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映像の魔力
b0045944_139355.jpg 世間は堀江バッシング一色である。 持ち上げるだけ持ち上げてコキおろすのがマスゴミの常とはいえ凄まじいものがある。 自らは堀江貴文に対してどうだったか顧みると、実のところ彼は僕にとってほとんど興味のない類の人間であったので、これといった感慨はない。 即ちそれは自分にないものをすべて持っている男という印象であり、根っから卑屈に出来ている僕という人格は、どこかで彼に嫉妬している自らを自覚したくないがゆえに全否定するという極端な解を導き出していた。 簡単に言うと彼のことを嫌ったのである。 そうすることで堀江貴文に関わる情報を能動的に取得することを遮断してきた。 もちろんテレビ等で否応なく入ってくる情報まで遮断することはできないので、彼についての世間並みの知識はあるつもりだ。 これは僕自身がこれまでの人生のなかで培ってきた自己防衛のためのシステムであり、堀江貴文という人間は良くも悪くもそのシステムが注意を喚起する存在であったということだ。
 彼についてのさまざまな言説が飛び交う今日、僕が彼に見るのは、自分の会社を世界一にし、宇宙旅行をしようと夢想した子供の顔であり、時代の扇動者であり先駆者たらんとした狡猾な宗教家の顔である。 じっさい彼は昨年末の忘年会でも「会社を3年で世界一に」というようなことを言っているし、宇宙旅行ビジネスにも手を染めていた。 夢は現実に近づいていた。 もっとも事業そのものは虚飾にまみれていたのだが。
 今回のライブドア事件で彼の事業家としての評価は地に堕ちた。 だが、宗教家・時代の扇動者としての彼の評価はいささかも変わることはあるまい。 世界にはさまざまな宗教があり、その教えもさまざまだ。 ただ、いずれの宗教の始祖もみな救世主としてこの世に降臨する点は変わらない。 それまではIT業界内だけでその名を知られていた堀江は、経営難の近鉄バッファローズの身売りに伴うパ・リーグ消滅という国難ともいえる危機に乗じ、まさしく救世主のように現れたのだった。
 「初めに言葉ありき 言葉は神と共にありき 言葉は神であった」新約聖書ヨハネによる福音書の初めの一行である。 彼はまさに言葉によって大衆をアジテートし、熱狂させた。 そうした大衆の中から信者が生まれ、その数は爆発的に増えた。 彼らはライブドアの株を保有するという行為を以って「お布施」とし、お布施をすることによって得られる時価総額の高騰という「ご利益」に酔った。 堀江は一躍カルチャー・ヒーローとなった。
 旧態然とした企業や社会や法制度は、彼の言葉によって「悪」と断じられ、批判や破壊の対象になった。 ただ多くの破壊者は創造主とはなり得ない。 彼は確かに破壊者であったかも知れないが、何かを創りだすことはできなかった。 それはきっと彼が「モノをつくるよろこび」を教えられずに育ったからなのだろうと僕は思う。
 多くのITベンチャーの経営者が大学の経済学部出身なのに対し、堀江は中退した東大文学部で哲学を専攻していたという変わった経歴を持つ。 彼は卒論で「インターネットと宗教の融合」をテーマにしようとしていたという。 そのテーマはそのままライブドアに受け継がれていたと言っていい。 ただ、テーマは少し変容し、「インターネットと宗教の融合におけるキャッシュフロー経営」とでもいうべきものになっていった。

 いま僕は世間の堀江バッシングを少し離れた場所から眺めている。 だいたいこの国のマスゴミが一斉に何か同一の題材について報道し、しかもその論調まで一辺倒である場合、歴史上を俯瞰してもだいたいロクなことがない。 さんざん流されている忘年会の映像ですら、事件さえなければ「ライブドアの爆笑コスプレ忘年会に潜入」なんてタイトルで編集しオンエアされていたような素材である。 若い社員ばかりのITベンチャーの忘年会なら似たり寄ったりの騒ぎになるだろう。 ライブドア事件があり、堀江らの逮捕があったからこそあの映像を「スーフリみたいでキモい」という意見が出てくるし、それがまっとうな捉え方だとみな思うのだ。
 映像には魔力がある。 その魔力を制御する力が今のこの国のマスゴミにあるだろうか。


