓国なども追随して今日のような異常事態に陥っている。 加藤が工作員と呼ばれる所以である。
 先頃その加藤が報道ステーションを降板した。 表向きは一記者に戻りたいということだが、最近急速に露わになってきた、世界中に被害を拡大させる食品・玩具・薬品テロ国家、少数民族抹殺国家、環境破壊国家、民族の宿願であった五輪の終了を待たずして崩壊した経済失政国家など、同氏が異常偏愛してきた心の宗主国の見るも無残な光景をニューススタジオで自ら伝えることに耐えられなくなってきたというのが本音だろう。
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 例によって話が横道にそれてしまったが、同書はそんな朝日新聞がチベット問題をどのように伝えてきたかを時系列で参照しながら、その中国共産党機関紙としか思えないような記事にいちいちツッコミを入れている。 今でこそネットの普及などで世界中が知るところとなった中共のチベット弾圧だが、朝日はそうした今の空気を読み、まるでこれまで何十年と続けてきた「中共によるチベット解放」報道などなかったかのように中立を装った報道をしている。 まさに「朝日新聞」と書いて「厚顔無恥」と読むべきだが、自分らで思い通りの記事が書きにくくなったとみるや、今度は読者投稿を隠れ蓑に本音を晒して見せる。
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 この横須賀市の石井彰氏は朝日川柳の常連であり、この名前でググれば過去の作品などもズラリと出てくる。 おそらくは採用時に朝日から贈られる「朝日新聞」のロゴ入りボールペンのようなくだらない記念品を集めるのが唯一の楽しみで、川柳仲間にその「戦利品」を見せて自慢するのが生き甲斐の団塊世代のおじさんだと類推する。
 むろん石井氏に罪などあるはずもなく、おそらくは中共を揶揄したはずであるこの句も、朝日新聞が採用した場合にはまったく違った意味を帯びるのである。 噂によると朝日とか毎日とか東京新聞とかの論説トップは月に一度中国大使館詣でをするのが義務付けられており、そこで駐日大使の薫陶を受けるそうである。 この川柳を載せた朝日は崔天凱駐日大使からたいそう褒められて大喜びしたはずだ。
 同書に参照された朝日新聞の一連のチベット報道は、今日のチベットの現状やこれまでの歴史を知る者から見れば驚愕するものばかりである。 当初いくつか引用しようとも思ったが、あまりに恐ろしい記事が多過ぎて小欄では紹介し尽くせないのであきらめざるをえない。
 11月、ダライ・ラマ法王が仏教界の招きで来日し、福岡と東京で講演を行う。 朝日新聞はそれを伝えるのか、或いは伝えないのか? 伝えるとすればベタなのか、何らかの論説を加えるのか? どちらにしてもきっとその醜悪な本性を晒してくれることだろう。
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by theshophouse | 2008-10-30 23:40 | Books
Nu Groove, Strictry Rhythm, LOVE IS THE MESSAGE
 まだ僕がクラブというものに足繁く通っていた頃、別にDJでもないのに12inchを買い漁っては家で聴いて悦に入ってた(この時代そういうおかしな人が多かった)90年代。 一世を風靡したハウスチューンは星の数あれど、僕にフィットしたのがNYのアンダーグラウンドレーベル「Nu Grooove(ニュー・グルーヴ)」である。 同じ頃Nu Grooveのライバル的な存在だった「Strictly Rhythm(ストリクトリィ・リズム)」も好きだった。 今でもこの二つのレーベルのレコードは持っていて、たまに部屋でかけたりしているが、今もって古さをまったく感じさせない。 いや、やっぱ古いか(笑)。
 一方で、シカゴハウスの大御所Larry Heardも好きだった。 彼がプロデュースするレーベル「Gherkin Records」と、傘下の自身のレーベル「Alleviated Records」も当時のマストアイテム(笑)、CISCOでの要チェック対象だった。 僕の好み、90年代初期にそこそこフロアにいた人なら同意してくれる方もいると思う。
 いずれのレーベルも隆盛を極めたのはインターネットが普及してない頃だったので、ネットで調べても音源探すのは大変だったのだが、何処かのエライ人がようつべにNu Grooveのアーカイヴを作製中みたいで、そこでいくつかの懐かしいチューンを探し当てた。 ようつべ内で「Nu Groove」で検索すれば20タイトルぐらいを聴くことができる。 とはいえ僕の所蔵しているタイトルは数枚しか見つからなかった。 自分でうpするしかないか。


