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日本の両サイドはこれでいいのか?
 北朝鮮戦。 日本0対1の敗戦。 だから僕は「東アジア選手権はスルーせよ!」と言ったのである。 これが1ヶ月前にブラジルと引き分けたチームの偽らざる現状である。 こんな糞チーム(失礼)に負けるとは世も末だ。
 で、例によって戦犯探しをすると、柄にもなく焦ってクリアボールをプレゼントボールにしてしまった中澤ということになるのだろうが、中澤はこれまでの功績があまりに大きいので今日は罪を問わないことにする。 それよりもやはり今夜の日本の敗因は、まったく機能しなかった両サイドと言わざるをえない。 もともとブラジル人であることを完全に忘れさせるほど突破力が皆無だった三都主と、ドイツでの活躍がやっぱりただの白昼夢でしかなかったことを見事に証明してみせた加地さんのことである。 コンフェデ以来、加地さん批判を自粛して、その矛先を佐藤琢磨に向けたばかりなのに、こんな出来ではまた加地さん批判を再開せぬわけにはいかない。
 とにかくこの試合、両サイドの三都主と加地さんにボールが入った瞬間、日本の攻撃の可能性は限りなく0に近づいていた。 この二人が日本の勢いを止める防波堤と化していたのに、中盤から二人にボールがよく渡るのだから、結果無駄なボールまわしの時間ばかりが過ぎていき、北朝鮮に対しもっとも効果的であるFWへのクサビのボールがまったく入らない。 ボールは外へ外へと誘導され、そこには突破力のないブラジル人もどきと加地さんがいるのみ。 これは、攻撃のタクトを振った小笠原があまり縦にボールを入れず、サイドへサイドへと展開したことによる。 コンフェデでの俊輔やヒデは違った。 北朝鮮からすれば、数的優位さえつくれば抜かれることはおろか危険なクロス一本上げることもできない相手と映っていただろう。
 このように相変わらず心もとない日本の両サイドだが、今回は少し希望がある。 ジーコがサブのメンバーに村井と駒野を入れていることだ。 彼らはそれぞれ三都主と加地さんのバックアップとして呼ばれているはずなのである。 僕から見れば、端から結果などどうでもいいこのしょーもない大会で、脆弱な両サイドに新しい戦力が見つかるのであれば、続く中国戦と韓国戦が連敗という結果に終わってもいいとさえ思う。 それにはまずジーコが村井と駒野をピッチに送り出すことだ。 ただジーコにその決断ができるかどうか。 川淵キャプテンから結果を求められ続けている以上は無理だろう。 だから川淵キャプテン、そして我々は結果を気にせずジーコに存分に新戦力をテストさせるべきだ。
 ドイツW杯まであと10ヶ月と少し。 親善試合以外の真剣勝負の場で新戦力を試す機会は多くない。 このままの三都主や加地さんがドイツのピッチに立つ。 そんなんでいいわけがない。 北朝鮮に通用しない両サイドがW杯のピッチに立つべきではない。
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by theshophouse | 2005-07-31 22:51 | 蹴球狂の詩 | Comments(8)
終戦のローレライ
b0045944_0544228.jpg これだけの長編四部作を読んだのは三島の「豊穣の海」以来。 毎日少しづつしか読めなかったせいもあるが、読み終わるのに一ヶ月を要した。
 本作は、福井晴敏があらかじめ映画化することを前提に書き下ろしたもの。 昭和20年、日本が滅亡の危機に瀕していた夏。 崩壊したナチスドイツからもたらされた戦利潜水艦「伊507」と特殊兵器「ローレライ」。 向かった日本軍の根拠地ウェーク島で受けた新たな指令に含まれた謀略。 やがて「伊507」に乗り合わせた男たちは曲折を経て、米軍の大機動部隊が待ち構えるテニアン島にたった一隻で乗り込んでいく・・・。