ホリエモンも歌って踊った!あのVIPSTAR がライブ!!
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by theshophouse | 2006-01-30 01:58 | Critique | Comments(0)
たまちゃん退院!
たまちゃん退院

 たま吉が生還した。
 1月21日、たま吉を引き取るため、都内では8年ぶりの大雪にクルマのタイヤを派手に空転させながら病院へ向かった。 入院は二週間に及んだ。 最初の3日間はICUに入れられた。 造影剤を入れられてレントゲンを2回撮られた。 それでもどうにか死地を脱し、まだ流動食ながら食欲も戻り、一時30gにまで落ち込んだ体重も40gにまで戻った。
 天寿を全うするような歳なら仕方ないとも思うが、たま吉はまだ子供、なにせうちに来て3年とちょっとなのだ。 まだまだ面倒を見てやらなければ、と思う。 ただしその代償は高くついた。 退院時、会計で示された診療明細を見て腰を抜かしそうになった。 プーケットあたりの4泊5日のパック旅行ぐらいは軽く行けそうな金額だ。 それでもたま吉の命には代えられない。 お金なんて単なる道具、紙切れに過ぎない。 そんな代物に一喜一憂し、時に破滅する人間たち。 お金を道具として使っていたはずが、いつの間にか立場が逆になってしまい、気がついたら金に使われていた、なんて人生だけはまっぴらだ。
 金は天下の回り物。 自分で回しちゃいけません。


 このところ世知辛い話ばっかりですね。 そんな話題に食傷気味のアナタに! ヘッドホンで聴くとさらに臨場感がアップして(・∀・)イイ!! 笑い過ぎにご注意を。 鑑賞中、口にお茶やコーヒー等を含むのは危険です。

中村屋
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by theshophouse | 2006-01-23 23:37 | Iiko et Tama | Comments(6)
自家用ジェット購入をご検討の貴兄に
b0045944_359581.jpg
 もし「プロジェクトX」がまだ放送中だったら、のちに「錬金豚をタイーホせよ」とかなんとかいうタイトルで映像化されたであろう、1月16日のライブドアへの東京地検のガサ入れ。 最初に報じたのは午後4時頃のNHKのニュース速報だったが、実際にガサ入れが始まったのは午後6時半過ぎ。 それから約12時間、地検特捜部の捜査は翌朝まで続いた。
 もしザラ場にガサ入れがあったら堀豚信者背信のパニック売りで、東証はその日にシステムがダウンしていただろう。 このように東京地検特捜部は東証に気を使って事を運んだのだが、そうした気遣いにも関わらず、その翌々日に前代未聞の「全銘柄取引停止」という緊急事態に至ってしまった。 東証のシステムの脆弱さは今に始まったことではないが、これはあまりにお粗末だ。
 それもこれも、17日の取引で一時値を戻しかけた新興市場のIT関連株が一気に下げに転じたのがきっかけで、その原因はマネックス証券が他の銘柄の信用取引を行う際の担保としてのライブドア関連株の価値をゼロ評価したことのようだ。 その時点でライブドア関連の株は整理ポストに入れられていたわけでもないので、これは異例のことである。 ライブドアの株主である多くの個人投資家は莫大な損失を被ると同時に、新たに現金を用意するか信用取引からの撤退を余儀なくされる状況となった。 それにしても自分たちに都合がいいようにレギュレーションを解釈できる証券会社というのは恐ろしい。 ただし今日現在このマネックス証券の動きには他の証券会社も追随し、松井証券などはライブドア関連株の「信用取引委託保証金率」を60%以上に設定した。
 つまり市場はいちはやく堀豚を見限り始めており、実績を伴わぬ「時価総額経営」を続けてきたライブドアは窮地に立たされた。 果たしてホリエモンはムイチモンになってしまうのか?

