Top
<   2007年 08月 ( 5 )   > この月の画像一覧
Nightmare Pot
b0045944_12563178.jpg
 チェンマイで買い付けたビルマ製のアンティーク・ポットが入荷した。
 このポットは、以前宿泊したバンコクのホテル「The Sukhothai」のロビーで目にして以来のお気に入りである。 これまでも何度か仕入れたが、今回は都心部のとある新築マンションのモデルルームを飾ることになる。
 仕入れる側からいうと、このポットは難物である。 ご覧のように自立しない形状ゆえ、パッキングには細心の注意が必要だ。 もともとは地面に凹レンズ状の穴を掘り、そこに落とし込んで使う為、底部がフラットである必要はなく、それが故にこのユニークな形状となっている。 今回はクライアントから2個のオーダーがあったのだが、輸送中の破損を考慮し、ひとつ余分に仕入れた。
 送る側に言わせると、このポットは「悪夢のポット」と呼ばれているらしい。 普通のポットのように底部に強度がないため、わずかな衝撃でも壊れることが多く、いざ送り出してもそれが相手方に届くまでは悪夢にうなされるというのである。
 クレートは通常と違ってシースルーになっており、中にこのポットが入っていることが一目瞭然だ。 これは輸送途中でハンドリングされる際、中にこのように割れ易い陶器が入っているということがわかるようになっている。 それによってフォークリフト等でこのクレートを移動する人間に注意を促そうというもの。 そうした配慮もあって、今回は3つとも壊れることなく届いたので一安心だった。
 僕の知る限り、日本でこのポットを扱っている店は他にない。 誰もこういうハイリスクな商品をわざわざ仕入れようなどとは思わないのだろう。 つくづく損な性格である。
b0045944_12574818.jpg
b0045944_12581822.jpg

[PR]
by theshophouse | 2007-08-29 13:03 | Asian Affair
日本代表を襲う早老病
b0045944_2551986.jpg
 8月22日は三世代の日本代表の試合が行われた珍しい一日だった。 A代表はカメルーンとの親善試合。 U-22は北京五輪の最終予選のベトナム戦。 U-17はワールドカップのグループリーグ、対ナイジェリア戦である。
 仕事の関係でA代表の試合は見逃した。 加地さんがまたメンバーに選ばれたことで僕のA代表への興味は急速に薄れつつある。 正直もうどうでもいい。 むしろエトオらも来日メンバーに加わったプチ本気モードのカメルーンに日本の右サイドを蹂躙してもらいたいと思うぐらいである。
 ところが結果はあろうことか日本が釣男と山瀬のゴールで2対0で勝った。 ハイライトで見る限り試合内容はかなりgdgdだったにも関わらずである。 ホームでこんな試合をいくつ重ねても課題が先送りされるだけであり無意味だ。 そしてさらにハイライトシーンで僕が自分の目を疑ったのは加地さんのワンパターンのフェイントに引っ掛かって抜かれたカメルーンのDF。 悪いけどカメルーン人、いやアフリカ人をやめたほうがいいと思う。

 U-22の試合は最初から見ることができた。 とにかくこの日僕が注目していたのはU-20のカテゴリーから抜擢された柏木。 日本には優れた中盤の選手が各世代にいるが、彼ほどのオールラウンダーは他にいないと思う。 まず視野が広い。 パスも出せるしシュートも打てる。 ドリブルでボールを前に運べるわりに球離れもいい。 なにしろ運動量が豊富でディフェンスの意識も高い。 要はハートの強い選手なのだ。 日本人で例えるならかつての中田英寿に比肩するようなプレイヤーといえる。
 確かに日本は引いて守るベトナムに対し1点しか取れなかったが、それはベトナムが集中を切らさなかったことと、日本の2トップの決定力不足によるところが大きい。 ほとんどシュートに持ち込めなかった李と、もはや要介護認定の平山のコンビでは点が入らないのは当然である。 そんななか、中盤で一人輝きを放っていた柏木を家長に代えた反町の采配はまったくもって不可解だった。 家長に代わってピッチを後にすべきだったのは左サイドで機能不全状態に陥っていた本田を置いて他にはありえず、実際投入された家長もガンバでの自らの主戦場である左に開いてのプレーが多く、それは本田の機能不全を助長したに過ぎなかった。
 もしこのまま反町が監督を続けるようなら、U-22代表が北京に辿り着く可能性は限りなくゼロに近いと思う。 代えるなら今のうちだ。