 Nu Groooveが伝説のレーベルと呼ばれるのはその短命さの所以だ。 1988年の夏に産声を上げたNu Groooveは1992年にはその役割を終えて消滅した。 Nu Groooveの活動期間は僕がもっともクラブ通いした時期とシンクロする。
 一方のStrictly Rhythmは昨年デジタル・レーベルとして復活している。 その名の通り厳格なリズム(笑)が売りのレーベル。 つべに御大Kenny DopeによるStrictly Rhythmのイビツァでのパーティの動画があった。 こういうおバカなパーティはどんなにジジイになっても行ってみたい。 イビツァを見て死ね。


 最後に僕が当時一番好きだった曲をご紹介。 僕の持ってるのは微妙に違うリミックスだけど、ほぼおんなじ。 つべのコメント欄も熱い。 「世紀の一曲」だとか「ブルックリン国歌」と書いてる人もいるぐらい(笑)。



こいつも用意しました。
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by theshophouse | 2008-10-22 01:57 | Sounds Good
THE MISSING PEACE Tokyo 2008
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 10月17日から代官山ヒルサイドテラスで開催される「ミッシング・ピース 東京展」のプレビューに行ってきた。
 ミッシング・ピース 東京展は、『30ヶ国から60人のアーチストが参加する、人々に「平和」を創り経験したり、考えたり、話し合ったり、感じたり、築く機会を提供する国際的なマルチメディアアートの巡回美術展(公式サイトより)』である。 2006年6月のロサンジェルスを皮切りに、シカゴ、ニューヨーク、サンフランシスコを経て今回の東京展となった。 小欄でも少し前から右肩に貼ってあるバナーを踏んでくれた方もいるかも知れない。
 「ミッシング・ピース(THE MISSING PEACE)」、「失われた平和」、うまいタイトルだなと思う。 それと同時に、今のチベットには失われた無数の断片(PIECE)がある。 以前小欄でも書いたパンチェン・ラマのように実際に「MISSING(行方不明)」のままの人も無数にいる。 そして、その多くは既に殺されていると思われる。 中国という国家によって。
 60人のアーティストの中にはリチャード・ギア(今も中国入国禁止)のモノクロプリントや坂本龍一の「ソニック・マンダラ」というテーブルアートもあった。 個人的にはセバスチャン・サルガドがベトナムのボートピープルを撮った一枚に強く魅かれた。 また、マニ車をモチーフにしたKirsten Bahrs Janssen氏の「The Golden Thread」という作品は、やっぱり廻したくなってしまった(実際に廻せます)。
 今夜の進行役は女優の木内みどりさん。 今ちょうどフジでやっている緒方拳の遺作となったドラマにも出ていらっしゃるが、「元気が出るテレビ」の頃と変わらぬ印象。 会場内にはおそらくはダライ・ラマと親交の深い高野山真言宗とおぼしき僧侶の方々の姿も散見された。 その他、どっかで見たような顔多数。
 メイン会場はヒルサイドフォーラム、第2会場はスタジオヒルサイド、第3会場はヒルサイドプラザと、旧山手通りを隔てた3会場で行われる今回の展示。 入場時にはチケットの半券代わりに木製の数珠型ブレスレットが手渡され、これが各会場の「入場手形」になるみたいである。 よって、会場間を移動する途中で食事をしたりカフェに行くこともできたりする。 3会場60作品。 正直言って見応え十分である。
 一人でも多くの人が、作品を前にチベットという閉ざされた辺境の地に思いを巡らせる機会になればいいと思う。

