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カテゴリ:Critique( 97 )
最近のニュース番組について
 春と秋の番組改編で、NHKと日テレとTBSの夜のニュース番組がリニューアルして出揃った。 個人的にはこの時間帯のニュースはフジのほうさいさん&クリステルコンビの一人勝ちなので、僕にとって他の局のニュースは、真打ち登場までの前フリといったところである。
 なぜ他の局のニュースがニュースJAPANにまったく太刀打ちできないのか? それはひとえに女性キャスターの力量不足にある。 報ステの河野アナについては以前にも言及したので、今回はリニューアルまもない各局のニュース番組それぞれについて見ていこうと思う。
 まずNHK。 春から始まった新しいニュース番組のタイトルは「ニュース・ウォッチ9」。 柳澤秀夫、伊東敏恵の両局アナをメインキャスターに据えている。 柳澤氏はNHKの特派員として数々の戦場や紛争地帯を取材。 そのキャリアがそうさせるのか、どことなく暗い。 少なくとも人前で自然な笑顔をつくることには慣れてなさそうだ。 その柳澤氏の暗さを補って余りあるのが隣の伊東氏。 持ち前の明るいキャラクターは視聴者の好感度も良さそうだ。
 ただその伊東敏恵キャスターについて、毎夜毎夜気になることがある。 彼女自身決して派手な顔立ちではないし、メイクもナチュラルだ。 無論ニュースキャスターなのだからそれが当たり前である。 問題は服だ。 ベースはビジネス・ウーマン風のルックスなのだが、ある時はスカートだけ、またある時はVゾーンだけ、首まわりだけ「一点お水主義」とでも言うべきアクセントが散りばめられているのだ。 具体的に言うと、そこだけ妙にベロア調の素材のアイテムが極めて唐突にあしらわれるのである。 そしてそれは、僕がテレビを通して受け取る彼女のイメージには決してそぐわないものである。
 続いて日テレの「NEWS ZERO」。 視聴率までゼロにならなければいいのにと思いながら、「バラエティ番組」として観ている。 メインキャスターは元官僚で現大学教授の村尾信尚氏。 ここでは小林麻央と大石恵の両キャスターに局アナの鈴江奈々、知花くらら、七尾藍佳、ラルフ鈴木に北澤豪。 さらにこのメンバーに加えて曜日キャスターとして嵐の桜井、竹内薫、長嶋一茂、川原亜矢子が加わる。 はっきり言って人大杉なんである。 そして、これだけ人を集めたわりに、ニュースをプロらしく伝えることができる人材は一人もいない。
 いきおい興味はニュースの内容よりも、まだまだ番組の進行そのものが稚拙な出演陣(これだけ人が多ければまとめるのは大変だ)に向く。 なかでも大石恵の過剰な美白と度を越したマスカラ。 現在では、番組スタート当初よりいくぶん抑え目にはなっているものの、やりすぎには変わりない。 いっそここは起死回生を狙って、「わたくしは~なさいました」と、喋り方だけは昔から櫻井良子調の川原亜矢子を単独キャスターに据え、「今日の出来事」を復活させるのも妙案だろう(笑)。
 最後はニュース23。 民主党議員との不倫騒動で番組を降板した山本モナは、所属事務所がオフィス北野ということもあって既にバラエティ路線にシフトしたようだ。 一方、NHKから移籍し草野満代の後釜に座った膳場貴子だが、短いニュースを伝える時でも手元の原稿に何度も視線を落とす。 これまでNHKで彼女が出ていた番組をいくつか観たが、プロジェクトXのような撮りの番組ならいざ知らず、生放送への順応力には疑問符がつく。 まだまだ自分の考えを自分の言葉で視聴者に、隣の筑紫哲也に語れる度量はない。 番組の志向性もここにきて完全に団塊世代向けに特化された感が強い。 ちょっと特殊なニュース番組である。
 かくしてクリステルは、プライムタイムの女性ニュースキャスター戦争においてまったく敵なしの状況である。 そういうクリステルの余裕が、番組後半の頭上からのクレーンショット、僕のような間抜けな男どもを悩殺するあの上目遣いに表れているのではないだろうか。 「斜め45度の女王」の座は当分揺るぎそうにない。