 映画化を前提とした影響もあるのだろうが、個々の登場人物ごとの描写が細やかで、それぞれやや説明的過ぎると感じることも多々あった。 このため読んでいて冗長に感じてしまう人もあると思うが、この「終戦のローレライ」は、小説というよりは脚本的小説と捉えるべきだろう。 並外れた映像センスを持つ作家ゆえのコンフリクトで、むしろ僕は好意的に解釈したい。 小説をひとつのコミュニケーション・ツールと捉えるなら、そこには作家の筆力のみならず読者の読力なくしては成立しないものだ。 したがって「終戦のローレライ」を楽しめるかどうかは、作者が用意した饒舌な「伊507」に、読者の一人一人が同乗する勇気が持てるかにかかっている。 一度乗ってさえしまえばこれほど楽しく、そしてこれほど悲しい艦はない。
 エピローグでは終戦当時から現在までを一気にフラッシュバックさせながら、海辺でのラストシーンを迎える。 そのラストに「豊穣の海」の輪廻と転生を嗅ぎとったのは僕だけではないはずだ。 ローレライは、終わらない。
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by theshophouse | 2005-07-28 01:14 | Books | Comments(6)
もういいよ、タクマ。
 もう既に賢明なF1ファンの方はお気づきになっているだろうが、この男は速くも何ともない。 フジテレビがいかに中継で「琢マンセー」しようが、この男がこれまでの日本人F1ドライバー同様、或いはむしろ彼らより、才能も実力もないことはもはや疑う余地がない。
 最初は僕も期待したものだった。 しかし今となっては期待した自分が馬鹿だったと恥じ入るばかりだ。 所詮実力のないものに結果はついてこない。 虚飾はすぐに剥がれ落ちるものだ。 そもそもあれだけその活躍が喧伝された昨年でさえ、同じマシンに乗るチームメイトのジェンソン・バトンが獲得したシリーズポイント85点に対して、佐藤が獲得したポイントはわずか34点のみ。 チームメイトの半分のポイントすら取ることができなかったのである。 このポイントの差はそのままバトンと佐藤の実力の差と見て間違いない。 加えて今年のていたらくである。 ここまで全19レース中の12レースを消化した時点で、全ドライバー中ノーポイントは佐藤のみ。 したがってランキングに佐藤の名前すらない。 今の佐藤のドライバーとしての環境を考える時、こんなことは不運の連続だけで決して成し得ることではない。 もはや「ツイてない」の連続では済まないのだ。 
 チームメイトのバトンがここ3レースは本領を発揮してコンスタントに15点を獲得した(4位入賞、5位入賞、3位表彰台)のに対し、ここ3レースの佐藤はどうかというと、11位完走、16位完走、12位完走と、コンスタントに「遅さ」を見せつけている。 その内容たるや悲惨、惨憺、無残としか言いようがない。 7月10日のイギリスGPではフォーメーション・ラップ中にあろうことかキル・スイッチを押してしまい、エンジンをストールさせてコース上に立ち往生。 コースマーシャルに助けられ、何とか周回遅れでスタートしたものの、結果はトップから2周遅れの16位。 16位で完走することにどれだけの意味があるというのか? そんな順位が記録に残るぐらいなら、格上の相手に仕掛けて派手に玉砕し、タイヤバリアの中で、グラベルの砂塵の中でレースを終えた方がまだマシである。
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イギリスGPの時の佐藤のステアリング
そもそもこのキル・スイッチだが、見ての通りきっちりフール・プルーフ(バカ対策)がされている。 スイッチは偶然押したりすることがないようにシリンダーの内側に収められており、とてもグローブつけてるドライバーが間違って押せるような代物じゃないのである。 それでも蛸は押した。 一体どうやって押したんだろう。 マジで聞いてみたいよ。
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ドイツGPの時の佐藤のステアリング
で、BARチームはスーパー・フール・タクマ・プルーフ(超絶バカ琢磨対策)がなされた特別仕様のステアリングをドイツGPに持ち込んだのである。 いくら超絶バカの琢磨でも、ない袖は振れない、もとい、ないキル・スイッチは押せないというわけだ。