 ここにももう一人窮地に立たされた男がいる。 オジャマモンことヒューザー社長・小嶋 進だ。 なぜか葬儀に行くようないでたちで現れた17日の証人喚問では、それまでの饒舌はどこへやら、すっかり貝になってしまっていた。 その態度は終始「心此処に在らず」といった風情で、質問者にヤバそうなことを訊かれると「訴追の恐れがありますので、証言を控えさせていただきます。」の一点張り。 一つ質問をクリアするたび手元の数珠を繰りながら、心の中では一心に「ナンミョーホーレンゲキョー」を唱えているかのようだった。
 本人の言葉を借りれば「生きさらばえて恥を晒して」も、地方の健康ランドをドサまわる演歌歌手(やっぱりこっちの方が断然お似合いなのだが)として再出発してでも被害住民の為に一生償い続けるのがオジャマモンに残された唯一の道だろう。
 
 この二人の凋落ぶりを見ていて思うこと、それは自家用ジェットなんて買うとロクなことがないということだ。 実は今度買おうと思っていたのだが、二人の轍を踏みたくはないのでやめることにする。

追記(1/21) : オジャマモンのはジェットではなくセスナでした。


新世紀マネーゲーム王伝説「堀江の拳」
職人さん仕事早過ぎ。
株でもうすぐ一億達成!からライブドア20万3000株全力信用買!で大損こいて一気に地獄に落ちた日記。
ネタじゃなさそうです。
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by theshophouse | 2006-01-20 02:00 | Critique | Comments(6)
日本語は難しい
 早いもので店を始めて4年が過ぎた。 東京の片隅の小さな店でも、4年もやっていると、いろんな方からいろんなお話をいただく。 その多くは店を始めるまではまったく縁のなかった類のものであり、やはり店を始めたことで人との出会いも増えた。 店の売り上げはもちろんそのまま生活の糧となるわけだが、そうした人との出会いも、心の糧というか、何物にも代えられない財産である。
 そんななか、昨年から雑誌での通販のお話しをいくつかいただき、いま実際に取り組んでいるのが、現在販売中の雑誌「家庭画報」の通販である。 下のリンクを開いていただき、真ん中にある「家庭画報のインテリアグッズ」の表紙をクリックしていただくとデジタル・パンフレットをご覧いただくことができます。 表紙から6ページ目と最後のページに僕らの店の商品であるラタン・グッズが載っています。 興味がおありでしたら是非ご覧下さい。

家庭画報ショッピングサロン

>デジタル・パンフレットをご覧いただくことができます。
>デジタル・パンフレットをご覧いただけます。

 うん? どっちが正しいのだろう。 そう思ったあなた、全国一斉!日本語テストをやってみては? ちなみに拙者80点でございました。
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by theshophouse | 2006-01-18 18:19 | 号外 | Comments(8)
なぜか鴨川
 正月、妻と義父と三人で広島と呉と尾道と高松を旅行する予定だった。 そのコンセプトはお好み焼きを食べ、やまとミュージアムに行き、尾道散策して讃岐うどんを食べる、というものだったのだが、出発前日ちょっとしたアクシデントに見舞われやむなく中止になってしまった。
 突如として失われた正月の予定。 妻と相談し「とにかく温泉でも行こう」ということになった。 ところがである。 折りしも日本列島は大寒波の真っ只中。 何処に行こうにも雪が降っている。 残り少ない正月休み、行ったはいいが、行った先で大雪や路面凍結で東京に戻れないという状況に陥るのだけは避けたい。 クルマで3時間以内で行けて、雪が降っておらず、温泉がある場所。 関東の地図を広げて眺めること10分、熱海か鴨川かの二者択一になり、最終的に選んだのは鴨川だった。 前日にも関わらずホテルに部屋も取れた。
 南房総に行くのは久しぶりだ。 以前、勝浦のテルムマラン・パシフィークに妻と行ったことがある。 南房総に行くのはそれ以来で、およそ2年ぶりだ。 僕はそこで受けた「グランジェ」というボディートリートメントを今も忘れることができない。 個室で女性セラピストと二人きりになり、壁際に立たされ、セラピストの女性から強烈な放水を体中に浴びせられるのだ。 映画「ランボー」の最初の方のシーンで、ランボーが保安官事務所に連れて行かれ、服を脱がされて水攻めに会うあのシーンをイメージしてもらえればいい。 もし自分にMの気があったらタイヘンだったろうと今でも思う。 それ以来僕は男友達にこう言って威張ることにしている。 「君、タラソ行ったことある? ないよね。 僕はあるよ。」

