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カテゴリ:Asian Affair( 19 )
Men in Brown

 何かの店をやる場合、とりわけ貴金属品など高価な品を扱う店の場合にはその店のセキュリティを確固たるものにしておく必要があるのは言うまでもない。 日本ではALSOKとかセコムのような民間警備会社に警備を委託するのが普通だ。
 たびたび小欄に登場するバンコクの店のオーナーから聞かされた話なのだが、バンコクにも同様に民間の警備会社があるにはあるそうなのだが、玉石混淆も甚だしく、信用のおける警備会社を見つけるのは至難の業だそうである。
 しかしながら現実問題として様々なトラブルも起こるし物騒な事件にも遭う。 そういう場合に頼りになるのはやっぱり「地回りの警官」なのである。 これも普通なら「地域を管轄する警官」と書くべきところなのだが、実際は前述したような数多のトラブルを未然に防いでいる対価として公然と「みかじめ料」を要求してくるのがタイの警官。 だから「地回り」の方がしっくりくるのである。
 権力を持つ者が腐敗するのは世の必定。 世界中を見渡せば、むしろタイのように「副収入課金システム」を有している警官の方がグローバルスタンダードなのかも知れない。 ただ一応後ろめたさは感じているみたいで、誰も見ていない場所(実際は「お天道さま」に見られていたわけだが)で人目をはばかりながらこっそり今月の売上を数えているのである。
 もちろん最初はそうした慣習などまったく知らなかったオーナーも戸惑いながらこうしたタイ独特の「システム」を理解していったようなのだが、タイの警官、やる時はきっちりやるらしく、店の売上げをかっぱらって逃げた犯人を逮捕したり、凶悪犯相手には実際に拳銃を発砲したりすることもあるらしい。
 無用のトラブルを回避するために地回りの警官と良好な関係を築いておくことは、バンコクで商売をする人間にとってそれがどんな業種であれ必要不可欠な要素のようである。

 それにしても動画のネーミングのセンスには嫉妬せざるをえない。
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by theshophouse | 2009-12-03 22:23 | Asian Affair | Comments(0)
友愛(チベットとウイグルは除く)


 ウイグルで暴動(抗議行動)があり、新華社電によれば140人もの死者、828人の負傷者が出ているという。 天安門の例に照らせば実際の死者数と負傷者数は新華社電の10倍ぐらいに及ぶのかも知れない。
 マスゴミはウイグルのことを伝える際必ず「新疆ウイグル自治区」とするが、そもそもこの新疆というのは「新たに征服した土地」の意であり、それ自体が中国目線であり、ウイグルについてそんな伝え方をするのは自由世界の中では日本のメディアぐらいだろう。 日本のマスゴミがいかに中国に毒されているかがよくわかる。

  2007年11月23日、来日中だったダライ・ラマと会談をもった鳩山由紀夫・民主党幹事長(当時)は、ダライ・ラマの「チベットの独立ではなく高度な自治を求める」訴えに対し、力強くサポートすることを約束した。 いまや全党一丸となって中国に媚びまくっている民主党の姿からすれば隔世の感があるが、当時の鳩山はまだ少しだけマトモだった。
 しかし、その会談から3日後、中国共産党は「中華人民共和国日本大使館」の名で「日本民主党御中」として鳩山に抗議の書簡を送ってきた。 そこには以下のようなことが書かれていた(原文のまま)。

日本民主党御中

 11月23日、貴党の鳩山由紀夫幹事長はダライラマと会見し、ダライラマを強く支持すると表明しました。 中国側は鳩山幹事長がダライラマと会見し、彼への支持を表明した言論に大変驚き、強い不満の意を表します。
 ダライラマは宗教の衣をまといなから、反中国分裂活動を行なう政治亡命者です。 今回、日本への立ち寄りの根本的な意図は日本から彼の反中国分裂活動への支持を求め、改善発展しつつある中日関係を妨害し、破壊することです。 中国駐日本大使館は今まで、各種の形で数回にわたって、貴党に中国側の関心を表明し、貴党と中国との友好関係を維持するために貴党の指導者並びに貴党所属国会議員が彼の真相を見極め、中国側の関心を理解し、尊重し、慎重にこの敏感な政治問題に対処し、ダライラマに会わないようと申し入れました。 鳩山幹事長は貴党の主要指導者として中国側の関心を顧みず公然とダライラマと会見し、公然とダライラマヘの支持言論を発表しました。 われわれはこのことに大変理解に苦しみ、遺憾の意を表します。
 中国側は民主党が中日関係の発展を重視する姿勢を賞賛します。 貴党の小沢一郎党首は来月上旬民主党大型代表団を引率して訪中することになっています。 中国側はこのことを大変重視し、民主党との友好関係を大切にしています。 われわれは貴党が鳩山幹事長のダライラマとの会見がもたらした消極的な影響を重視し、中国側のチベット問題における立場を切実に尊重し、今後類似の事がニ度とないよう、また、民主党と中国との関係を引続き正しい方向に向かって健全的に発展できるようと厳正に要請します。