 テレビのニュースは玉石混交、真実もあれば大嘘もある。 そういう意味では2ちゃんねると大して変わらない。 要は視聴者である我々がタレ流される情報をどう取捨選択し、その真贋を見極めるかにかかっている。
 最近特に目につくのは報ステの古館伊知郎だろうか。 さすがにだいぶ余裕もでてきたのか、やたらと自説を披瀝する。 とにかく独演会の時間が多いのだ。 たいした解説もせず、古館の言うことにただ相槌打ってるだけの加藤工作員と河野アナには目もくれず、やや暴走気味の時すらある。
 こないだの竜巻のような自然災害が起こった際に古館は必ず、「天災だが、その根っこの原因は人間の自然破壊、よって人災」というお粗末な結論に誘導していく。 彼の自説がこちらを唸らせるようなものだったら異論はないが、やはり報道畑を歩んできたわけではないだけに底の浅さは如何ともし難い。 安っぽいヒューマニズムと倫理観、ポピュリズム、視聴率至上主義(つい先日公判中のホリエモンを出演させたのはどの局のニュース番組だったか?)、いずれもニュース番組には無用。
 僕が観たいのは、もっと硬派なニュース番組だ。
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滝川クリステルの角度についての一考察
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by theshophouse | 2006-12-10 02:37 | Critique
法則発動
 僕ら夫婦には或る法則がある。 それはとても恐ろしい法則だ。 この法則はかなりの確率で発動されるのである。 あまりに恐ろしい法則なので、今日に至るまで他人に口外はおろか、最近では夫婦間でもあまり口にすることすらはばかられる一種の不文律になっている。 しかし、今日は大きな決断をもってその「法則」を白日の下に晒すことにする。
 その法則とは、「僕ら夫婦が気に入った店や商品は、即座に潰れるか生産中止になる」というものである。 産業界で僕ら夫婦の名前は有名なのである。 ありとあらゆる商品の開発者は「あの夫婦に気に入られたらおしまいだ」を合言葉に日々商品開発に励んでいる。 ロングセラーといわれる商品は、実のところすべて僕ら夫婦の嗜好から微妙にズレた性質や特徴を持ち、それ故に企業に大きな利益をもたらしている。 精緻なマーケティングの賜物だ。
 僕ら夫婦は産業界でこう陰口をたたかれている。 「あの夫婦が通った後は草も生えない」と。 産業界の人々は僕らのことを「デモリション・カップル」と呼ぶ。 ただ僕らだって好き好んでこの役目を引き受けているわけではない。 ただただ当たり前に暮らしていたら、いつの間にかそのようになってしまったのだ。 事実、僕らも自分が気に入った多くの店や商品が地球上から跡形も無く消滅していくさまを見続けてきた。 多くの失望とともに。
 最近、初めての店を訪れたり、初めて見る商品を手にした時、どこからか厳しい視線を感じることが多い。 ある時は後方に張り付いた店員から。 ある時は頭上の監視カメラから。 店が、メーカーが、僕らの一挙手一投足を注視しているのをひしひしと感じる。 最近ではそうした彼らの動きを逆手にとって、まったく食指が動かない飲食店にふらっと入ったり、たいして興味のない商品を購入してみたりして反応を楽しんですらいる僕らである。
 ただ僕らも普通の人間である。 やはりおいしい店には何度も食事をしに行きたいし、気に入った物は使い続けたい。 しかしながら、僕らが気に入った店は潰れ、物はなくなり、TV番組さえ打ち切りになった。 法則は何より僕ら自身の生活に大きな不利益をもたらしているのである。 先日も妻が自宅近くのドラッグストアにお気に入りのサプリメントを購入しに出掛けたのだが、店員曰く「ああ、あれあまりに売れないから置くのやめました。」と言う。 最近ではメーカーの対応も早まるばかりだ。 肩凝りで悩む僕も同じドラッグストアで一度「メンフラA」という鎮痛消炎薬(貼り薬)を購入したのだが、次の日にはもう店頭から消えていた。
b0045944_148773.jpg 実はこの「メンフラA」が現在法則が発動する直前の状況に置かれている。 大正製薬が製造しているこの貼り薬だが、同じジャンルの「サロンパス」や「トクホン」に比べればマイナーな存在であることは否定できない。 しかし、肩凝りに悩む人がもしこの3種類の貼り薬を試してみれば、あきらかなメンフラの良さが実感できるはずなのである。 まずその刺激。 サロンパスやトクホンがスーッとするのに対してメンフラはヒリヒリするのである。 それは同時に血行の促進を促し、使用後剥がした部位にはうっすらと汗をかいているほどである。 昔からのメンフラ・ユーザーの僕から見れば、サロンパスなど子供騙しの域を出ないのである。
 しかるにこのメンフラは押し寄せる法則発動の荒波に例外的に耐え、細々とではありながらもそのシェアを保ち続け、僕を含むコアなメンフラ愛好者によって支えられてきたのだが、もはやそれも限界点に達しつつある。 僕も最初のうちは自宅の近所で購入できていたメンフラが、いまや遥か遠方までクルマを走らせないと購入することができないという非常事態に陥っているのである。
 日々失われているメンフラのシェア拡大に必要なもの。 それは、肩凝りにとって希有な効能を持つこの商品を一人でも多くの皆様に知っていただくこと。 そして実際に購入し使っていただくこと。 これ以外にないのである。
 どうかメンフラにだけは法則発動の日が来ませんよう。 大正製薬殿、何があってもメンフラの製造だけは続けることだ。 でなきゃ僕ら夫婦で毎日リポビタンD飲んじゃうぞ!
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by theshophouse | 2006-08-30 02:02 | Critique
スポーツを侵食する商業主義
亀田、今夏世界王者へ!(もちろん八百長)
 5月24日に今回の八百長を予言していた人がいました。 そのあまりに完璧な予言は、夏まっ盛りというのに寒気を覚えるほど。
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 酷いものを見せられた。 あまりに酷いものを見せられたおかげで文章にする気力すら萎えた。 こんなに酷いものを見せられたのは2002年のW杯の韓国の試合以来だ。
 この数日の間にさまざまな議論を巻き起こしたこのタイトルマッチについては、既に語られ尽くしているはずなので、もうここでは触れない。 協栄ジムという胡散臭いジムと、TBSという最近特に電波全開な放送局と、亀田人気に相乗りしたスポンサー企業とWBA(世界ボクシング協会)の合作による茶番だった。
 興行主である協栄ジムからジャッジに報酬が支払われるということ自体、ボクシング界の古い体質、興行性を強く感じさせられるものである。 判定が作為的になったとしても何ら不思議はない。 たいして強くもない武蔵や魔裟斗がK-1で勝ったりするのと同じ構図である。 しかもWBAは試合後に前から準備していたチャンピオンベルトを亀田の父親に贈呈してもいるのだ。 これではまるで最初から亀田の勝利ありきではないか。
 11ラウンドと12ラウンドはほぼグロッキー状態でクリンチに逃れて倒れるのを堪えるのが精一杯だった亀田。 12ラウンドを亀田の勝ちと採点した韓国人のジャッジは協栄ジム側から実弾の他に酒池肉林の接待でも受けていたのだろうか? 誰もが理解に苦しむ不可解な判断であった。 その1ポイントがなければ試合はドローだったのだから。