 アクアライン(東京湾横断道路)を通るたびいつも思う。 「よくもまあこんなたいそうものを作ったもんだ」と。 ハマコーってそんなにエラかったのかと。 おかげで南房総は東京西部に住む者にとってはだいぶ身近になった。 行き先を鴨川に決めたのにはもうひとつ理由があって、クリスマスの頃にニュースで「鴨川にアザラシのカモちゃんが戻って来ました」というのをやっており、それならばこの際カモちゃんを見てやろうということで、カモちゃんの出没ポイントが目と鼻の先の鴨川グランドホテルにしたのである。
 鴨川グランドホテルはなかなかのロケーション。 古いホテルで客室は昭和テイスト満載、そろそろリノベーションした方がいいと思うほどだったが、思いのほかすぐに馴染んでしまった。 昭和生まれの悲しき性である。 部屋に荷物を置くのももどかしく、1階のロビーから海岸沿いの遊歩道に降り、東に徒歩3分のカモちゃん出没ポイントである鴨川シーワールド前まで行ってみた。 黒砂の上に体を横たえ、愛嬌たっぷりにでんぐり返っているはずのカモちゃん。 しかしその姿は何処にもなかった。 すると、沖合いにカモメが水面すれすれに群れをなして集まっているのが見え、「きっとあの海面下には魚がいっぱいいて、カモちゃんも今は捕食中なのだ」と判断し、沖に向かって子供たちよろしく「カ~モちゃーん!」と叫んではみたものの、波頭の間にカモちゃんが顔を出すでもなく、真冬の鴨川の海岸にその声が虚しくフェードアウトしていくのみ。
 ホテルの直前にあった「潮騒市場」の中にある回転寿司「丸藤」で時間を潰し過ぎたせいか、早くも陽が傾いてきた。 ここは一旦撤退して、関係者から最新のカモちゃん出没情報を仕入れ、翌日出直すことにしようと思う。

b0045944_2312592.jpgカモちゃん出没地点の看板

鴨川市のカモちゃんへの期待度が伺えるそれはそれは立派な看板なのだが・・・
b0045944_23141465.jpgカモちゃんの特別住民票

この住民票が発行された12月30日、鴨川にカモちゃんの姿は既になかった・・・
この住民票の写しはコチラでダウンロードできます
b0045944_23144874.jpg任命書

「鴨川市自然環境大使」、カモちゃんには少々荷が重かったのかも知れない。
あるいは大使に任命されたせいで、張り切って「外遊」に出かけたのかも
b0045944_23225070.jpgカモちゃんの脳内イメージ

ホントはこういう光景を期待していたのだが、僕のそんな思いなどいざ知らず、カモちゃんは出てきてくれず・・・
b0045944_2323817.jpg実際の現場写真

そこにいたのはカモちゃんならぬカモメちゃんだけだった
(※写真はクリックで拡大します。)