中華人民共和国駐日本国大使館
2007年11月26日

http://www.fmprc.gov.cn/ce/cejp/jpn/sgfyr/t384561.htm

 民主党に中共からの「脅迫状」が届いた2日後の11月28日、亡命先のアメリカから来日中だったウイグル人の女性活動家であるラビア・カーディルを招き、自民党の中川(酒)元経産相が主宰する勉強会が行われた。 同様に民主党もダライ・ラマとも親交の深い牧野聖修前衆議院議員が中心となって勉強会を計画していたが、鳩山はこれを直前に中止させた。 おりしも小沢一郎党首(当時)率いる訪中団の中国訪問を数週間後に控え、中共からの恫喝に屈したのだった。 以来チベットとウイグルは鳩山の「友愛」の対象から外れている。
 例の故人献金問題もさらに広がりを見せている。 その始まりは1990年代にまでさかのぼるという。 鳩山は事実が発覚してまもなく非を認めて謝罪したが、こうして何かあればすぐ謝罪して逃げ切ろうとする姿勢は、民主党が政権を獲ればそのまま謝罪外交、土下座外交に直結する。 献金の実体は、鳩山が説明したような秘書の虚偽記載などではなく、莫大な資産を持つ鳩山家のゴッドマザーからの生前贈与を政治献金として計上して相続税を逃れようとしたものか、或いは本来政治献金が認められていない「外国人」からの献金を隠蔽するためのものだろう。
 それでも最新の世論調査によればこんな売国奴と守銭奴が一体化したみたいな人物が一国の首相でいいと思っている有権者が多いのだから、次の総選挙で自民党は敗れ、民主党に政権の座を明け渡すことになるのかも知れない。 マスゴミの思い通りだ。 自民党も麻生降ろしだの内紛だの宮崎の淫行知事を比例区で擁立だのと末期症状。 残された道は下野して公明党と絶縁し、最大野党として出直すこと以外にない。
 それでも僕は、「コンクリートと人の命のどっちが大事ですか?」なんて詭弁を弄する大根役者に国政を委ねることなど到底できない。



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by theshophouse | 2009-07-06 23:58 | Asian Affair | Comments(0)
THE MISSING PEACE Tokyo 2008
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 10月17日から代官山ヒルサイドテラスで開催される「ミッシング・ピース 東京展」のプレビューに行ってきた。
 ミッシング・ピース 東京展は、『30ヶ国から60人のアーチストが参加する、人々に「平和」を創り経験したり、考えたり、話し合ったり、感じたり、築く機会を提供する国際的なマルチメディアアートの巡回美術展(公式サイトより)』である。 2006年6月のロサンジェルスを皮切りに、シカゴ、ニューヨーク、サンフランシスコを経て今回の東京展となった。 小欄でも少し前から右肩に貼ってあるバナーを踏んでくれた方もいるかも知れない。
 「ミッシング・ピース(THE MISSING PEACE)」、「失われた平和」、うまいタイトルだなと思う。 それと同時に、今のチベットには失われた無数の断片(PIECE)がある。 以前小欄でも書いたパンチェン・ラマのように実際に「MISSING(行方不明)」のままの人も無数にいる。 そして、その多くは既に殺されていると思われる。 中国という国家によって。
 60人のアーティストの中にはリチャード・ギア(今も中国入国禁止)のモノクロプリントや坂本龍一の「ソニック・マンダラ」というテーブルアートもあった。 個人的にはセバスチャン・サルガドがベトナムのボートピープルを撮った一枚に強く魅かれた。 また、マニ車をモチーフにしたKirsten Bahrs Janssen氏の「The Golden Thread」という作品は、やっぱり廻したくなってしまった(実際に廻せます)。
 今夜の進行役は女優の木内みどりさん。 今ちょうどフジでやっている緒方拳の遺作となったドラマにも出ていらっしゃるが、「元気が出るテレビ」の頃と変わらぬ印象。 会場内にはおそらくはダライ・ラマと親交の深い高野山真言宗とおぼしき僧侶の方々の姿も散見された。 その他、どっかで見たような顔多数。
 メイン会場はヒルサイドフォーラム、第2会場はスタジオヒルサイド、第3会場はヒルサイドプラザと、旧山手通りを隔てた3会場で行われる今回の展示。 入場時にはチケットの半券代わりに木製の数珠型ブレスレットが手渡され、これが各会場の「入場手形」になるみたいである。 よって、会場間を移動する途中で食事をしたりカフェに行くこともできたりする。 3会場60作品。 正直言って見応え十分である。
 一人でも多くの人が、作品を前にチベットという閉ざされた辺境の地に思いを巡らせる機会になればいいと思う。