 11月9日まで。


ミッシング・ピース 東京展
ジンガロ、騎馬芸術、チベットからのメッセージ。
今回のチベット虐殺について
二人のパンチェン・ラマ
破綻しつつある中国のチベット支配
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by theshophouse | 2008-10-17 01:42 | Asian Affair
やるべきは、決してシュート練習ではない
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 まったく観に行くつもりはなかったウズベキスタン戦だったが、仲間が勝手に「チケットを取った」と前日になって連絡を寄越したので仕方なく埼玉くんだりまで出かけていった。
 埼玉スタジアム2002。 2002年のW杯でイングランド対スウェーデンの試合を観て以来、6年ぶりである。 自宅からたっぷり1時間半はかかる。 正直スタジアムに着いた時にはやや疲れを感じていた。 しかも国家斉唱が和田アキ子・・・。 疲れとともに何やら嫌な予感すら漂い始めた。
 中継するテロ朝は、数字欲しさか今回ウズベキスタン代表に帯同していないジーコを敵に寝返った間諜よろしく悪役に仕立て上げて煽ったが、そもそも指揮官としての求心力を完全に失って日本から去ったジーコに過剰反応しているのはテロ朝ぐらいのものだろう。
 とにかくそうしたテロ朝の「努力」のかいもあって視聴率は冴えなかったようである。 テロ朝は角澤&松木の最狂ツートップがスタメンで発表された時点でどれだけの視聴者がBSに流れたかきっちりデータを取るべきだが、こういうのは最終的にスポンサーサイドから圧がかからないと変わらないのだろう。
 試合を見終わってどうにか渋谷まで辿り着いた時点で午後11時。 駅前の焼鳥屋で軽く反省会をして自宅に戻ったらもう午前1時前だった。 ドローということもあってキーを叩くモチベーションも上がらずそのままふて寝。 今日になって世間の評価を見てみると、各紙とも非常に厳しいものだった。
 もちろんホームでの初戦である。 現在グループ最下位の相手に勝ち切れなかったとあってはそういう論調になるのも無理はないのだが、スタジアムにいて正直に感じた印象は、日本の不甲斐なさよりもむしろウズベキスタンのしたたかさであった。 相手を褒めてもしょうがないが、正直悪くないチームだった。
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 試合開始から終始一貫して日本に脅威を与え続けた中盤でのプレス。 それはまさしく日本がやろうとしたそのものであった。 日本はマイボールの時にもボールを落ち着いて持たせてもらえず、慌てたパスは正確さを欠いて相手に渡り、タッチを割った。
 日本がようやくウズベキスタンのやり方に慣れてきた前半の15分ぐらいからペースを握るものの、前のUAE戦のVTRを見せられているかのような一発のカウンターで失点。 釣男のクリアミスと、シャツキフを超ウルトラフリーにしていたボンバヘの大失態の合わせ技である。 失点シーンをつべの動画で確認すると、松木は内田の戻りの遅れを指摘しているが、内田だからこそあそこまで戻れたのであり、むしろ問題なのは阿部の中途半端なポジショニングと初期対応のまずさである。 もちろんその数少ないチャンスをきっちりモノにしたウズベキスタンにはそれだけのクオリティがあったということだ。
 中盤でパスを回しても、少しでもトラップにもたつくとたちまちウズベキスタンの選手に囲まれるので、局地戦を避けてサイドに展開してクロスを入れる。 右から再三内田がクロスを供給するものの、精度はいまひとつ。 一方左の香川はボールタッチが多過ぎて(それが持ち味なのだが)時間とスペースを自ら放棄し、クロスも上げられない有様。 このワンパターンの攻めに終始したのはウズベキスタンの中央が手厚かったことと、前線でポストができるような人材をベンチを含めて一人も入れてなかったことに尽きる。 終始同じようなリズムとパターンで攻めてこられれば守る方も慣れてくる。
 後半も終了間際、釣男が前線に上がってポストをやってからの方がチャンスは格段に増えた。 ウズベキスタンは、日本がとった「非常手段」に後手を踏んでパニックになりかけていた。 「埼スタロスタイムの奇跡」がまた三たび再現されるのかと思った。 しかし、三度目の奇跡は起きなかった。
 日本は前半40分の玉ちゃんのゴールで同点に追いついたが、結局勝ち越し点をあげることはできなかった。 失った勝ち点2はもう永遠に戻って来ない。 正直こうして書いていてもただ疲労感だけが残る試合であった。
 次戦に向けて、日本がやるべきことは、初歩的なシュート練習(笑)などではなく、むしろディフェンスである。 特に釣男には外野手がゴロを体の正面で捕るようなセフティ・ファーストの守備練習が、中澤には気分転換のための温泉旅行が、阿部には左サイド失格の烙印が、それぞれ必要かも知れない。
 今の日本には、不用意な失点を減らすことの方がむしろ先決だ。
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by theshophouse | 2008-10-16 23:05 | 蹴球狂の詩
ドル崩壊!
 このところテレビでは経済や金融の話ばかりである。 昨年、アメリカのサブプライム・ローンが焦げついたのをきっかけに瞬く間に世界同時不況の嵐が吹き荒れている。
 個人的には投資とはほとんど無縁なので株価が下がっても直接の影響はないが、外国から輸入をしている関係上、為替が上がると影響はある。 対アジア圏との貿易についていえば、そのほとんどがドル建てで決済されるので、今の状況は輸入する物やサービスの価格が下がるということになる。 また、株や不動産で利益を生み出せなくなった資金が、金や穀物、原油などの現物市場に流れ込み、結果として小麦や原油の高騰を招き、日々の食料品やガソリンや灯油などのコストが上がってしまった。 まあ我が家の「実体経済」への影響としてはそんなところ。 逆に輸出関係、特に中小の製造業の方々にとってはさすがにシビアな局面になってきているのは言うまでもない。
 グローバリズムが支配する今の世の中において、世界経済の動きというのは否応なく日常生活に影響してくる。 別に経済音痴でも日常生活で困ることなどほとんどないが、これだけ新聞やテレビで金融や経済の話題ばかりだと、報じられるその内容や用語について理解や知識があるに越したことはない。 むろん報道のなかでもなるべくわかりやすく伝えようとしてはいるので、今起きている事態について大まかには理解しつつも、今日の世界的な金融危機の相関図を頭の中にイメージできるほどきちんと理解しているかというとそんなことはない。 というより全貌を把握するには事態が複雑過ぎるのだ。
 で、読んでみたのがこの本である。 著者の三橋貴明氏は2ちゃんのニュース極東板の「韓国経済wktkスレ」の有名コテ「三つ子の赤字神」さんであり、この「ドル崩壊!」を著す前に「本当はヤバイ!韓国経済」と「本当にヤバイ!中国経済」を上梓している。
 このさい3冊ともまとめて読んでみたのだが、日ごろ世界経済や国際金融に接していない人でもわかるように平易に書かれてありとても読みやすい。 またすべて著者自ら作製した表やグラフ、チャートも理解の助けになっている。 これは著者のポリシーで、何かの統計などよそから持ってきたグラフや表を貼り付けるのはダメで、こうした図表はあくまで自作する方が読む人にとってもわかりやすいということなのだそうだ。