 昨日行われたドイツGPではオープニング・ラップのファースト・コーナーでウェーバーと接触し、そのあおりでトゥルーリまでもがウェーバーと接触。 そのうえ佐藤はターン3でフィジケラにオカマほって自らのフロント・ウイングを破損し、そのままピットイン。 佐藤の下手なドライビングのせいでウェーバーとトゥルーリも緊急ピットインを余儀なくされた。 これではまるで単なる迷惑ドライバーである。 ウェーバーとトゥルーリのレースは事実上終わり、危うくフィジケラもレースを棒に振るところだった。
 もういい、もういいよ、タクマ。 もうこれ以上日本の恥を晒すのはやめてくれ。 これじゃあ井上隆智穂の再降臨だよ。 もういいよ、タクマ。

 例によって、2ちゃんのF1実況スレでの書き込みを紹介しておこう。 もう既に蛸にキレてる人、多いです。 はっきり言って。

【琢磨】F1ドイツLap5【もういいよ】

1 :名無しさん :2005/07/24(日) 21:22:08 ID:AzeSyhCU
  引退しろ
18 :名無しさん :2005/07/24(日) 21:44:05 ID:Vqy+UUKq
  琢磨もう解雇かもわからんね
27 :名無しさん :2005/07/24(日) 21:44:21 ID:Hl63MiPd
  蛸どんどん遅くなってる
33 :名無しさん :2005/07/24(日) 21:44:31 ID:BG4MtYAt
  つか琢磨めちゃ遅いぞ
38 :名無しさん :2005/07/24(日) 21:44:42 ID:pCUFBkX1
  川井が呆れてる
47 :名無しさん :2005/07/24(日) 21:44:55 ID:vS0XRnDU
  琢磨、なんかおかしくないか?
60 :名無しさん :2005/07/24(日) 21:45:15 ID:NdJme26A
  琢磨はいつもおかしいよ
93 :名無しさん :2005/07/24(日) 21:46:33 ID:HNK+/MGt
  森脇さんにもダメ出しされた
113 :名無しさん :2005/07/24(日) 21:47:21 ID:7RvdUAKj
  琢磨がいつも通りもうタイヤ使い切ってしまったようです
120 :名無しさん :2005/07/24(日) 21:47:33 ID:WI7tB8tb
  H2O発売中止
456 :名無しさん :2005/07/24(日) 22:00:04 ID:7RvdUAKj
  琢磨さんには来年ウチのスーパーで惣菜作ってもらいます
764 :名無しさん :2005/07/24(日) 22:11:29 ID:WI7tB8tb
  琢磨普通だったらカズのように退団だろう
765 :名無しさん :2005/07/24(日) 22:11:30 ID:MLuMULn3
  案外、その辺の素人の方が琢磨より速いかもしれんなマジで
970 :名無しさん :2005/07/24(日) 22:19:12 ID:rgKPJVe1
  琢磨、同じ車に周回遅れ・・・

 だいたい公式サイトのコンテンツが年会費を4,500円も払わないと見れないっていうのも如何なものか? 確かにF1のシートに座るのには莫大なカネが要るっていうのはわかる。 でもねえ、このいうとこでもセコく儲けようなんて考えてるようじゃ、トップには立てないよ。 

