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FAIR JUDGEMENT, FAIR BROADCASTING PLEASE !!
FAIR JUDGEMENT, FAIR BROADCASTING PLEASE !!_b0045944_239405.jpg 試合前、笛を吹くのがマレーシアのサレー主審と知り、愕然とした。 この試合は荒れる。 確実に荒れる。
 日本がアジア予選などで中東勢と試合をする場合、中立的な地域ということで東南アジアの国の審判が笛を吹くことになる。 ところが、東南アジアにおいて一定水準以上の笛が吹けるのはタイの審判のみである。 しかし今回はタイが同じグループにいるため、必然的にタイ以外の審判になるのだが、シンガポールやマレーシアの審判は非常にレベルが低く、ゲームをコントロールする能力は概して低い。 
 特にマレーシアのサレーシンガポールのマイディンはオイルマネーによって買収済みで、必ずと言っていいほど中東寄りの笛を吹くことで知られる。 日本は過去何度もこの二人の異常な笛に苦しめられてきたものだ。 そしてこの試合でも日本はサレーの笛に悩まされることになった。
 オマーンは、前のエントリーで予想したように日本の中盤のプレスを嫌い、立ち上がりからロングボールを蹴ってきた。 それも日本の左サイド・駒野の裏を一点集中で衝いてきた。 前半12分、それが功を奏して日本の左サイドの深い位置で得たFKからオマーンが先制する。 オマーンも駒野のポテンシャルの低さには気づいていたのだろう。
 1点を先制したオマーンはドン引きに引いて、カウンター狙いへと作戦変更する。 それとともに中盤をフリーにしてくれたため、日本もパスを繋ぎながら徐々にリズムをつかんできた。 前半30分には遠藤のCKに中澤が合わせ、33分には中村のクロスに大久保が合わせるが、いずれもGKアルハブシの好セーブに阻まれる。
 後半、日本はサイドからの攻めが目立ち始める。 両サイドからのクロスが弾き返されても執拗にこぼれ球を拾い、連続攻撃に繋げる。 後半8分、長谷部のスルーパスに反応した玉ちゃんが倒されてPKゲット! GKアルハブシにとって、ペナルティスポットに歩み寄ってきた選手が中村でなかったことは想定外のことだったはず。 夜な夜な中村のVTRを観てはそのPKの球筋を頭に叩き込み、万全の対策を立ててきていたであろうボルトン所属のGKは、日本の誇るPK職人のコロコロPK弾の前に微動だにできなかった。 その姿は受験当日に自分が予習した問題がまったく出題されず絶望した受験生のそれであった。 アホである。
 一気に日本のペースになりかけたが、後半12分、自陣深くからの駒野のクリアミスが相手に渡り、ペナルティエリア内に侵入したサレハを釣男が倒してしまいPKを献上。 いよいよサレーお得意の不可解な笛が本領を発揮し始める。 ところが楢崎がこのPKを止めて事なきを得る。 ビビっていたのはPKを蹴ったドゥールビーンの方だった。
 まさに日本に勝って下さいと言わんばかりの展開となり、日本がジワジワ攻め立てる。 後半23分、松井が相手DF二人の間を抜きにかかってエリア内で倒され、そのこぼれ球を拾った玉ちゃんも倒されるがサレー主審は華麗にスルー。 古今東西老若男女問わない明らかなファウルだった。
 そんなサレーにおあつらえ向きだったのが後半29分の大久保の病気発症。 松井の見事すぎる「助演」で相手の4番が道連れにならなかったら日本は数的不利で残り15分以上を戦う破目になっていた。 この後、終始プレーにキレを欠いた松井は山瀬と交代させられたが、まさに1点ものの名演技だった。 松井は隠れたMVPである。
FAIR JUDGEMENT, FAIR BROADCASTING PLEASE !!_b0045944_23464748.jpg
 後半34分にも山瀬と玉ちゃんが倒されたが、またもやサレー主審は豪快にスルー。 ここに至ってサレーは自ら退場処分を課した4番の代わりに自らがオマーンの11番目の選手となった。 昨今の原油価格の上昇によりウハウハ状態のオマーン王族、サレーへの持参金が破格のものだったことは想像に難くない。 いったい今回はいくら積まれたのだろうか?
 後半40分に投入されたオマーンの13番が、電池切れで戻れなくなっていた内田を尻目に何度も日本の右サイドを脅かす。 この時間帯の内田のポジショニングは中途半端で、内田のみならずチーム全体としても決勝点を狙うのか引き分けで良しとするのかがはっきりしておらず、非常に危険な状況だった。 結果的に岡田監督の交代も後手に回った感は否めない。 ロスタイムになってから内田に代わって今野、玉ちゃんに代わって矢野が投入されたが、ほとんど無意味な交代だった。
 酷暑のなかの消耗戦だったが、フィニッシュに課題を残しはしたものの、日本はタフな戦いをしたと思う。 選手が疲弊していくなか、山瀬投入のタイミングは悪くなかったが、残り二つの交代枠をロスタイムまで引っ張る必然性は感じられなかった。
 岡田監督はおそらく最後まで勝ちにいっていたはずであり、そうであるならもっと早い時間帯に後ろはともかく前線にフレッシュな選手を投入すべきだった。
 それにしてもこの灼熱地獄のなかでの試合は理解に苦しむ。 アウェイの日本はおろか、ホームのオマーンでさえ足が止まるようなコンディションでは質の高いサッカーなど望むべくもない。 聞けば当初現地時刻午後6時15分キックオフだった試合が、日本での放送のために午後5時15分に繰り上げられたという。 中継したT豚Sではこの夜EUROの開幕戦の中継が組まれており、その為にダブルブッキングを回避したのがミエミエである。 結果として日本は暑さに苦しめられることになってしまった。 ドイツW杯の徹をまた踏んだわけである。 同じ組のバーレーンとタイの試合が午後7時半キックオフだったことからも、この薄暮のキックオフの異常さは明らかだ。
 自らの都合でキックオフの時間を変えさせるようなテレビ局には金輪際代表の試合を中継してもらいたくないものである。


FAIR JUDGEMENT PLEASE !!
FAIR JUDGEMENT PLEASE !! その2
by theshophouse | 2008-06-08 23:46 | 蹴球狂の詩
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