 U-17はナイジェリアに完敗だったが、この三世代のなかでは一番戦っていたように思う。 これは僕の仮説に過ぎないが、平均寿命が50歳程度と戦国時代の日本人並みのナイジェリア人は成熟するのもその分早いのではないだろうか。 つまりナイジェリア代表というチームはU-17ぐらいの世代が最強なのであって、これより上の世代は既に老化が始まっていくのである。 このことは、五輪以下の世代では世界一の経験もあるアフリカ勢がワールドカップではさしたる結果を残せていないことが証明している。 つまりU-17日本代表はナイジェリアの事実上のA代表と戦って玉砕したのである。 事実テレビを通して見る両チームの力量にはそのくらいの差があった。
 しかし、そんななかでも日本代表はただ無抵抗のままに敗れたのではなく、一矢を報いようと奮闘していた。 内容的には前のハイチ戦よりも数段良かったと思う。 先月カナダで行われたU-20のワールドカップで旋風を起こした一つ上の世代同様、この世代にも柿谷をはじめ可能性を感じさせる選手は多い。
 問題なのは、今夜の日本の三世代の試合内容を見る限り、日本にもナイジェリアのような「早老病」の気配がないと断言できないことである。

続きを読む
[PR]
by theshophouse | 2007-08-23 02:43 | 蹴球狂の詩
クライマーズ・ハイ
 読み終えた本が溜まってくると、頃合いを見計らって古本屋に持って行くようにしている。 僕の部屋の本棚が小さいせいもあるが、面白い本は他の人にも読んで欲しいと思うのでそうする。 ただし駄本は持っていかない。 常々駄本には古本屋の流通に還流される資格はないと考えているので、そのまま資源ゴミとして出す。 当然の報いだ。 そしてそれは、不覚にもそのような資源ゴミと同義の本を古本屋の棚から引っ張り出すという愚を犯した自分自身への戒めの儀式でもある。
 「クライマーズ・ハイ」はそのどちらにも属さない本ゆえに、僕の部屋の本棚にずっとある。 文庫化されてから購入し、もう3回も読んだ。 ついこの間読み終えたはずなのに、何気なくページをめくって活字を追ううちにいつの間にか作品世界に引きずり込まれて通読させられてしまう。
 そもそも僕はこの話を最初にNHKのドラマで観た。 ドラマ自体の出来も素晴らしく、こちらも何度か再放送されている。 このように秀作と評価されるドラマを先に観てしまった場合、後からその原作を読むと物足りなさを感じてしまうことがままある。 しかし、このクライマーズ・ハイは原作そのものが素晴らしかった。

b0045944_11352448.jpg 1985年夏、同僚の安西と谷川岳の難所・衝立岩登攀に挑もうとした矢先、日航機墜落事故の発生を受けて全権デスクを任された群馬の北関東新聞の遊軍記者・悠木。 物語は、悠木を通して未曾有の航空機事故に遭遇した地方紙の世界を描きながら、同時に息子との距離感に苦悩する父親の姿も捉えていく。
 著者の横山秀夫は上毛新聞に記者として勤務していた頃に日航機事故に遭遇している。 言うまでもなく本作のベースになっているのは、その時新聞報道の最前線に居た人間のみが知りえた膨大な事実である。 そこに12年間に及ぶ氏の報道現場での経験が深みを加え、作品に圧倒的なリアリティを与えている。

 日航全権デスクとしての数日間、悠木は多くの壁に直面する。 毎日の紙面作りに忙殺されるなか、次第に自壊していく報道人としての矜持。 そんな時、悠木の叱責が遠因となって事故に見舞われ死んだかつての部下の従姉妹である望月彩子が持参した一通の投稿が悠木の心を激しく揺さぶる。
 17年後、かつて安西と登るはずだった衝立岩に、その安西の息子・燐太郎と挑む悠木。 第一ハングを登攀中、あと数センチのところでハーケンに届かずアブミから足を踏み外してあわや宙吊りになる。 観念しかかったその時、つかみ損ねたハーケンが自分の息子・淳によって父親のためにその場所に打ち込まれたものであることを燐太郎から告げられ、一度は折れかけた心をふたたび奮い立たせる。
 時間も空間も違うふたつの出来事が、悠木を前に、上にと駆り立てる。 物語の舞台である衝立岩は登攀者が征服しなければならない難所そのものでもあり、人間が生きていくなかで乗り越えていかなければならないものの象徴でもある。

 と、たったこれだけの書評を書くのにすごく時間がかかってしまった。 自分の稚拙な筆はこの素晴らしい作品を語るにはあまりに無力と知る。
 8月12日、ニュースは御巣鷹の尾根に日航機が落ちて22年がたったことを伝えていた。 僕は今、事故当時のことを思い返しながら4度目となるページを繰り始めている。