 いったいいつになったらビラ王子の系譜を継ぐ者が現れるのか・・・。 もういいよ、タクマ。

必要のない男
パドックで下がり続ける琢磨株
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by theshophouse | 2005-07-25 23:11 | F1 | Comments(0)
自分は自分で守れ
 昨日地震があった。 東京では久々の震度5以上の地震。 ちなみに僕がいた世田谷では震度4だった。 前回の震度5はよく覚えている。 自分がデザインしたキャンドルスタンドの写真を撮ってもらうため、四谷の事務所兼スタジオにカメラマンとこもっていたのだ。 撮影は深夜に及び、ようやく照明のセッティングもバッチリ決まって試しにポラを引き、その仕上がりに満足していざ本番。 カメラマンの指がレリーズにかかったその瞬間、午前4時44分。 それは突然やってきた。 それまで何度もポラを引きながら、何度も何度も微調整に微調整を重ねてきた照明のセッティングは一瞬にして瓦解した。 そして僕たち二人も小さな悲鳴を上げてその場に座り込んでしまった。 どうすることもできなかった。 「地震だ!火を消せ!」なんていうが、実際そんなに迅速に動けはしないものだ。 後にも先にも僕が地震で「死ぬかも知れない」と思ったのはこの時の地震のみである。 
 結局一からやり直しになった撮影が終わったのは翌朝8時を回った頃。 二人とも徹夜でくたくたになりつつも、生きてる喜びをかみしめた朝だった。 あの時の地震に比べれば昨日のはまだいくぶん平常心でいられた。 昨日の場合、僕は一人で店番をしていたので、他に誰も頼れる人は周りにいなかった。 結局最後に自分を救えるのは自分だけ。 至極当たり前のこの摂理が身に染みた一日だった。
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 写真はうちの店の倉庫兼工房がある横浜の町工場街で撮ったもの。 普通このような規模の工場になると、構内に「安全第一」などの標語やスローガン的なものが何かしら掲示してあることが多いのだが、この会社には社長が安全管理義務を放棄したとしか思えないような標語がある。 最初はこの標語を見て「とんでもない社長だなあ」と思ったが、最近ではこの「自分は自分で守れ」っていうのは言えてると思うし、やっぱり真理だなあと思う。 国はもちろん、会社も、同僚も、友人も、そして時には家族でさえも、いざという時あなたを守ってはくれない。
 自分は自分で守れ。
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by theshophouse | 2005-07-24 15:26 | Critique | Comments(4)
オサレじゃない人たち
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 少々昔ネタで恐縮ですが、既にいろんなことで紹介されている、今月初めに台湾を訪問したヒデさんのお姿。 昨年12月のスマトラ大地震の時、たまたまプーケットにいたヒデさんは同行していた友人のスケジュールが急遽変更になったおかげで津波の被害に遭わずに済んだという、言わば命の恩人ということで、その友人が編集長をつとめる台湾の雑誌の創刊記念パーティーに出席して、しかもその表紙でハミケツ姿を披露しているのである。
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 ピンクのパシュミナは同行していた事務所スタッフのものを奪って、おふざけ程度に羽織ってみたものらしいが、それにしても本当にヤバス。 たとえ親しげに話しかけられたとしても絶対スルーしたくなるタイプである。
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 知らない人も多いと思うので一応断っておきますが、プーチン大統領の傘にも入れてもらえないこのオッサンは隣国の大統領。 第三国なのに、なぜか第2次世界大戦勝利60周年記念行事に戦勝国づらして出席した時のスナップ。 一国家元首としては史上初の整形大統領(夫婦とも)である。 日頃はネズミ色の作業服の町工場のオジサンが、身内の結婚式なんかで着慣れないスーツに袖を通すとこういう七五三みたいな状態になる。 スーツの着こなしとかいう以前の問題である。 この写真がもとで自分のスーツ姿に嫌気がさしたのか、最近ではさっそく「クールビズ」をパクッて「ノータイ」と言い換えてみたりしている。 そのうち「ウリがノータイ宗主国ニダ!」と言い出すのは時間の問題だろう。

【写真】「傘に入れて…」
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by theshophouse | 2005-07-22 16:24 | Non Category | Comments(2)
もつ幸 其の参
b0045944_20215389.jpg もつ幸は下川端通り商店街にあったのだが、そこにあの博多リバレインというでっかい商業施設が建ってしまったので、あえなく立ち退くことになってしまい、近所の綱場町に移転し現在に至っている。 僕も博多に帰った時は欠かさず立ち寄っているものの、帰る機会がなかなかないのでおいそれと行くことはできない。 そこで叔母さんに相談してみたところ、「んなら送っちゃろーか?」と二つ返事でOKしてくれた。 かくしてもつ幸のもつ鍋はスープ、もつ、つけダレ、ちゃんぽん麺、餃子の皮、薬味がすべてビニール袋に密封され、クール宅急便で送られてくることとなった。 これに近所のスーパーで買ったキャベツとにらがあれば、自宅でもつ幸のもつ鍋が再現できるのである。 もちろん現場(博多の店)で食べるおいしさには敵わないが、着いたその日からその翌々日ぐらいまでに食べれば、輸送による材料の劣化もほとんど気にならないので、博多の店で食べる味に限りなく近い状態が再現できる。
 最初のうちは、僕みたいな身内や博多を離れてしまった常連さんに頼まれて、そのたびごとに送っていたに過ぎなかったと思うが、この後もつ幸はもつ鍋の地方発送にも積極的に取り組んでおり、今では何処でも誰にでも代引きで発送してくれる。 福岡ダイエーホークスのピッチング・コーチ時代にもつ幸の常連になり、その後横浜ベイスターズの監督を務めた某氏にも時折もつ鍋を送っていると聞く。 もちろん僕も年に数回、もつ鍋の禁断症状が出るので、その時は発作的にFAXで注文している有様である。