 11月9日まで。


ミッシング・ピース 東京展
ジンガロ、騎馬芸術、チベットからのメッセージ。
今回のチベット虐殺について
二人のパンチェン・ラマ
破綻しつつある中国のチベット支配
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by theshophouse | 2008-10-17 01:42 | Asian Affair | Comments(0)
iRis @ Angkor Wat
 このブログにたびたび登場するバンコクのチコちゃんがこのほどカンボジアのアンコールワットのそばに店を出した。 「iRis」という名前の店で、バンコクの「Chico」同様、インテリア雑貨を扱う店である。
 この店はチコちゃんともう一人の女性の共同経営なのであるが、そのもう一人というのがカンボジアはアンコールワットで「アンコールクッキー」を商品化し、大成功を収めているマダムサチコさんなのである。
 このアンコールクッキー、アンコールワットに行った方なら誰もがご存じというぐらい現地では有名なお店。 僕もいつかは行ってみたいアンコールワットだが、未だ実現していない。 強引に何かを仕入れに行くという手段もあるが、行ったら行ったでアンコール遺跡群を隅々まで探索するのに最低でも一か月はかかりそうである。 とても仕事になりそうにない。
 バンコクのチコちゃんの名前も幸子なので、東南アジアの地で偶然出会った「二人の幸子」が意気投合して始めたのが「iRis」というわけである。 日本女性が海外に進出し始めて久しいが、カンボジアとタイ、国は違えどいずれもたった一人で起業して事業を軌道に乗せるまでにはさまざまな苦労があったはず。 あらためてお二人のバイタリティーに敬意を表する次第である。 とは言っても僕はカンボジアのサチコさんとはバンコクでニアミスはしたものの、まだお会いしたことはない。
 店がテナントとして入っているのはシェムリアップ市内のメインストリートにある「ラッキーモール」というショッピングモール。 詳しい住所や地図を入手しだい追記予定。 アンコールワットに旅するご予定がおありの方は要チェックである。
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by theshophouse | 2008-10-07 01:50 | Asian Affair | Comments(0)
破綻しつつある中国のチベット支配
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 またチベットについて書く。
 上に載せた写真は2003年にチベットのラサで撮影された「便衣兵」である。 便衣兵とは一般的に市民と同じ服を着用した人民解放軍兵士を指し、敵を欺いてゲリラ戦を行う姑息な連中である。 これがチベットの場合はあろうことか僧侶に化ける。
 今回の「暴動」においてもこの便衣兵が暗躍したと言われている。 実際に今回の「暴動」の画像を見ながら検証してみた(すべての写真はクリックで拡大します)
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 「漢人経営の商店を襲撃する僧侶たち」の写真だが、まず暴動する側と鎮圧する側の距離が異常なまでに近い。 丸腰の僧侶たちに対峙する完全防備の人民解放軍に殺気は感じられない。 しかも明らかに多勢に無勢である。 本当に鎮圧する気があるなら、ものの10秒とかからない状況だ。 バリケード封鎖はかたちだけで、その距離感はまるで何かの見世物を最前列の特等席で観ているかのようである。
 バリ封するにしても、本来ならすべての商店のシャッター前を完全に覆い尽くしてガードすべきところ、なぜかわざわざ一店舗分だけ封鎖を解いているのも理解し難い。 恐らくは襲撃シーンの撮影用に必要な「演出」なのだろう。
 僧侶にしても、これだけ周囲を鎮圧部隊に包囲されているにしてはどの顔からも切迫した様子は感じられない。 「いいかおまいら、これから派手にやるからよーく見てろよ」という感じだ。 僧侶のなかには私服の上から袈裟を羽織った者もおり、なかには「着付け」がなってない者までいる。 さらに「同僚」に怪我をさせないように「放水攻撃」とは実にお優しい限りだ。
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 これも同様の写真だが、今度は僧侶が手に持ったこん棒のようなもので鎮圧部隊に殴りかかろうとしている。 ただ、このシーンにしても、右端の僧侶の独断専行に後方の僧侶たちは気後れしていて「おい、まだ”アクション!”の声が掛かってないぞ」という感じである。
 また、一枚目の写真同様にダウンジャケットの男がここにも写っている。 想像するにこの男は一般市民に扮してはいるが、撮影現場においてディレクターの役割を担っていたと思われる。 言うまでもなく暴徒化した僧侶役と鎮圧部隊、撮影班を現場で指揮し、プロパガンダのために最も効果的な一枚を撮るためである。
 男は左手で手招きしているように見える。 たぶん撮影者側の鎮圧部隊が暴徒化した僧侶と距離を置きすぎてファインダーの中にすら入らないので、もっと距離を詰めるように指図しているものと思われる。
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 最後の写真は大規模な抗議行動があった3月14日、ラサ市内をチベットの旗を持ってデモ行進している本物の僧侶の写真をAFPのマーク・ラルストンというフォトグラファーが撮ったものだが、僧侶たちの靴に注目して欲しい。
 僧侶たちはみな一様に黒のシンプルなズックのような靴を履いている。 ここであらためてさきほどの「便衣兵」とおぼしき僧侶たちを見てみると、その足元は思い思いのスニーカーでみなバラバラ。 どうやら中国人はコスプレの極意というものがおわかりでないらしい。