 最近では若手の有望なスポーツ選手が頭角を現すと、TV局で囲い込む傾向が見られる。 福原愛、宮里藍、浅田真央にもそうした囲い込みが行われたが、TBSの亀田三兄弟に対するそれは露骨極まりない。 それは取材の優先権や試合の独占中継権のみならず、キャラクターグッズやDVDの販売権にまで及び、人気者を食い物にしてひたすら利潤を追求する。 結局行き着くところは視聴率至上主義だ。
 本来は父親思いで練習の虫、どちらかといえば真面目な少年である亀田興毅の一部でしかないやんちゃな部分を過剰に演出し、そうしたTV局側の意図に亀田が踊らされているのか踊ってやっているのかは知らない。 ただ、試合が終わって拳を交えた相手に敬意のひとかけらも表せない彼の態度を見る限り、未成熟な少年としか思えなかった。
 試合の前の記者会見の際、ハンバーガー片手に会見場に現れた亀田は、ベビーフェイスのあだ名をもつランダエタにキューピー人形を贈った。 ランダエタは笑顔で応じた。 翌日の計量の際、今度はランダエタがお返しとばかりに亀田に紙オムツと哺乳瓶をプレゼントした。 亀田はキレた。
 このやりとりを見ていて正直「亀田はこいつには勝てないな」と思っていた。 試合も実際予想通りになった。 でも結果だけが違った。 彼に相応しいのは「TBS世界ライト・フライ級チャンピオン」という称号だろう。 きっと彼を勝たせたのはこの国の八百万(やおよろず)の神なのだ。

続きを読む(いつも長くてスミマセン)
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by theshophouse | 2006-08-05 23:53 | Critique
とりあえずIKEAに行ってみた
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40フィートのコンテナトレーラー用のプラットホームが壮観なIKEA船橋店のバックヤード
家具屋というよりは空港の建物に近い


 5月の末、千葉は船橋にできたIKEA日本1号店に行ってきた。 クルマで地図を頼りに行ってみると、そこはららぽーと前、あの「スキードーム・ザウス」の跡地なのであった。
 パーキングにクルマを停める。 パーキングからしてデカい。 比較の対象になるのは成田空港のパーキングぐらいだろうか。 すぐ隣ではバカでかい台車に商品を積んだ夫婦が、ミニバンに商品の入ったダンボールケースを積み込んでいる。
 まずは2階のショールームへ。 リビング、ダイニング、キッチン、ベッドルームと、さまざまな部屋のコーディネート例が続く。 順路に沿って見ていくと、所々にソファー、椅子、テーブル、ストレージ、ホームオフィス、ワードローブなど、家具を種類別にカテゴライズした展示スペースがあり、イケアのすべての家具を見ることができるようになっている。 ここまで見るだけでもそこそこ時間がかかる。 お腹が空いたので、やはり2階にあるイケアのレストランに行く。 メニューは少ないので、きっと誰もがミートボールを食べる破目になるだろう。
 で、1階のマーケットエリアへ。 食器、キッチン用品、カーテン、カーペット、照明器具、アート、植物まで一通りのものが揃っている。 家具同様値段はかなり安めだ。 他の客の様子をウォッチしてみると、どの客も大きなカートに商品を満載して戦闘意欲満々である。 一方、自分はというと未だに何も買っていないどころかショッピングバッグすら持っていない。 もともと様子見で来たこともあるが、何故だかあまり購買意欲が湧いてこないのである。
 正直、家具に関してはやはり値段なりの品物という感じしかしなかった。 ソファーなど、見かけはそこそこだが、使ってると2~3年でガタがきそうな作りだ。 箱物はコストを抑えるためすべてパーティクルボードを下地に作られているので、背面を見ると安っぽい。 壁にぴったりつけて置かないのであればちょっとキビしい後ろからの眺めである。 そんななかでも、セミオーダーできるシステムキッチンはなかなか良いと思った。 デザインも素材も豊富だし、クオリティも合格点。 ただしサイズの面ではけっこう制約があるので、あらかじめ決められたスペースに入れるというよりはこれから家を建てる人、つまりキッチンスペース自体の大きさをこれから決められる人向けである。
 あともうひとつ気に入ったのは照明器具である。 といってもフロアランプやペンダントのようなものではなく、棚下に取り付ける照明や収納家具の内部に取り付けて、ドアの開閉によって点消灯させられる照明など、いわゆる機能照明の豊富なラインナップである。 こういう器具は国内メーカーで探しても、いわゆるプロ用のものしかなく、配線ひとつにも専門的な知識が必要になる。 イケアのこうした機能照明のシリーズは誰でも簡単に取り付けることができるようになっているので、既に持っている収納家具にちょっとした照明を取り付けてグレードアップさせる小道具としての利用価値は高いと感じた。
 小物関係ではやはりキッチンまわりのものはそこそこデザインもいいし、値段も安い。 イケアの商品全体に通じているのは、ある程度良いデザインで、ある程度良いクオリティのものが低価格で手に入ることであり、インテリアに目の肥えた人が物足りなさを感じることは仕方ないことであろう。
 この船橋店に続き、横浜市都築区に日本進出2店舗目が9月にオープンする予定。 第三京浜の港北インターを降りてすぐの場所で、建物はもうずいぶん前に完成している。 実は僕の仕事場である店の倉庫はこのすぐ近くなのだが、ここのイケアがオープンしてしばらくは週末の港北インターは渋滞で使いにくくなるのではないかと思われるので戦々恐々としている。 ともあれ僕のように東京西部に住む人間にとっては船橋よりずいぶん気軽に行ける場所でもあるので、「船橋まではちょっと・・・」という方は9月まで待った方がいいかも。