b0045944_2093814.jpg 最近、東京にはお洒落なカフェやレストラン風のもつ鍋屋ができている。 大ブレイクしているジンギスカンの陰であまり目立たないが、東京では密かに「第二次もつ鍋ブーム」が進行していると僕はみる。 果たしてそれらのなかに本物のもつ鍋屋がどれだけあるだろうか? どれだけの店が生き残って東京に根を張ることができるだろうか?
 もしこのエントリーを読んでいる皆様が博多に行く機会がございましたら、ぜひ一度騙されたと思ってもつ幸に足を運んで欲しい。 他のどんな名店のもつ鍋とも一味違う本物のうまさがあなたを魅了するはずである。 また、どうしても博多まで行けそうにないという人は、いまや「お取り寄せグルメ」となったもつ幸のもつ鍋をご自宅で食べることもできる。 一度食べたら最後、あなたは無理やり用事を作ってでも博多に行くことになるだろう。 そして初めて店を訪れたなら、ママに頼んで芸能人のアルバムを見せてもらおう。 今は亡きあのカリスマ・シンガー、ノーメイクの○○、そしてあの大御所まで、ここでしか見れない顔ぶれに驚くことは間違いない。 なかでも僕が一番驚いたのは、僕の母校である東福岡との練習試合のために来福し、同店を訪れていた帝京サッカー部古沼監督のナマ写真でした。

※もつ幸が混んでて入れない時は、天神に姉妹店「もつ将」があります。
※もつ鍋の画像は、せいかつにっきさんから拝借しました。


 ちなみに「もつ幸」、「福岡no街」というブログで昨年の11月に行われた「福岡のうまい"もつ鍋"ランキング」でも5位にランクされています。 このことからも僕の「日本一」という評価が、あながち主観に偏ったものでないことがおわかりいただけると思います。 当時僕も投票していたら、もっと上位にランクされていたかも知れません。


もつ幸 其の壱
もつ幸 其の弐


お店DATA
……………………………………………………………………………………
店名:もつ幸(もつこう)
住所:福岡市博多区綱場町7-14(福岡市営地下鉄呉服町駅下車徒歩1分)
TEL:092-291-5046 / FAX:092-291-5047
HP:http://members.jcom.home.ne.jp/motsukou/
営業時間:5:00p.m.~12:00p.m.
定休日:日曜日(祝日は営業)
駐車場:近くの立体駐車場で1時間無料サービスあり
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by theshophouse | 2005-07-20 20:52 | Food | Comments(0)
もつ幸 其の弐
 僕が東京に行ってわりとすぐ、たぶん1990年ぐらいに全国的に「もつ鍋ブーム」というやつがあった。 東京ってのは食に対して何のポリシーもない街なので、たちどころにもつ鍋屋が増殖し、最盛期にはフツーの喫茶店みたいな店でも「もつ鍋始めました」とウインドウに貼り紙を出していたぐらいである。 それはまるで中華料理屋が夏場に「冷麺始めました」と貼り紙するようなノリであったと記憶する。
 ブームのさなか、たとえもつ幸のではなくとももつ鍋が食べたくなってしまった僕。 渋谷にできたもつ鍋屋に入って驚いた。 なんと、もつ鍋はしょうゆ味かみそ味だというのだ。 しかも、まるでちゃんこ鍋のように、中のもつやキャベツと一緒にそのしょうゆ味やみそ味のスープも取り皿に一緒に取って食えという。 この店だけかと思っていたら他の店も同様の味とシステムなのである。 そしてさらに問題なのはこれらの店の「もつ鍋らしきもの」はまったくうまくも何ともなかった、ということなのである。
 考えてみればそれまで僕がもつ鍋を食べたことがあるのはもつ幸においてのみであって、他のもつ鍋屋の味はまったく知らないのである。 僕の知ってるもつ幸のスープは、ニンニクの香りが香ばしい白濁したスープにもつやキャベツなどが入っており、あらかじめ特製のタレ(※)を入れておいた取り皿にそれら具をとり、ちょうど水炊きのように「タレにつけて食う」タイプのものだったからである。 そしてその日まで、僕はこの「もつ幸式」こそが博多もつ鍋のスタンダードと信じて疑わなかったのである。
 しかし実際は違った。 僕が普通だと思っていた白濁スープ水炊き式のもつ鍋は極めて特殊で、しょうゆ味やみそ味のちゃんこ鍋式もつ鍋こそが普通なのであった。 しかしここで重要なのは何が普通かではなく、何がうまいかである。 こうしたうまくも何ともないもつ鍋屋は増殖するだけ増殖し、その反動か、たちどころに消えてただの一軒も残らなかった。(つづく)