 事件以降、外国のメディアが強制退去させられたチベットだが、先日ようやく中国政府主催のプレスツアーが行われ、各国の比較的中国寄りのメディア(日本からは共同通信)ばかりが選ばれ、あらかじめ周到に準備された取材スポットで三文芝居を見せられた。
 ところがジョカン寺でプレスブリーフィングが行われているさなかに30人の僧侶が突如乱入し、メディアの前で涙を流しながら中国政府のチベット統治を批判するハプニングがあった。(→そのシーンの動画
 不完全なコスプレと緊張感のない演技でプロパガンダに水を差した便衣兵といい、プレスツアーでのハプニングといい、中国当局のチベット統治は明らかに綻びを見せつつある。

 FREE TIBET ! CHINA FREE !
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by theshophouse | 2008-04-01 01:51 | Asian Affair | Comments(2)
今回のチベット虐殺について
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 これは僕が所蔵している古地図コレクションのうちのひとつであるチベットの地図だ。 出張でバンコクに行った際には必ず立ち寄る古地図屋で数年前に買ったもので、1917年にロンドンで発行されたもの。 今は僕の部屋の壁を飾っている。
 このようにチベットはもともと独立した国家だった。
 しかし、1949年に中国の軍事侵攻を受けて以来、多くのチベット人が虐殺され、仏教寺院や文化遺産が破壊され、事実上中国の領土となった。 1956年、チベット動乱が勃発、最高指導者であるダライ・ラマ14世らは首都ラサを離れインドに亡命、チベット亡命政府を樹立した。 1979年までに投獄や強制労働で亡くなった人なども合わせると120万人のチベット人が殺された。
 その後も散発的な抵抗運動が続き、1989年の大規模な抗議行動以来、中国政府はふたたび20万人のチベット人を虐殺した。 この時に制圧の指揮を執ったのが当時チベット自治区の共産党書記だった胡錦濤であり、彼がいま国家主席の座にあるのはこの時の「武勲」が評価されたからである。
 一方で中国政府はチベットに漢民族を大量に移住させる同化政策を続け、チベットにおけるチベット族は既に人口比率でもマイノリティーになっているという。 さらにそうした同化政策の一環として2006年には青蔵鉄道を全線開通させ、物心両面での更なる中国化を推し進めようとしている。 この鉄道に関口宏の息子(NHK「関口知宏の中国鉄道大紀行」)や加藤工作員(報道ステーション「加藤千洋が行く 天空の聖地・チベット」)らが乗り、嬉々としたリポートを送って中国様のお先棒担ぎのプロパガンダを買って出たのは言うまでもない。 おそらくは日本のODAも相当額がこの鉄道建設に費やされたと考えられる。
 また昨年9月には、巡礼のため雪のヒマラヤ山脈を越えてネパールとの国境地帯を歩いていた仏教徒や子供に対し、人民解放軍兵士が狙撃して殺害する様子が動画としてネット上に流されて騒然となった。 この事件では2名が死亡、数十名の行方不明者がでている。
 そんなチベットでまた苛烈な抗議行動が起こっている。 メディアはどこも「暴動」と報じているが、これは断じて「暴動」ではなく、抗議行動である。 日本のさまざまなメディアでも首都ラサの様子が映像やリポートで伝えられてはいるが、忘れてはならないのはこれらの報道のほとんどが中国当局の検閲や情報統制を経てきているものであるということである。
 チベットから外国の報道機関が自由な報道をすることができない現状で一方的な情報を鵜呑みにしてこれを「暴動」とするのは危険であり、事実今回の事件も僧侶のデモ行進を軍が武力制圧しようとして暴行し発砲して死者を出したのが発端になっており、いくつかの西側メディアは「massacre(殺戮、虐殺)」と伝え始めている。
 中国に対して総じて及び腰の日本のメディアのなかで、現在のラサの様子をもっともリアルに伝えていると思われるのが産経新聞中国総局記者の福島香織氏のブログである。 この福島氏、あまりのぶっちゃけぶりに中国政府から記者証の更新を先延ばしにされるような記者だが、こと中国相手となると提灯記事のオンパレードの日本のマスゴミのなかでは稀有な存在である。 そのブログのエントリーからは現地の緊迫した様子がひしひしと伝わってくる。 日本のメディアがここ数日伝えている「ラサ市内は平穏を取り戻し・・・」といった報道との温度差は大きい。
 こうした国で数ヵ月後には平和の祭典・オリンピックが開かれるのである。