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by theshophouse | 2008-10-15 01:46 | Books
吉祥寺肉食ツアー「いせや本店×李朝園」
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 スタジオ・ジブリのすぐそばの知人宅に行く用があったので、帰りがけ久しぶりに「いせや」の本店に行った。
 いせやはかつての古い木造店舗が取り壊されて14階建てのビルの1階と2階から成る新しい店舗になっていたが、新しいとはいえかつての店をそのまま残すようにデザインされていて、店内のレイアウトもかつてのいせやとほとんど変わらない。 店の中に入ってみても、新しいはず(今年6月4日再オープン)なのに既に懐かしい。 悪く言えば新しい店という感じがまったくしないのである。
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 煙で視界が霞む店内に突入し、シマを占領するオヤジたちの間を分け入って2人分の座席をようやく確保。 隣や後ろに座っている客と擦れ合う密着度もかつてのまま。 店内の導線の悪さや通路の狭さ(というか無さ)は、いい意味で何も改善されていない。 ホントに新装開店したのかと思わず疑ってしまうほどだが、改装したことで歴史と伝統を失ってつまらない店になってしまうよりも、その味わいも使い勝手の悪さもまとめてそのまま新店舗に「再現」したオーナー、そして設計事務所の大英断に拍手を送りたい。
 テーブルの上の「梅エキス」も健在だ。 当日は夜だったので「いせやビル」の全貌は判然としなかったが、Wikipediaでいせやのページを見て、そのあまりに無理やりなデザインに笑うと同時に感心させられた次第である。
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 この日はクルマで来ていたこともあってもちろんビールは自粛。 むろん焼き鳥の味もかつてのまま。 個人的には福岡や久留米の焼き鳥の方がよっぽど旨いとは思うけど、いせやはやはり特別。 店内に入らず、通りに面した焼き場のカウンターで煙を全身に浴びつつ立ち呑みしてる地元住民の姿は吉祥寺という街を象徴する風景である。 これからの季節はいせやの公園店(かつては当時吉祥寺にできたパルコに倣って「いせやパート2(笑)」と名乗っていた気がする)のテラス席(井の頭公園側の席)での鍋がおすすめだ。
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 さて、いせやで軽くひっかけた後はやはり「李朝園」である。 いせや同様何年かぶりだったが、こちらはまったく昔のまま。
 もともと肉そのものの旨さというよりはつけダレの旨さで勝負している店だが、旨い肉を食べさせる店が増えた今ではその威光も薄れつつあるというのが正直な印象。 エレベーターのドアが開いた瞬間から感じられるいかにも韓国的でグダグダなアットホーム感、時代から取り残されたような店内のレトロ感は吉祥寺の文化遺産となりつつある。