※この特製ダレのことをネットの住民の皆様は「ポン酢ダレ」などと言っていますが、そんな単純なものじゃありません。 白濁スープとこの特製のつけダレこそがもつ幸の味の決め手なのです。
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by theshophouse | 2005-07-19 21:18 | Food | Comments(2)
もつ幸 其の壱
 手前味噌、身内マンセーと言ってしまえばそれまでだが、親戚が日本一(あくまで私見)のもつ鍋屋さんをやっているというのにそれを黙っている方が難しいので、今日から三夜連続でみなさんにこの「もつ(こう)」を紹介しようと思う。 このブログが始まる以前のサイト(1998年スタート)の頃からご覧頂いている読者の方なら、僕の文章のなかでたびたびこの店の名前は目にされたかも知れない。 ただ、きちんと紹介するのは今回が初めてなのである。

 僕がもつ鍋を生まれて初めて食べたのが小学生の頃。 もつ幸オープンの日であった。 場所は確か東区、舞松原のあたりだったと思う。 初めて食べたもつ鍋、それはもう劇的にうまかったのである。 以来もつ鍋といえばはもつ幸になってしまった。
 やがてもつ幸は舞松原から下川端に移転、店の名声は確固たるものとなる。 地元のプロモーターである「くすミュージック」の方が常連さんになったのをきっかけに、来福するミュージシャンが続々と来店するようになった。 この頃僕は高校生になっており、中州の「ジョン万」にボトルを入れていたせいもあって、合コンの二次会などで時折もつ幸を利用していた。 既に店は繁盛しており、身内の僕などは行く前にこれから行っていいか電話で叔母に訊いてから行っていた。 大して飲み食いしない高校生が常連のお客さんの席を占領するわけにはいかないからだ。
 ある晩、お許しを得て仲間と行ってみると、座敷席でアルフィーの一行が福岡サンパレスでのコンサートの打ち上げをやっていた。 僕の記憶では、アルフィーの皆さん及びデーモン小暮閣下あたりが一番最初のもつ幸の「芸能人の常連さん」だと思う。 この後、芸能人の常連さんは増える一方で、店には来店した芸能人のスナップを収めたアルバムが瞬く間に増えていった。 何度もアルバムを見た僕の感想としては、「ここに写真がある芸能人やミュージシャンを数えるより、ここに写真がない芸能人やミュージシャンを数えたほうが速いのではないか?」と思うぐらいの顔ぶれである。 こうしてもつ幸は押しも押されもせぬもつ鍋の名店となっていった。 僕などが気軽に寄れる店ではなくなってしまったのである。(つづく)
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by theshophouse | 2005-07-18 23:58 | Food | Comments(0)
ヴァレリー・ロバノフスキーのこと
b0045944_034840.jpg ヴァレリー・ロバノフスキー(Valery Lobanovsky)については実のところよく知らない。 僕が彼のことを知ったのは、多くの日本人サッカーファン同様、レブロフとシェフチェンコのツートップが欧州を席巻した1998年のディナモ・キエフ(ウクライナ)の監督として彼の姿を初めてTVで観た時だ。
 彼の指導者としての歩みは常に栄光とともにあった。 実に30年(!)もの長きに渡ってディナモの監督を務め、1975年、1986年と2度のカップ・ウィナーズ・カップ、1976年にはUEFAスーパー・カップをそれぞれ獲得、旧ソ連リーグでの8回の優勝と5回のカップ戦制覇、ウクライナ・リーグでの5回の優勝と3回のカップ戦制覇。 ディナモでの監督業の傍ら旧ソ連の代表監督も務め、1988年の欧州選手権西ドイツ大会では準優勝、オリンピックでは1976年のモントリオール大会で3位という成績も残している。