 海から昇る日の出を見ようと6時に起きた。 前日ホテルの従業員から、カモちゃんが主に午前中にしか出没しないという情報を得ていたので、早朝と、それでダメなら午前10時にチェックアウトしてからの2時間の2回、シーワールド前まで行ってカモちゃんを探す作戦である。
 海から昇る太陽は拝めたものの、待てど暮らせどカモちゃんは出てこない。 僕の他にも数人がカモちゃんの登場を待っていたが、結局カモちゃんは来なかった。 ホテルに戻って別の従業員にカモちゃんのことを尋ねてみると、「12月の23日に来たみたいなんですけど、その翌日に花火大会があって、カモちゃんが驚くだろうからと船上から投げ込む花火は取りやめにしたらしいんですが、どうもそれ以降姿を見たって話は聞かないんですよね。」と言う。 どうやらカモちゃんは地上から打ち上げられた花火に驚いて他所へ行ってしまったようなのだ。
 そもそも何故カモちゃんがシーワールドの真ん前に現れるかには諸説あって、カモちゃんの存在自体がシーワールドの「仕込み」だというものや、シーワールドで飼われているアザラシの鳴き声に呼び寄せられて来るというものもある。 特別住民票まで発行し、「鴨川市自然環境大使」に任命したカモちゃんが、鴨川市が主催する花火大会が原因で鴨川を追われたのだとしたら、何とも皮肉な事である。 その後僕らはもう一度現場に足を運んだのだが、結局カモちゃんに会うことはできなかった。
 しかしこれであきらめたわけではない。 僕は既に「カモちゃんリベンジ作戦」を立案中である。 カモちゃん再出没の報を聞くや否や速攻で鴨川に行けるように準備を進めている。 そして、今回は時間の関係で行くことを断念した九十九里浜の隠れ家カフェにも行きたいのである。 次にいつ南房総に行くことになるのだろうか? すべてはカモちゃんのおぼしめし次第である。


アザラシのカモちゃんが帰ってきたよ!
カモちゃん特別住民票(PDFファイル: 26KB)
カモちゃんを見ることのできるエリア
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by theshophouse | 2006-01-12 23:38 | Odyssey | Comments(0)
たまちゃん緊急入院
 昨日仕事から帰ったらどうもたま吉の様子がおかしい。 ゲージを開けるといつもすぐに僕の肩に飛んでくる元気なたま吉。 それが昨日に限っては寒そうに羽根を膨らませてじっとしている。 朝まではいつもと何ら変わらぬ様子だったのに、餌もほとんど食べていない様子でかなり具合が悪そうだ。
 「こりゃいかん。」 焦ってはみたものの、かかりつけの動物病院は既に診療時間外。 幸いたま吉もなんとか自分で餌をたべようとする元気だけはどうにかあるようなので、食べられない餌の代わりに砂糖水を作って与えてみた。 冬場いつも寝る時にはつけてあるゲージ内の保温器に加えて、一晩中エアコンをつけっ放しにして部屋中を暖め、ゲージには新聞紙で目張りをし、更にその上から毛布をかけた。 午前4時までゲージのそばで様子を見守っていたが、たま吉の様子が安定していたので寝ることにした。 4時間後には妻が起きて様子を見てくれるだろう。
 翌朝、朝イチで病院に連れて行くと、先生はたま吉の様子を一瞥するなり僕にキツイお叱りの言葉を下さった。 この先生はいつだってけっこうキツイことばかり言うのだが、先生曰く「鳥は具合が悪くなる直前まで平気なように振舞うので、微妙な体重の増減や便の状態などを日々チェックするのが飼い主の責任です。」
 ごもっともである。 もちろん僕らなりに気は使っていたつもりだったが、容態が急変したのも事実。 未熟な飼い主である僕らにはその微妙な変化がわからず、そのせいでたま吉につらい思いをさせた。
 先生はA4の無地の紙を取り出し、そこにたま吉の症状と、そこから類推される疾病、対症療法についてメモをしながら説明していった。 そしてひととおり説明を終えてその紙を裏返すと、それは「入院案内」という、入院についての様々なディテールが箇条書きされた紙だった。 「たまちゃんには入院が必要です。 ここに記されている各項目についてご了解いただけるのであれば、一番下にあなたのサインをお願いします。」
b0045944_223762.jpg
 久しぶりの二人だけの食卓は、静かだった。 しばらくの間、たま吉とその存在がもたらす愛すべき喧騒は僕らの前から忽然と消えてしまった。
 たま吉よ、元気になって一日も早く僕らの元に戻ってきておくれ。
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by theshophouse | 2006-01-09 01:50 | Iiko et Tama | Comments(6)
テレビの向こう側の人々へ
b0045944_11315988.jpg あけましておめでとうございます。 年末年始、僕は、いつにも増してつまらなくなってしまうテレビなど消して、外出、読書にパソコン、そしてたま吉と戯れたりしています。
 ここ最近のエントリーでテレビの話題が続いたことからもおわかりのように、僕は自他ともに認めるテレビっ子なのですが、そんな僕でもまったく観る気がしないのが正月のテレビ。 よくもまあ毎年毎年同じような番組を、つまりは同じような過ちを繰り返すことができるものだ。 今年の傾向としては、一昨年あたりからの若手お笑い芸人ブームに乗っかるかたちで、とにかくそうした連中をやたらに頭数だけ揃えた見掛け倒しで騒々しいだけの番組が多い。 個人的には最近の若手お笑い芸人の多くはキャラだけだと思うので、現在のお笑いバブルがはじけた時にテレビから姿を消す人たちがほとんどだと思う。

