Top
さらば特定亜細亜蹴球選手権
b0045944_113688.jpg
 第3回特定アジアサッカー選手権最終戦、対韓国戦。 日本は1対1のドローに終わり、またしても優勝を逃した。
 この試合の主審と線審の一人は中国人。 やはり公平にはほど遠いジャッジだった。 驚いたのは前の試合であれほど異常な笛を吹いた北朝鮮の審判がこの試合でも第4審判として名を連ねていたこと。 この大会が審判の面でもいかに脆弱な運営だったかがよくわかる。
 ただ、それを差し引いても今日の日本は褒められた内容ではなかった。
 終始前からプレッシャーをかけてきた韓国に対し日本は後手に回った。 ボールの出所を押さえられ、苦し紛れに出したパスは中盤で易々とカットされ、思うようなパス回しがなかなかできない。 ワントップの田代は孤立し、意図していたはずの2列目の飛び出しもない。 いつも精神力だけが武器の韓国が今夜はいつになく組織的だった(笑)。
 今野のお粗末な対応で相手に先取点を献上した後、ようやく日本も反撃に転じたが、最終ラインに人数をかけてきた韓国を崩すところまでは至らず。 中村憲剛の2本の決定的なシュートはそれぞれポストと相手GKの好セーブに阻まれる。
 前半43分、右サイドを上がった内田が山瀬とのワンツーでエリア内に侵入するが、シュートは相手DFにブロックされる。 内田にとっては前半唯一の見せ場だったが、スリータッチ目でようやくシュートしているようではシュートコースなどあるわけがない。 どうもこの内田君、ダイレクトで入れて欲しいタイミングではこねくり回してバックパスかボール取られるかだし、一回キープして抜いてから入れろよという時にはダイレクトでポーンと入れて相手にボールをプレゼントしてしまう。 繋ぎのパスミスも多いし、ディフェンスは下手くそだし・・・。 期待はしてるけど、モノになるのはどうみても2014年かなという気がする。
 後半。 僕はアタマから田代と矢野のツートップ(橋本OUT)を予想していたが岡ちゃんは動かず。 試合の流れも変わらない。 この試合展開に必要なのは前でターゲットとなり、ボールをキープして、味方の攻め上がりを待ってサイドに展開できる選手であることは明らかだった。 ただ、後半も15分過ぎぐらいから、飛ばしてきた韓国の選手のガソリンが切れたのか、少しづつ中盤にスペースが生まれてきたところに岡ちゃんは安田を投入。 安田は右に左にスペースを見つけて動き回って前線をかき回し、日本にいい流れを呼び込んだ。 そして得たコーナーキックから遠藤→内田→山瀬と繋いで山瀬が見事なミドルシュートを決める。
 流れは一気に日本に来たが、日本にも韓国にトドメを刺せるだけの質が残っていなかった。 後半33分に矢野、41分に播戸を投入していたずらに前の枚数を増やしたが、彼らを生かすような戦術が実行に移されないうちに終了の笛。 日本は勝ち切れなかった。 結果から見れば、前の試合の田代の幻のゴールの判定が優勝を逃す一因となってしまった。

 サブ組のテストをしながら結果も求めた今大会の岡ちゃんだったが、想定外の病人や相手のラフプレー絡みのケガ人続出でその目的がどの程度クリアできたかは不明だ。 僕が見た限りサブ組の選手に何ひとつ驚きはなく、前田や楢崎が貴重なバックアッパーであることが改めて実証された一方、山岸、羽生、橋本、水本といった選手には多くを期待できないことが再認識された。
 ほとんど何らの意義も見い出すことができなかった今大会における最大の収穫は、山瀬がレギュラー陣の一角を担う実力を十分に備えた選手であるということと、本職の左MFはおろかFW的な動きもできる安田が貴重なオプション或いはジョーカーに成り得るということがわかった点である。
 最後にこの特定アジア蹴球選手権。 次回以降まさか日本の参加はないと思うが、万が一参加するのなら川淵会長以下当時の「往年の日本代表」で出場してもらいたい。 まさに盗人に追い銭状態の日本のスポンサー企業は一社残らずこの糞大会から撤退すべし。
b0045944_115944.jpg
 話は変わるが、数日前、セルティックパークがリオネル・メッシのための巨大な遊戯場と化したさまを見た。 当地では無類の強さを誇るセルティックをもってしてもメッシを止めることはできなかった。 もっとも、ロナウジーニョ、アンリ、メッシのスリートップにデコが絡み、ベンチをエトーとシャビが温めているような布陣である。 ホームのセルティックでなくともそう易々と太刀打ちできるものではない。
 そのまま額に入れたいようなトラップ、曲芸のようなパス回し、誰もがわずかなスペースを求めて貪欲に動き続け、その足元に磁石で吸い付くようなパスが次々と供給される。 パスとドリブルが絶妙にブレンドされた美しい構成はまるで高名な数学者の解法を見せられているかのように展開し、その必然としてやがてゴールに帰結する。
 悲しきかな我らが中村俊輔は、ホームでの3失点での敗戦という高い授業料を払ってマエストロたちのレッスンを受けている生徒の一人に過ぎなかった。
 このフットボールの楽しさが凝縮された90分間を思い返す時、重慶で行われているものがとても同じ競技だとは思えなかった。 彼の地には僕をワクワクさせてくれるものも、ドキドキさせてくれるものも、熱くさせてくれるものも、ただのひとかけらもなかった。
 
 さらば特定アジア。 さらば汚いフットボール。
[PR]
by theshophouse | 2008-02-24 01:03 | 蹴球狂の詩 | Comments(4)
Commented by mmm at 2008-02-24 03:08 x
次回は2010年、日本開催予定だそうです。
Commented by ジャッキー at 2008-02-24 23:00 x
↑マジですか?出なきゃなんないんでしょうか…
往年の代表選手って、どの時代からですか?釜本?奥寺?
それにしても最近のユニフォームの背番号、どこの国もカッコ悪いですよね。日本のナールも気になる。赤と白の時代がなつかしい…
Commented by theshophouse at 2008-02-26 01:05
>mmmさん 中止決定。
Commented by theshophouse at 2008-02-26 01:16
>ジャッキーさん 往年の代表選手もいいですが、特定アジア相手の場合、武闘派を揃えてその大会専門の特命チームつくるってのもありかなと。
さしあたって召集したいのは、福西、戸田、ラモス、井原、釣男、師匠、松田、都築、久保・・・。
<< 海辺の扉 中共の笛×少林サッカー >>



思うところを書く。
by theshophouse
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
カテゴリ
Critique
Asian Affair
蹴球狂の詩
Odyssey
Photographs
Iiko et Tama
Non Category
Food
Mystery
Design
アジア人物伝
Alternative
Books
Movie
Sounds Good
昭和
モブログ日報
F1
号外
Profile
以前の記事
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月
2004年 10月
2001年 10月
フォロー中のブログ
国境の南
osakanaさんのうだ...
青いセキセイインコ推定4...
THE SELECTIO...
V o i c e  o...
わしらのなんや日記
90歳、まだまだこれから...
午前4時から正午まで
藪の中のつむじ曲がり
PISERO しゅうまい...
最新のトラックバック
エス東京オフィス
from はるの日常
才色兼備な「タイのセレブ..
from Boochanの宝探し
チベットでのジェノサイド
from わしらのなんや日記
経済別に選びたい放題!チ..
from Boochanの宝探し
IKEA for ママゴト
from わしらのなんや日記
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