 その一方でW杯での実績には恵まれず、旧ソ連代表監督として出場したメキシコ大会では決勝トーナメント一回戦でベルギーの前に敗れ去り、ソ連邦解体後はウクライナの代表監督に就任しW杯出場を狙ったが、1998フランス大会、2002年日韓大会のいずれも予選で敗退した。
b0045944_041429.jpg しかし、僕が彼に惹かれるのは、そうした彼の監督としての手腕もさることながら、そのルックスによる部分が大きい。 トレードマークのハンチングとおそろいのコートでベンチに陣取り、真冬の欧州の戦場で顔を紅潮させ、白い息を吐きながら指揮を執る彼の姿が人間として非常に魅力的かつ興味深かったのだ。 どこかヒッチコックを思わせる風貌と、いかにも旧共産圏然としたスタイル、そのコートの下に隠されていたはずの老獪と狡猾、あり余る知性。 彼の魅力は言葉に尽くせない。 1998年のチャンピオンズ・リーグ準々決勝のレアル・マドリー戦、準決勝のバイエルン戦でのロバノフスキーの姿は僕のなかで今もはっきり像を結ぶ。

 日韓W杯を目前に控えた2002年5月13日、悲劇は突然訪れた。 自らの手で最愛のウクライナ代表をW杯に導くことなく、名将ヴァレリー・ロバノフスキーは63年の生涯に幕を閉じた。 死因は二日前に受けた脳手術。 手術は成功し術後の経過も良好だったが、突然発症した合併症によって帰らぬ人となってしまった。
 名将を失ったウクライナ代表は、2006年ドイツW杯欧州予選でトルコやギリシャを抑えて現在グループ首位を行く。 このまま順当に行けば初のW杯出場が現実のものとなる。 それは道半ばにして逝ったロバノフスキーの悲願でもある。

「あなたが私たちに一生を捧げたことを、私たちは決して忘れない!」



 「フットボールに革命はない。 もしあるとすれば、それは唯一74年のオランダ代表だけである。」 ─── ヴァレリー・ロバノフスキー
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by theshophouse | 2005-07-17 00:13 | 蹴球狂の詩 | Comments(0)
Typical dog in Thailand(2002)
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 これまでタイを旅するなかであまたの犬と出会ってきた。 ある時は路傍の石と化しているもの、ある時は食事している屋台のテーブルの下にもぐりこんで来るもの、そしてまたある時は信号が青になってから渡る利口なものと、タイという国に生きる野良犬を見ていると、彼らの世界にも様々なヒエラルキーが存在することを思わせる。
 だが、そんなタイにおいて、もっとも典型的なのはこの写真のような犬の姿であろう。 タイに一度でも行かれたことがある方なら必ずやご同意いただけるものと思う。 なぜにタイの犬たちはこうも無気力なのだろうか? ひとつにはこの国が、野良犬が生きていくにはあまりに過酷な環境であるということである。 仏教国の寛容と亜熱帯の豊穣は、食うには事欠かなくても、その一年を通しての暑さは、路上で生きていく身にとって楽なものではないだろう。
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by theshophouse | 2005-07-15 14:10 | Photographs | Comments(4)



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