IKEA
IKEA ONLINE CATALOGUE
組み立て式会計:イケア (IKEA) の不思議な企業構造
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by theshophouse | 2006-07-17 01:32 | Critique
もし日本が引っ越せるなら
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 仕事で年に何回かタイに行く。 いっぱしのタイ通を気取ってこのブログにもタイでのエピソードを書いたりしている僕だが、実際のところ特別タイに詳しいわけでもない。 タイ語もしゃべれないし、タイ人に親友と呼べる人間もいない。
 日本とタイの関係は非常に親密で、経済や文化、人的交流も盛んだ。 そんなことを改めて実感させられたのが、実は僕の仕事場でのこと。 昔からこのブログを読んで下さっている方ならご存知だと思うが、僕の仕事場は横浜は都筑区の町工場が密集するエリアにある。 そこには5つの工場が棟続きで長屋のように連なっており、その一区画が僕が仕事場として使っている倉庫兼工房である。
 景気が良くなった、とテレビや新聞は言うけれど、実際には二極化しているだけで、中小の町工場が集まるこのエリアに活気はない。 事実この棟続きの工場で最後まで頑張っていたプレス工場が最近廃業した。 新しいフォークリフトを購入したり、紆余曲折のすえ後を継ぐことを決意した息子が父親とともに働き始めたりしていた矢先の出来事だった。
 主に三菱自工の下請けで成り立っていたこのプレス工場。 ダイムラー・クライスラーの資本参加以降、リコール隠しなど度重なる不祥事のすえ赤字体質に陥った事業の立て直しを図るべく、2005年1月に就任し、新経営計画「三菱自動車再生計画」を発表した新たな経営陣が、就任の手土産にそれまで使っていた下請け工場を全部切り、小型部品の生産拠点を東北地方に移したのが青天のへきれきだった、とはプレス屋のオヤジさんの弁。
 かくして、買って間もないピカピカのフォークリフトは安値で転売され、後を継ぐはずだった気のいい長男坊はハローワークに通う破目になった。 オヤジさん本人はもう年金も支給される歳なので、「これからはのんびり暮らすことにするよ。」と笑っていたが、その言葉の端々に息子に工場を残してやれなかった無念が滲む。 今、日本のあちこちでこの親子と同じような状況が起こっている。
 こうして、僕が来た時はこのプレス屋さんに金型加工屋さん、研磨屋さん、板金屋さんがそれぞれの生業を営んでいたこの長屋も、気がつけば僕だけになってしまった。 しかし、それからあまり時を置くことなく、次々と新しい店子が入ってきて今ではもう空いている工場はなくなった。 すぐそばに陸運局がある利便性からか、民間車検場を兼ねたクルマの板金屋が一気に3軒も入居してきたのだ。 これに加えて産業機械の輸出業者と塗装工事の会社がそれぞれ倉庫としてここを使うようになった。
 ずいぶん話が脇道にそれたが、僕の両隣に店子として入居してきた板金屋と産業機械の輸出業者が、それぞれタイに深く関わっている方々なのであった。 まず板金屋だが、奥さんがタイ人なのである。 奥さんは横浜の関内でタイ人ホステスが10人くらいいるスナックを経営している。 今バンコク市内に家を建築中で、奥さんは店をスタッフに任せ、工事の現場監督をするためにずっとバンコクに帰っているのだという。 誰かが見ていないと適当な材料で勝手に建てられてしまうそうなのだ。 このあたりはいかにもマイペンライ・テイストである。 なんでもタイでは家の値段にキッチンやバスルームは含まれておらず、すべてオプションなのだという。 この奥さんの弟が板金屋でしばらく働いていたのだが、最近姿を見かけなくなったと思ったら、無断欠勤を繰り返したのでクビにしたらしい。 身内にも厳しい板金屋の社長は「タイ人てのは女はよく働くけど、男はからっきしだね。」としきりに嘆いていた。
 一方、産業機械の輸出業者の得意先は主にタイなのであった。 社長はバンコクにアパートを借りていて、2ヶ月に1度のわりでバンコクに出張しているのだという。 それだけ頻繁に行くので、航空券もバンコクでオープンチケットを買っておいて、次に行く時に使えるので安上がりだという。 なんでもアユタヤ郊外に日系企業がたくさん進出し、質の良い日本製の工作機械は引く手あまたなのだという。 世の中にはいろんな仕事があるものだ。
 ふたりとも普通のおじさんにしか見えないのだが、僕なんかよりもタイという国に深くコミットしている。 それはひとえに日本とタイの長い間の友好的な関係に拠るところが大きい。 ほとんどのタイ人は日本人の事を好意的に見ているし、日本人もまたそうである。 二国間関係というのは突き詰めればこうした人間対人間の関係に収斂していくもの。 超個人的な意見ではあるが、日本がもし東南アジアに位置し、アセアンの首長国だったらどんなにいいか。 位置的には現在のアンダマン諸島あたりなんてどうだろう。 タイやマレー半島と物理的に近くなるのは今の自分のビジネスにとっても好都合である。
 日本の地政学的な不幸は、ひとえに「特定アジア」の国々が隣にあるということだ。
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by theshophouse | 2006-05-20 01:12 | Critique
野球馬鹿の系譜【WBC総括その3】
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 「くちゅじょくてきです。」 二次リーグでふたたび韓国に敗れた後のイチローのコメントだが、僕にはそう聞こえた。 屈辱。 イチローにとって、それは言い慣れない言葉なのだ。 やはりイチローに屈辱は似合わない。
 今大会は、メディアを通して伝えられるイチローの言葉に溢れていた。 言葉だけではない。 多くの「叫び」もあった。 ワールド・ベースボール・クラッシック(WBC)は第一回目の開催。 松井らメジャーリーガーの出場辞退も相次ぎ、日本国内でも大会の格式がサッカーのW杯のように崇高なものとなるのかどうか疑問視する声もあり、正直国内でアジア予選が始まる前はたいして盛り上がってはいなかった。 しかし、日々伝えられるイチローの刺激的な言動は、やや醒めていた国内でのWBCへの関心を徐々に引き付けていった。
 これまで「孤高の求道者」であったはずのイチローが、「JAPAN」のロゴが入った帽子を被った途端に饒舌となり、チームへの思いを熱く語るのである。 それは巷で言われているように、ともすればその圧倒的なキャリアが障壁となり、チームメイトとの間に精神的な乖離を生んでしまうことを恐れたイチローが、自ら野に下ってチームの一員になるための通過儀礼だったのかも知れない。 マリナーズという弱小球団で常に優勝争いからも見放され、勝利へのモチベーションを失ったチームの中で、ただひたすらヒットを打つことのみを宿命づけられた孤独な戦いの中で見失っていた、或いはそれがイチローの真の姿なのかも知れない。
 イチローについてのさまざまな言説が出尽くしたなかでこれ以上想像の域を出ないことを言っても仕方ない。 ただひとつ言えるのは、この男が「野球馬鹿」というぐらい野球が好きなのだということ。 昔の野球選手にはこの「野球馬鹿」の匂いが確かにあった。 長嶋も王も野村も偉大なる「野球馬鹿」である。 振り返って今の野球選手たちのなかに野球馬鹿を見い出すのは難しい。 現代の野球選手たちは高給取りになり、ドイツ製の高級外車を乗り回し、ファッショナブルになり、バラエティー番組に出演する。 広島の前田やロッテの黒木のように、現在のプロ野球界の中にも極めて少数派ながら野球馬鹿の匂いを漂わせる選手がいるにはいるが、悪い意味で今のプロ野球選手はスマートになりすぎたのだと思う。 思い起こせば僕が好きになるのはみな野球馬鹿というべき選手たちだった。
 ここで問題になってくるのが「野球馬鹿の基準」なのだが、例えば清原は人気選手だが、野球馬鹿の範疇には入らない。 野球馬鹿は当然優れた成績を出すし、四六時中野球の事で頭がいっぱいなのだ。 清原が残してきた成績は普通だ。 毎年2割7分、25本は打ったかもしれないが、それだけだ。 存在感などという評価基準の曖昧な理由だけで今年も野球ができる彼は幸せだが、僕は彼から何も感じないし、これほど人気があること自体よくわからない。 野球選手・清原の人気のほとんどは皮肉にも野球以外の部分にある。 これでは誉れ高き野球馬鹿の称号は得られない。
 新庄も野球馬鹿とは対極的な位置にいる選手だ。 ただ、野球選手そのものとして見ると、清原よりはるかに優れている。 そういう意味では野球馬鹿になる素質を十分に持っている選手なのだが、どこでどう間違ったのか、彼はその道から外れ、「野球芸者」になることを選んでしまった。 ただそれはそれで彼の生き方なので文句を言うつもりはない。 自分は野球馬鹿のタイプじゃないと自覚している新庄と、野球馬鹿と言われたいのに野球馬鹿になれない清原の違いは大きい。
 人気選手二人を例に挙げて説明してみたつもりだが、僕の言わんとする野球馬鹿の定義がおぼろげながらわかっていただけたのではないかと思う。 イチローは、もちろん野球馬鹿だった。 その野球馬鹿がこれまで以上に言葉においても表現者となり、その時々の感情を包み隠さずぶちまけるのである。 野球好きならずとも見ていて夢中にならないわけがない。 イチローの言葉の行間を読めない一部の被害妄想大国から反感を買いはしたものの、そのことも結果的にWBCを盛り上げる起爆剤となった。 それは、当初盛り上がりに欠けていたWBCを危惧したイチローが敢えて打ち上げたアドバルーンだったのかも知れない。 終わってみれば、すべてがイチローの描いた筋書き通りになっていた。
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 今回イチローは「日本」や「日の丸」にこだわっていた。 誤解を恐れずに言うと、ナショナリズムに身を委ねることは心地良いことである。 今回日本中を席巻したのは、野球というスポーツによって喚起された一過性の純粋でヘルシーなインスタント・ナショナリズムであり、どこかの国の「愛国無罪」的偏狭なナショナリズムとはまったく性質を異にするものである。 僕に言わせれば日本の右傾化を危惧している国の極右化の方がよっぽど深刻である。 僕は平和主義者だし、祭日に国旗を掲揚することもない。 左翼は大嫌いだが、右翼も嫌いだ。 ただ、右も左もなく「国士」でありたいと夢想することはある。 今回のイチローはまさに国士だったと思う。 そのうえリスクを背負うことを承知で誰と向かっても臆面なく心情を吐露するイチローの態度は、この国に蔓延する様々な閉塞感に風穴を開けたのではないだろうか。 多くの日本人がイチローの姿に共感を覚えたのは、日本人のあるべき姿の一端を、彼がその言葉と行動で垣間見せてくれたからだと思う。
 WBCで大切な宝物を手に入れたイチロー。 WBCの次回開催は2009年。 三年後、ふたたびあの熱いイチローがそこにいるはずだ。
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by theshophouse | 2006-03-28 10:05 | Critique
日韓プロ野球コミッショナー考【WBC総括その2】
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 世界一になった王ジャパン。 歓喜の中、集合写真の真ん中に場違いなオヤジがいたのに気づいた人も多かったと思う。 根来(ねごろ)日本プロ野球コミッショナー、よくもぬけぬけと真ん中で写真に写れたものだ。 彼は確か2004年のシーズンオフの球界再編騒動の時にまったく指導力を発揮できず、自ら辞表を提出したと記憶しているのだが、まだ辞めていなかったばかりか、突然あの晴れがましい場所にのこのこ出てくる神経がよくわからない。
 日本のプロ野球界は事実上バカツネに牛耳られており、彼が名ばかりのコミッショナーであることは周知の事実だが、日本がWBCを制し世界一となった今、彼にはやるべきことがある。 王神社、イチロー神社、福留神社、松中神社、上原神社、松坂神社を急ぎ建立することだ。 もちろん彼の私財を投じて、である。 これまで日本のプロ野球のためにこれといって何も事を成さず、ただただ高給を貰ってきた彼が球界にできる唯一の奉公である。 そして各神社を建立した後、可及的速やかにコミッショナーをヤメレ。
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 それでもまだ日本のコミッショナーは隣国に比べればまだマシかも知れない。 韓国野球委員会の辛相佑総裁は22日の平和放送のラジオ番組で、プロ野球シーズン終了後の10月以降に日本で再度、日韓戦を行いたいとの考えを示した。 辛総裁はWBCで日本が優勝したことについて、「韓国はWBCで日本に二回も勝った。 日本も私たちに2対1で敗れたということが分かっている。 恥ずかしい優勝だ。」と語った。
 某巨大掲示板には韓国人の民度の高さを称えるスレが乱立していることでしょう。 もうあまりここではコメントしたくもありませんが、こういう馬鹿な人がトップにいる韓国野球界が日本野球界と肩を並べることは永遠にないでしょう。 日本代表には何のメリットもない10月の日韓戦、韓国野球委員会総裁の脳内でのみ実現しそうです。