ジンガロ、騎馬芸術、チベットからのメッセージ。
古地図収集の愉しみ
Exclusive footage of Chinese soldiers shooting at Tibetan pilgrims
情報統制を越えて漏れ聞こえるラサの悲鳴をきけ!【北京趣聞博客 (ぺきんこねたぶろぐ)】
今回の虐殺でのチベット人犠牲者とみられる写真(閲覧注意)
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by theshophouse | 2008-03-17 22:04 | Asian Affair | Comments(14)
Nightmare Pot
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 チェンマイで買い付けたビルマ製のアンティーク・ポットが入荷した。
 このポットは、以前宿泊したバンコクのホテル「The Sukhothai」のロビーで目にして以来のお気に入りである。 これまでも何度か仕入れたが、今回は都心部のとある新築マンションのモデルルームを飾ることになる。
 仕入れる側からいうと、このポットは難物である。 ご覧のように自立しない形状ゆえ、パッキングには細心の注意が必要だ。 もともとは地面に凹レンズ状の穴を掘り、そこに落とし込んで使う為、底部がフラットである必要はなく、それが故にこのユニークな形状となっている。 今回はクライアントから2個のオーダーがあったのだが、輸送中の破損を考慮し、ひとつ余分に仕入れた。
 送る側に言わせると、このポットは「悪夢のポット」と呼ばれているらしい。 普通のポットのように底部に強度がないため、わずかな衝撃でも壊れることが多く、いざ送り出してもそれが相手方に届くまでは悪夢にうなされるというのである。
 クレートは通常と違ってシースルーになっており、中にこのポットが入っていることが一目瞭然だ。 これは輸送途中でハンドリングされる際、中にこのように割れ易い陶器が入っているということがわかるようになっている。 それによってフォークリフト等でこのクレートを移動する人間に注意を促そうというもの。 そうした配慮もあって、今回は3つとも壊れることなく届いたので一安心だった。
 僕の知る限り、日本でこのポットを扱っている店は他にない。 誰もこういうハイリスクな商品をわざわざ仕入れようなどとは思わないのだろう。 つくづく損な性格である。
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by theshophouse | 2007-08-29 13:03 | Asian Affair | Comments(0)
チャオプラヤ川の水上タクシー
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 タイという国はエコロジーなどという概念とは無縁のところでリサイクルには熱心だ。 バンコク市内にはクルマの中古部品だけを販売するエリアがある。 そのあたりの店を回って部品を掻き集めれば、やがて1個のクルマが完成するぐらいありとあらゆる部品がスクラップ寸前のクルマから取り外されて集められている。 実際こうした中古部品だけで組み上げられたクルマが平気で街中を走っているのがタイという国。 
 はじめてバンコクの水上タクシーに乗ったのは15年ぐらい前のこと。 まず驚かされるのはそのエンジン。 船尾に剥き出しのままマウントされているのは元々トラック用のディーゼル・エンジン。 無造作に取り付けられたフォードのV8ディーゼルが轟音とともに長いドライブシャフトの先に取り付けられたスクリューを回す。
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 エンジンは一般的なモーターボート同様ピボット式に取り付けられているので、操縦士はエンジン本体を「制御棒」で左右に動かして面舵と取舵を操作する。 手元にはキャブレターの開閉を制御するレバーがあり、クルマでいうアクセルペダルの役割を果たしている。 もちろん手元でシフト操作も可能だ。
 船体が非常に軽いにも関わらず、船尾にこのように場違いな重量級エンジンを搭載しているこの船はお世辞にもバランスがいいとは言えない。 したがってバラスト代わりに客が乗って初めて船体が安定し、スピードを出すことができる。
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 とはいえこのような複雑な操作をたった一人の操縦士が行いながら他の船にぶつかることなく、そんなに川幅が広いとはいえないチャオプラヤ川を走らせていること自体、奇跡とさえ思える。 実際乗ってみると、とにかくやたらとスピードを出すので、両舷に張られている水しぶき防護幕を飛び越えてあのチャオプラヤ川の黄土色の汚水が飛び込んでくることもしばしば。 道中、服にちょっとついただけでも異臭漂うこの川の水に飛び込み平気で泳いだりしているタイのガキの横を通り過ぎる時、互いに笑顔の交歓をしながらふと思うのは、「自分はやっぱりタイ人にはなれないなあ」ということ。 この国に生きる人は現代の日本人よりもはるかにたくましいのだ。