 klalaさんから教えてもらったPhotoshop用トイカメラ風フィルタプラグインのお手軽な独立版「Toycamera Standalone v0.1 Win/Mac」があったので試しに使ってみました。
 元の写真のクオリティがアレですが、なかなか使えるかも。
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by theshophouse | 2008-10-10 12:57 | Food
師匠待望論
 UAEとの親善試合。 1対1のドロー。 結果のみならず内容も乏しい試合だった。
 岡田ジャパンは完全にアジア仕様の戦い方に収斂したようである。 ディフェンスから入るのは岡田ジャパンの常だが、アジア最終予選を突破するために岡田監督が導き出したのは、とにかく前線からチェイスしてボールを奪い、速攻に結びつけるというものだ。 ただ、ボールを奪ってからの選手たちの動きにボールを奪う前までのディシプリンは感じられない。 そこからはあくまで「ご随意に」という感じだ。
 相手ゴールまでの距離が近ければそのまま奪った勢いで中央突破を狙い、距離が遠ければ一度サイドに展開してからクロスボールを入れる・・・。 画面から受ける印象としてはそんなところ。 何やら攻めがワンパターン化している。
 確かに前線からボールを追いまわし、トラップ際を狙ってボールを掠め取ることはたやすいかも知れない。 アジアレベルならば。 しかし、その「取れるはず」のところでボールが取れず、相手に縦にボールを繋がれてしまうと、多くの選手が前がかりになっていて戻ることができず、一気に数的不利に陥る可能性もある。 そして最悪の場合は今日のような失点というかたちとなって現れる。
 岡田ジャパンの対アジア戦略は、ワールドクラスの相手には端から通用せず、アジアレベルの相手にも時には通用しないことが露呈した。 もっとも、今夜もほとんどの時間帯においてはこの戦術が奏功して日本はゲームを支配したのだが、一瞬の綻びが危機的状況をもたらすのがフットボールという競技である。 その不確実性を相殺するためにも、やはり攻撃面で得点パターンみたいなものが欲しいところだ。
 結果的に今夜も取ったのは1点のみ。 試合後岡田監督はフィニッシュの精度の低さを嘆いたが、もうそれを嘆く時期はとうの昔に過ぎているのであって、それを前提に得点力を高めるのが指揮官の役目というものであろう。 そして、現実的にはやはりセットプレーに頼らざるをえないのが現状だ。 つまりはいかに多くのCKを獲得し、いかに相手ゴール前でのFKを多く獲得するかにかかっているわけだが、そこまで考えた時僕の脳裏に浮かぶのはやはり師匠を置いて他にはいない。
 その師匠だが、チームサイトの写真を見ると、西海岸あたりのどっかのコミューンにでもいそうな雰囲気を漂わせててなかなかいい感じだ。 下の画像は練習がオフの日にマターリ野球観戦しているなどといったものでは決してなく、ベースボールという異質な競技のなかからも貪欲にディフェンスいやオフェンスのヒントを得ようともがき苦しんでいる姿に違いない。 苦悩の表情がすべてを物語っている。
 代表復帰の際は僕を含めた一部のファンに熱狂をもって迎えられることだろう。 もっとも、実力もない若手を重用する岡田監督の下での師匠の代表復帰は夢のまた夢ではある。

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by theshophouse | 2008-10-10 01:52 | 蹴球狂の詩
iRis @ Angkor Wat
 このブログにたびたび登場するバンコクのチコちゃんがこのほどカンボジアのアンコールワットのそばに店を出した。 「iRis」という名前の店で、バンコクの「Chico」同様、インテリア雑貨を扱う店である。
 この店はチコちゃんともう一人の女性の共同経営なのであるが、そのもう一人というのがカンボジアはアンコールワットで「アンコールクッキー」を商品化し、大成功を収めているマダムサチコさんなのである。
 このアンコールクッキー、アンコールワットに行った方なら誰もがご存じというぐらい現地では有名なお店。 僕もいつかは行ってみたいアンコールワットだが、未だ実現していない。 強引に何かを仕入れに行くという手段もあるが、行ったら行ったでアンコール遺跡群を隅々まで探索するのに最低でも一か月はかかりそうである。 とても仕事になりそうにない。
 バンコクのチコちゃんの名前も幸子なので、東南アジアの地で偶然出会った「二人の幸子」が意気投合して始めたのが「iRis」というわけである。 日本女性が海外に進出し始めて久しいが、カンボジアとタイ、国は違えどいずれもたった一人で起業して事業を軌道に乗せるまでにはさまざまな苦労があったはず。 あらためてお二人のバイタリティーに敬意を表する次第である。 とは言っても僕はカンボジアのサチコさんとはバンコクでニアミスはしたものの、まだお会いしたことはない。
 店がテナントとして入っているのはシェムリアップ市内のメインストリートにある「ラッキーモール」というショッピングモール。 詳しい住所や地図を入手しだい追記予定。 アンコールワットに旅するご予定がおありの方は要チェックである。
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by theshophouse | 2008-10-07 01:50 | Asian Affair



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