 僕は、日本プロ野球のコミッショナーは、星野仙一氏のように野球に愛情を持ち、国際感覚にも優れ、そして何よりも日本のプロ野球が進むべき未来像、その明確なビジョンを持つ人物がなるべきだろうと思う。 現在コミッショナーに与えられている権限はことのほか大きく、やる気のある人がやれば、かなり日本のプロ野球界を改革できるわけで、根来氏のように野球に興味もない天下りの高級官僚(彼は元東京高検検事長)が余生を送る場ではない。 もっともこのへんの事情は韓国も同様で、現総裁は天下り官僚だそうである。
 いつもはまったく存在感がないくせに、世界一のセレモニーに突然現れて記念写真の真ん中に堂々と写りこむメンタリティーと、優勝した国にまったく敬意を表さないばかりか卑下するような発言しかできない民度の低さ。 日韓両国ともコミッショナーの人間性は低レベルだ。
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by theshophouse | 2006-03-26 01:54 | Critique
茶番の先にあった紛うことなき栄光【WBC総括その1】
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 「たった今ぺトコパークに君が代が響き渡りました。」 CM明け、テレビから発せられた船越アナの言葉には耳を疑った。 このキューバとの大一番、イチローがどんな表情で君が代を聞いているのか? 日本人なら誰もが観たいシーンである。 日テレは君が代を完璧にスルーして、キューバ国歌と、なぜか必ず試合前に流れていた開催国アメリカ国歌はフルコーラス、ノーカットで放送した。 明らかに作為的なものを感じ、この数時間先の結果に不吉なものを感じながら、試合開始を待った。
 韓国戦前から担げるだけのゲンを担ぎ、その重さにフラフラになりながらも仕事場に向かい、仕事場の隅に鎮座しているテレビのスイッチを入れる。 いつもどおりに仕事をしながらも、視界の隅にテレビを常に捉えた状態で、試合情勢の変化に対応する準備はできていた。 あらかじめ昼食も買い、スキをみて食べるつもりだ。 ただ、試合開始の時には完全に画面に集中していたのである。 そんななかで行われた日テレの暴挙。 トリノの「NHK荒川静香日の丸ウイニングラン・カット事件」が頭をよぎる。
 ところがそんな不安を一掃するように日本の選手たちが躍動する。 西岡とイチローがチャンスメイクし、多村の押し出し死球と小笠原の押し出し四球、今江のタイムリーで初回に一挙4点を先制。 5回には多村の内野安打と小笠原の犠牲フライで2点を追加。 9回にはイチローのタイムリーと代打福留のタイムリー、小笠原の犠牲フライでとどめの4点。 先制、中押し、ダメ押しの理想的な得点を、松坂 - 渡辺俊 - 藤田 - 大塚のリレーで封じ切り、追いすがるキューバを10対6で振り切ったのだった。