FLASH 「古畑任三郎vsホリエモン」
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by theshophouse | 2006-02-09 01:56 | Asian Affair | Comments(0)
ジンガロ、騎馬芸術、チベットからのメッセージ。
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 5月4日、木場にジンガロを観に行った。 会場となる仮設のテントの前にはやはり仮設のカフェと仮設のエルメスのショップ(エルメスはジンガロの馬具をすべて提供している)があり、連休の中日のこの日はかなりの人出でごった返していた。 小腹がすいていたが開演の時刻が迫っていたので、カフェでパニーニとコーヒーを買い、急いで片付けてゲートに向かった。
 中に入ると焚かれた香が鼻腔を刺激した。 チベット僧によるマントラが重低音で響き渡るなか、擂り鉢状の客席上部に陣取る。 直径30メートルの円形舞台の中心には半透明の素材で出来たのドームのようなものがある。 ドームの表面には仏教壁画を思わせる美しい絵が施されている。 ドームの周囲を取り囲むサークル状の馬場では、既に演者たちによって五体投地が繰り返されている。 馬のサーカスもどきを想像して会場入りした僕には強烈すぎる導入部だ。 可能な限り照明が落とされてほぼ真っ暗な会場の中、客は自分たちの席を探すのも容易ではないので、まだまだ人の往来は激しい。 そんなことはお構いなしに、中央では五体投地が続く。
 ようやく全ての客席が埋まったのは開場から15分を過ぎた頃だった。 この冒頭の20分間に渡る濃密な宗教的儀式は、「現代のシャーマン」といわれる座長のバルタバスによれば「日常の煩雑な思いを捨て無の境地に辿り着くまでにはそれぐらいの時間が必要」なのだという。 拍子木の音とともに馬に跨った騎士が現れてサークルを疾走する。 左右の天空に設けられたチベット僧のオーケストラピットからはそれまでの読経に代わって心地よい楽器の音が響き渡る。 静止していた中央のドームはゆっくりと回転を始め、周回する馬の動きに呼応する。 このドームは生と死の世界を分ける結界の役割を成している。 騎士たちはジンガロの本領というべき曲乗りを披露、三頭が並走する馬上で三人の騎士が組み上げたピラミッドは圧巻だ。 舞台が一瞬暗転すると、いつの間にかドームの中にはバルタバスと愛馬がいる。 バルタバスはその手綱と脚さばきで馬を自由自在に操る。 僕は、馬がダンスを踊る生き物だということを初めて知った。 馬が音楽に合わせて巧みにステップを踏んでいる。 バルタバスはそれを「リード」しているに過ぎないのだ。
b0045944_1415135.jpg こうして文章化してみても、ジンガロのステージを視覚的に表現するのは難しい。 写真の一枚でもあったらよかったのだが、会場内は撮影禁止どころか拍手すら禁止されている。 舞台の主役である馬のデリケートさのゆえんだ。 よって、右の拾いもの画像で我慢していただきたい。