 こんなこと言うと、時代に乗り遅れたオヤジの戯れ言みたいに思われそうだけど、それを十二分に自覚しながらも話を続ける。

 振り返れば大晦日の格闘技、PRIDEK-1 Dynamiteもホントに退屈だった。 特にPRIDE。 男と女ならともかく、あれだけ長時間に渡って野郎同志のマウントポジションの応酬を見せられても正直ダレる。 そりゃ個々の対戦カードは魅力的だったかも知れないが、観終わっていつも思うのは、「期待したほど面白くはなかった」ということである。 ヒョードルや五味、シウバの試合は例外としても、他の試合は大して面白くなかった。 こんなこと言うと格闘技通の人から怒られるかも知れないが、面白さだけならPRIDEやK-1より、プロレスの圧勝である。 総合格闘技はテレビ的ではないのだ。
 一方、レコ大や紅白といった伝統の番組も落日の感が強い。 レコ大は直前に審査委員長の事故死?という出来事もあり妙な注目を集めはしたが、それによって浮き彫りになった審査する側とされる側の癒着、有力アーティストの出演拒否など、既にその威光は失われている。 紅白にしても視聴率の低下に歯止めがかからず、昨年は事前に「スキウタ」という視聴者アンケートを実施したにも関わらず、その集計結果をほとんど反映しない出演者と曲目を選定し、そのなかには首をひねりたくなるようなものもあった。
 この国でテレビ放送が始まって半世紀。 テレビというメディアはいろんな意味で曲がり角に来ていると思う。 大晦日の格闘技イベントを始めとして、もうそろそろ年末年始の特番編成を見直す時期に来ているのではないだろうか? もし大晦日に通常の番組編成を貫いている局があったら、僕は俄然そこにチャンネルを合わせるだろうと思う。 大晦日であっても正月であっても通常のニュース、通常の連続ドラマ、通常の情報番組、通常のバラエティじゃいけないのか?
 テレビ局、制作会社なんかで働いている人っていうのは正月に休みを貰っているのだろうか? もしかしたら貰っていないのかも知れないが、もちろん世間並みに貰っている人だっているだろう。 ならば君たちにひとこと言わせてもらう。 「正月の三が日、君らの家の近所のレンタルビデオ屋に行ってみろ!」と。 そして君らに訊いてみたい。 「大盛況のレンタルビデオ屋で何を思ったか?」 「敗北感を感じなかったか?」と。
 テレビは誰の家にもある。 だからといって、君らが一生懸命つくった番組を人々が見ているとは限らない。 テレビのこちら側は君らが思っている以上に熱狂的で、冷淡で、寛容で、辛辣だ。 飽きっぽく、常に新奇性を求める中毒患者のようでもあり、またその一方、現実世界で失われたノスタルジーを求めたりもする。 そんなテレビのこちら側の姿が君らはちゃんと見えているのだろうか?
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by theshophouse | 2006-01-03 11:46 | Critique | Comments(4)



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