 交代で出てきた渡辺俊が5回の裏を3人で片付けたあたりから、僕は何だかよくわからないけど泣けてきてしまった。 ただそれも日本が7回の守りでミスを連発し、8回に1点差まで追い上げられると一気に涙腺は閉じ、頬を伝うのは冷や汗に変わってしまった。 本来なら1イニングのみの大塚が8回1死で緊急登板し、続く二人を仕留めたのは本当に大きかったと思う。
 9回、相手に傾きかけた嫌なムードを日本に引き戻したのはやはりイチローだった。 ここぞのタイムリーに川崎が神業的なスライディングで貴重な追加点。 あのままキャッチャーが腰を落としていたら、彼の右手は折れていただろう。 とても勇気あるプレイだった。 続く代打福留のタイムリーで今度はイチローが相手捕手のタッチをかいくぐって生還。 さらに小笠原が打ち上げた浅いライトフライに、松中がこの日二度目のタッチアップで本塁突入。 決して俊足とは呼べない男の気迫のスライディングは、キャッチャーの落球がなくてもセーフだっただろう。 この日ノーヒットながら押し出し四球を選び、ふたつの犠牲フライを打ち上げ3打点を記録した小笠原は、目立たないけれど間違いなく勝利の立役者である。
 9回、必死の形相で次々とホームに帰ってくる日本の選手たち。 報酬でもなく、ましてやもちろん兵役免除でもなく、ただ目の前にあるものをつかみ取ろうとするその姿に、僕は心を揺さぶられた。 そして彼らの目の前にあったもの、それはやはり「栄光」だった。 視界の中で歓喜の声を上げる彼らの姿が滲んだ。

 かつて僕は今回のWBCを「茶番」と断じた。 アメリカのアメリカによるアメリカのためのWBCにしか思えなかったからだ。 しかし、メキシコがアメリカに勝ってくれたおかげで日本が韓国にリベンジする千載一遇の機会が生まれ、日本はそのチャンスをモノにした。 決勝にもそのままの勢いを持ち込んで、キューバ投手陣を粉砕し、優勝という望外の結果を得た。
 終わってみれば、アメリカのアメリカによるアメリカのためのWBCであったはずの大会が、「イチローのイチローによるイチローのためのWBC」になっていた。 MVPこそ松坂に譲ったものの、多くの日本人はMVPにイチローを選ぶことだろう。
 もしボブのような工作員に三度も助けられたアメリカが準決勝に進んで、結果優勝でもしていたら、この大会は本当の茶番でしかなかった。 また、二次リーグまで6戦全勝という好成績をあげながら、準決勝で日本に敗れたためにベスト4に甘んじなければならなかったのが悔しいのはわかるが、その事で日本の優勝を「きまり悪い優勝」だの「恥ずかしい優勝」だのと揶揄し、相変わらず民度の低いところを見せつけ、開催期間中に唯一のドーピング違反者を出し、WBCに泥を塗った韓国が優勝していても同様だろう。 負けを受け入れ、勝者を称えられない国に永遠に勝者になる資格はない。
 茶番になりかけたWBCを救ったのは王ジャパンであり、イチローだ。 日本こそWBCの初代王者に相応しいチームだった。 ただ、それもすべてはメキシコのおかげだ。 アメリカ戦の前日ディズニーランドで派手に遊んでいるメキシコの選手を見た時、「こりゃもうアカンかも」と正直思ったが、彼らがアメリカに2点を取って勝ってくれたからこそ、今日の王ジャパンの栄光がある。
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 WBC、とは言ってもこちらはボクシングの話なのだが、ちょうど野球のWBCの二次リーグが始まる直前の3月8日、東京・両国国技館で、WBC(世界ボクシング評議会)フライ級8位の亀田三兄弟長男・亀田興毅と同級13位のカルロス・ボウチャン(メキシコ)の試合があった。 亀田興毅はこの試合を世界タイトルへの前哨戦と位置づけ、例によって最初からKOを狙っていたが、百戦錬磨の世界ランカーでサウスポーのボウチャンになかなかクリーンヒットを見舞えず苦戦。
 6ラウンド、ボディーを打ち合った両者だったが、やがて亀田のローブロー(相手の下腹部を殴ること:ボクシングにおいてはトランクスのベルトラインより下を殴ることは反則となる)気味の左ボディーアッパーが入ってボウチャンは失速。 ボウチャンもセコンドもレフェリーに対してローブローをアピールするも認められず、更に連打でたたみかけた亀田はさらにもう一発ローブロー気味の左ボディーアッパーを食らわせ、ボウチャンはたまらずダウン。 以下は試合後のボウチャンのコメントと検証画像である。