ホルモンでーす(ドラマと映画の比較)
クライマーズ・ハイ(映画のレビュー) 
横山秀夫中毒者の独白
Uncontrol !
[PR]
by theshophouse | 2007-08-15 11:48 | Books
The Chedi @ Chiang Mai
b0045944_1584599.jpg
 1年ちょっとぶりにチェンマイに行ってきた。 宿はいつものようにチェンマイプラザ・ホテル。 何度も書いているように僕はこのホテルが大のお気に入りなのだが、その常宿から歩いて3分とかからぬ場所に新しいホテルができたので食事がてら見に行った。 「The Chedi Chiang Mai(ザ・チェディ・チェンマイ)」である。
 夜8時過ぎ。 ピン川に面して建つホテルに向かう。 エントランスからロビーへ。 照明は限りなく暗い。 そのせいか、庭にしつらえられた池に浮かぶキャンドルのほのかな灯りが心地よい。
b0045944_1592732.jpg
 いくつかの棟に分かれた低層の建物が客室棟。 なんということはない、ミース・ファン・デル・ローエを彷彿とさせるモダニズム建築。 敷地の中央にスパ棟がある。 さすがGHMグループのホテルのご多分に漏れずランドスケープは見事だが、この手のものを見慣れたせいか、感動の域にまでは到達せず、「いいね」というレベル。
b0045944_201826.jpg
b0045944_205439.jpg
 さて食事である。 敷地の中央に、なぜかそれだけ周囲の中で異彩を放つコロニアルテイストの建物があり、どうやらそこがメインダイニングになっているようだ。 中に入ってみると、リノベーションは施されているものの、明らかに古い建物である。 後で聞いたのだが、この敷地にはかつてイギリス領事館があり、この古い建物だけはその時の忘れ形見だそうである。 やはり僕はただ新しいものよりも、こうして古い物と新しい物や、西洋と東洋が出会ったりした時に生まれる「異物感」が心地良い。
 ピン川の堤防まで数メートルの屋外の席に通された。 照明はまったくなく、テーブルの上にキャンドルがひとつ灯るのみ。 スタッフがメニューを持って来たが、何が書いてあるかすら見えない。 と思っていたら、メニューの上部にLEDのクリップライトがついていて、スイッチを入れてくれた。 うまく言えないけれど僕はこういうのに弱い。
 食事はタイ、イタリアン、インディアン、インターナショナル。 味も悪くない。 ただし量はアメリカン。 よほどのフードファイターじゃない限り、パスタは二人で一皿で十分。
 最近けっこう普及してきたタイのワインを飲んでみた。 この地球上には「ワインベルト」という、おいしいワインを生産するために適した気候を享受できる帯状の地域があり、一般に北半球では北緯30度から50度の間と言われている。 無論タイはこのエリア外になるのだが、比較的涼しい北部やバンコク郊外のチャオプラヤ・デルタにもワイナリーがあり、熱帯産のワインを作っている。
 僕は以前からメコン・ウイスキーを愛飲しているし、タイ産のラムもかなり美味しいと思っている。 もちろんビールは言うに及ばない。 しかし、ワインについてはこれまでやや懐疑的で飲んだことがなかったのである。 しかし、半信半疑のまま口にしたタイ産のワインはイケた。 フランスのワインと言われて出されてもきっとわからないだろうと思う。 これからタイに行く楽しみがひとつ増えたようで嬉しかった。
b0045944_215560.jpg
 この「ザ・チェディ」でGHMグループのホテルを見るのは3つ目になる。 最初はランカウイ島の「ザ・ダタイ」で、次は昨年宿泊したラングーンの「ストランド」だった。 いずれも素晴らしいホテルには違いないが、やはりリゾートホテルというカテゴリーでは同系列の兄貴分企業であるアマンリゾートが格上という感じ。
 設計はアマン・リゾート御用建築家のケリー・ヒル。 そのデザインはいつでもハイレベルで洗練されたものを感じさせてはくれるものの、もはや既視感に囚われるものでしかない。 いわゆる「アマン系」に食傷気味の人々に新しいリゾートの地平を見せてくれるようなエポックはまだしばらく先の話なのだろう。
b0045944_222836.jpg

[PR]
by theshophouse | 2007-08-10 01:49 | Odyssey
RATTAN BASKET SALE ▼ 8/2~8/14
b0045944_2265222.jpg
 暑中お見舞い申し上げます。
 店頭では定番のラタンバスケットを中心に、涼しさを演出するインテリアデコレーションをご提案しています。 期間中に限り一部のラタンバスケットを30%OFF、その他のラタンバスケットは全て10%OFFでお買い求めいただけます。
 皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております。


THE SHOPHOUSE
[PR]
by theshophouse | 2007-08-03 01:25 | Non Category



思うところを書く。
by theshophouse
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
カテゴリ
Critique
Asian Affair
蹴球狂の詩
Odyssey
Photographs
Iiko et Tama
Non Category
Food
Mystery
Design
アジア人物伝
Alternative
Books
Movie
Sounds Good
昭和
モブログ日報
F1
号外
Profile
以前の記事
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月
2004年 10月
2001年 10月
フォロー中のブログ
国境の南
osakanaさんのうだ...
青いセキセイインコ推定4...
THE SELECTIO...
V o i c e  o...
わしらのなんや日記
90歳、まだまだこれから...
午前4時から正午まで
藪の中のつむじ曲がり
PISERO しゅうまい...
最新のトラックバック
エス東京オフィス
from はるの日常
才色兼備な「タイのセレブ..
from Boochanの宝探し
チベットでのジェノサイド
from わしらのなんや日記
経済別に選びたい放題!チ..
from Boochanの宝探し
IKEA for ママゴト
from わしらのなんや日記
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