 バルタバスがダラムサラのチベット亡命政府を訪れ、そこに移設されたギュートゥーの僧院(本来はチベットにあるべきもの)で受けたインスピレーションによって着想したのが今回の演目である「LOUNGTA(ルンタ・チベット語で風の馬の意)」。 このステージに欠かすことのできない声楽と楽器を兼任するチベットの僧たちは、バルタバスがダライラマの許可を得て2000年に渡仏させ、以来ジンガロのメンバーとともに過ごしている。 バルタバスは、世界的にアピールしていくことでしか自分たちの文化を存続できないというチベットの人たちの生きかたに感銘を受けて、それを見事「ルンタ」に結実させたのだ。

 ずっと以前、ニュースステーションで、チベットの特集を三夜に分けてやったことがあった。 その第一回、特集コーナーの終わりに差し掛かった時、今回の企画でチベットを取材し、スタジオでも久米宏の隣に座っていたフリージャーナリストが突然こう言い放った。
 「チベットは独立した国家です!」
 翌日のニュースステーション、くだんのチベット特集は打ち切られていた。 この頃僕はまだ若く、言いようのない違和感を感じつつも、そのことについて深く考えることはなかった。 ただ、第一回でチベットという異質な世界を垣間見て、知識欲を大いに刺激されていた当時の僕にとって、第二回以降を観ることができなかったことがとても残念だったのを覚えている。 しかし僕も歳を取り、今はあの時の出来事の意味を容易に解読することができる。 あのジャーナリストは確信犯だったのだと。 ただ彼がもっと利口だったなら、あの発言は最終回の時までとっておいただろうと思う。 彼もまた当時の僕と同じように、若かったのだ。

 何の因果か、今回のジンガロの公演を主催しているのは朝日新聞社とテレビ朝日である。 公演の千秋楽の5月8日、チベットの自由独立と自治を支持する世界中の人間の一人として、僧侶たちのささやかな反乱をついつい期待してしまう。
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by theshophouse | 2005-05-06 01:37 | Asian Affair | Comments(2)
サダム紙幣
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 友人の手元に、今や無価値になってしまったイラクの250ディナール紙幣が裏ルートから舞い込んできたという。 インフレで実際の価値はほとんどありませんでしたが、フセイン政権下のイラクで一番の高額紙幣です。 政権末期のもので、さすがに紙質や印刷の具合もイマイチのものらしい。 サダムファンの方、珍品・古銭の収集家の方で食指が動いた方がおられましたらこちらまでご一報下さい。 現在在庫25枚、価格応談、早い者勝ちだそうです。

 最後に、今日発生したJR福知山線の事故で怪我をなさった方々に心からのお見舞いを。 また、不幸にしてお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りいたします。
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by theshophouse | 2005-04-25 20:33 | Asian Affair | Comments(2)



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