「亀田は序盤からローブローを打ってきたが、6Rは特にひどかった。 レフェリーに訴えたけど、何もしてくれなかった。  亀田は強いが、再戦するなら日本では試合をしたくない。」
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このシーンの動画【KAMEDA KOUKI KINTAMA SHOT / You Tube】

 完全にローブローです。
 本当にありがとうございました。

 これははっきり言って、親愛なるメキシコ人に我々日本人一億総懺悔の状況なのである。 いくら序盤でKOできないからといって焦り、反則パンチを連発した亀田興毅と、不公正なジャッジをしたレフェリーに成り代わり、僕はカルロス・ボウチャンとすべてのメキシコ人に謝罪したい。 本当に済まなかった、と。
 おりしも3月15日、日本の命運を握るメキシコ対アメリカ戦の前日、皇太子様はメキシコで開催される「世界水サミット」にご出席されるために皇居をお発ちになったが、それはあくまで表向きの理由に過ぎず、真の目的は傷心のまま帰国したボウチャンをねぎらい、亀田の非礼を詫び、メキシコ国民へネゴして下さることにあったと見るべきだろう。 その結果がメキシコ奇跡のアメリカ戦勝利、である。 日本の皇室外交が、王ジャパンを蘇生させたのだ。
 皇太子様、ありがとうございます。 そして、ビバ・メヒコ! ムチャス・グラシアス!
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by theshophouse | 2006-03-23 01:52 | Critique
祝!工作員と糞アナを超克し決勝進出の日本代表、あとひとつだ!
 三度目の正直でようやく韓国を粉砕して決勝に駒を進めた日本代表。 19日は久々に胸のつかえが取れた。 気持ち良かった。 日本人の誰もがそうだったと思う。
 日本の会心の勝利はさておき、懸念された「あと二人の敵」。 まずボブ・”ミスジャッジ”・デビッドソンは、ストライクとボールの判定もライトポールやレフトポールも見る必要がない二塁塁審だったため、実害はなかった。 まったく目立たなかった。 本来審判という存在は目立ってはならないものだから、これが普通である。
 そしてもう一人の敵「世界の松下」だが、自分の実況が国民から叩かれまくっている事を知ってか、試合前から自分が実況したアトランタ五輪での「マイアミの奇跡」を持ち出したりして、自分が反日アナでないことを必死にアピールしてはいたものの、いざ試合が始まってみると、一見日本を応援しているように聞こえる実況をしながらも、随所に「反日」が滲み出ていた。 これはもう確信犯か、ナチュラルに韓国贔屓かのどちらかである。
 日本の選手は名前すらよく知らないのに、韓国の選手については名前はおろか詳細なデータまでスラスラ出てくるし、日本のピンチに打席に立った韓国のバッターについて「この打者にはいつどこそこでこういう場面で打たれて日本は負けました」なんて不吉なデータを必ず引っ張り出していた。 聞くたび僕はムカついた。 一言「ここはなんとか上原に抑えて欲しい」とかでいいのに、である。
 7回のビッグイニングの口火を切った松中の二塁打がフェンスに到達した時には「あぁぁぁ・・・」と溜め息つくし、挙句の果てはこの緊迫した試合の只中での「長州小力ならキレてませんというところですね」発言を聞かされる頃にはもうこっちが完全にキレていたし、9回、韓国に引導を渡すべく地元サン・ディエゴのマウンドに上がった大塚の事を「マウンド上の佐々木」と、自分の横で解説していた人間と間違えるに至っては怒りを通り越して笑うしかなかった。
 この糞アナがTBSのアナウンス部のトップだというんだから、ホントTBSは民度が低いと言わざるをえない。 しかも試合後、勝利の余韻に浸りたい気分なのに、王監督やイチローのインタビューのさなか、強引に中継を打ち切って始まったのは、週末ごとに再放送して煽っても視聴率がいっこうに上がってこない日韓合作ドラマ「輪舞曲」の再放送。 こともあろうに日韓戦の直後にである。 編成にもTPOを考えろっつーの。 必死だな、TBS。

 で、決勝戦はキューバである。 そして、またしても日本代表にはキューバ代表以外にあと二人の敵が立ちはだかるのであった。 正確に言うと一人の敵と一人の「お騒がせ者」である。 一人はもちろんボブである。 もうボブと呼ばせてもらう。 これほどまでに日本の試合に食らいついてこられると、もはや愛着すら湧く。 今回は一塁塁審を務めるらしい。 一塁塁審は球審の次に判定機会が多い。 何か悪いことが起こらなければいいのだが・・・。
 もう一人はこの決勝戦を中継する僥倖に恵まれた日テレの・・・嫌な予感はしていたのだが、実況はあの「ゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴ━━━━━━━━━━━ル船越」アナである。 「ア━━━━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━━━━ット船越」アナである。 この国には普通のマトモな反日じゃないアナウンサーはおらんのか? NHKの山本アナや刈屋アナでもいいんだけど、荒川静香のトリノでの日の丸ウイニングランをカットして放送しなかったNHK自体が反日放送局だし・・・。 テロ朝は角澤・松木の最狂2トップで論外だし、フジは今回なんで放送権を買わなかったのかなあ? やっぱホラエモンに騙されて株で大損して緊縮財政になっちゃったのかなあ、とか考えてしまうのである。
 とにかく火曜の11時、テレビからはいつもの「船越アナの一人祭り」を聞かされることは間違いない。 まあ、反日じゃないだけ松下よりマシだけどね。 松下と違って勝負運もあるし。 それにしても、地上波しか選択肢がないってことの惨めさを今回のWBCほど感じたことはない。 僕の野球観戦人生最大の屈辱だ。
 
 日本代表チームの健闘を祈る。


船越雅史 - Wikipedia
船越雅史【日テレアナウンスルーム】
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by theshophouse | 2006-03-21 00:54 | Critique
祝!準決勝進出の日本代表が戦わなければならないあと二人の「敵」
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 またワールド・ベースボール・クラッシック(WBC)の話題である。 日本は二次リーグでまたも韓国に敗れ、準決勝進出は絶望的と思われたが、メキシコがアメリカに2対1で勝ったことによって奇跡的に準決勝に駒を進めた。 試合後のメキシコの選手のコメントが泣かせるではないか。

 「我々が次のステージに進むことは叶わなかった。 しかし残されていた最後のもう一つの椅子に座るのにアメリカは相応しくないチームだった。 我々が日本をその席につける力になれたのなら幸せだ。」

 アミーゴ、メヒコ! こうして準決勝に進んだ日本だが、対戦相手の韓国以外にあと二人の「敵」がいる。 一人は、アメリカ戦で世紀の大誤審をやってのけたにも関わらず、準決勝の日韓戦でまた球審を務めるという情報があるボブ・”ミスジャッジ”・デビッドソン。 この糞審判、アメリカ対メキシコ戦でも一塁塁審を務め、メキシコの選手が打ったライトポールに当たる明らかなホームランを二塁打と判定したのに加えて、塁上でのタッチプレイでも、アメリカのランナーの帰塁が遅れて明らかにタッチアウトになったシーンをセーフと判定した。
 要するにコイツは審判でも何でもなく、アメリカ代表チームに雇われた工作員なのである。 既に雇用主であるアメリカ代表チームが敗れたため、準決勝の日本対韓国の試合に利害は絡まないものの、彼のように試合を裁く能力がない人間がホームベースの後ろに立っていること自体大きな不安材料だし、日本対アメリカ戦での自らの誤審が原因とはいえ、その事がきっかけで今回の騒動が始まったわけで、日本に対してあまり良い感情を抱いているとは到底思えない。
 もう一人は、この準決勝を中継するのが先日の韓国戦と同じTBSであり、実況がまたあの「世界の松下」こと松下賢次アナだということである。 僕のなかでは、この「世界の松下」が実況する日韓戦で、サッカーにしろ野球にしろ勝った記憶がほとんどない。 事実サッカーでも94年広島アジア大会、97年フランスW杯アジア予選も松下の実況で負けている。 そもそも海外に行って国際試合の実況を担当することと、松下電器産業のキャッチコピーに便乗し、自らを恥ずかしげもなく「世界の松下」と言い続けているメンタリティーは厚顔無恥としか言いようがない。
 先日の韓国戦でもまるで韓国の立場からの実況ばかりで、観ていて非常に腹が立った。 以下は2ちゃんの野球総合板からのコピペ。

●主語のほとんどが韓国、内容のないしゃべりが無駄にうるさい
●衣笠さんが日本の話題ふっても「はい」の一言で終わり
●衣笠さんのイチロー話題を制止し「さあ、頼むぞ。イ・ジョンホン」 
●無理やり韓国を日本のライバルにし、しつこく「最大のライバル」を連呼
●「川崎・イチローのうるさい二人」
  ほめ言葉とも受け止められるが、文脈上嫌悪感がにじみ出てる
●韓国がアウトになると「あぁぁぁ」とためいき
●韓国がバットに当てるとゴロでも「良い当たりだ!」
●日本がアウトになると普通のプレイでも大興奮で韓国の守備を絶賛!
●ランナー2・3塁の場面で「韓国が最大のチャンスを迎えました」
  普通は、「日本ピンチです」
●韓国の打者がホームラン打ちそうになったら、大喜び
  1回のスンヨプのあたりは惜しかったね。その他はポップフライだが
●9回西岡のHRでだめだ連呼、その後大きなため息
  打った瞬間ホームラン。少なくとも、軌道をみたらホームラン
●韓国の攻撃のときは、韓国のバッターの解説をする
●日本の攻撃のときは、韓国のピッチャーの解説をする
●ゲームセット後の第一声「韓国、日本を破りましたぁぁぁ」
  普通は「日本敗れました」
●ライトからの返球を「レーザービーム」と連呼。
  ぼてぼてのゴロは違うよ。それに、岩村の怪我の方が重要でしょ。
●韓国がマウンドに国旗を突き刺しているのを賞賛
  国旗を振り回すのは当然だけど、野球のマウンドを荒らすのはだめだろ
●米記者から「渡辺は何マイル出るんだ」と聞かれ「私も(渡辺のことを)よく知らないので困り
  ました」
  世界一低いアンダースロー ぐらいでも答えとけ
  テレビ映像で「渡辺の膝をよく映しますね」と発言し、佐々木に「手の位置ですね」とつっこ
  まれてた
●7回あたりで「日本の皆さん、日本の選手に声援を送ってください」 とってつけたような不自
  然な弁解。クレームが殺到して、少しは変えさせられたのかな?

 もちろんことさら愛国心を強調する必要はないが、せめて日本の立場から実況するのが普通でしょ? 観てるのはみな日本で日本代表チームを応援している日本人だよ? それとも松下氏は日本人ではないんですか? なにが「世界の松下」だ。 笑わせんなこのヴォケ! てめえのブログが炎上してるようだが、当然の報いだ。 実況は他の誰かに任せてさっさと帰国しる!

 声を荒げて申し訳ありません。 日本代表チームの健闘を祈る。


WBC USA VS MEXICO =Bob's 2nd Show=【You Tube】
反日実況アナウンサーTBS松下賢次【野球総合板】
世界の松下 世界のゴルフ日記
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by theshophouse | 2006-03-18 14:41 | Critique



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