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スポーツを侵食する商業主義
亀田、今夏世界王者へ!(もちろん八百長)
 5月24日に今回の八百長を予言していた人がいました。 そのあまりに完璧な予言は、夏まっ盛りというのに寒気を覚えるほど。
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 酷いものを見せられた。 あまりに酷いものを見せられたおかげで文章にする気力すら萎えた。 こんなに酷いものを見せられたのは2002年のW杯の韓国の試合以来だ。
 この数日の間にさまざまな議論を巻き起こしたこのタイトルマッチについては、既に語られ尽くしているはずなので、もうここでは触れない。 協栄ジムという胡散臭いジムと、TBSという最近特に電波全開な放送局と、亀田人気に相乗りしたスポンサー企業とWBA(世界ボクシング協会)の合作による茶番だった。
 興行主である協栄ジムからジャッジに報酬が支払われるということ自体、ボクシング界の古い体質、興行性を強く感じさせられるものである。 判定が作為的になったとしても何ら不思議はない。 たいして強くもない武蔵や魔裟斗がK-1で勝ったりするのと同じ構図である。 しかもWBAは試合後に前から準備していたチャンピオンベルトを亀田の父親に贈呈してもいるのだ。 これではまるで最初から亀田の勝利ありきではないか。
 11ラウンドと12ラウンドはほぼグロッキー状態でクリンチに逃れて倒れるのを堪えるのが精一杯だった亀田。 12ラウンドを亀田の勝ちと採点した韓国人のジャッジは協栄ジム側から実弾の他に酒池肉林の接待でも受けていたのだろうか? 誰もが理解に苦しむ不可解な判断であった。 その1ポイントがなければ試合はドローだったのだから。

 最近では若手の有望なスポーツ選手が頭角を現すと、TV局で囲い込む傾向が見られる。 福原愛、宮里藍、浅田真央にもそうした囲い込みが行われたが、TBSの亀田三兄弟に対するそれは露骨極まりない。 それは取材の優先権や試合の独占中継権のみならず、キャラクターグッズやDVDの販売権にまで及び、人気者を食い物にしてひたすら利潤を追求する。 結局行き着くところは視聴率至上主義だ。
 本来は父親思いで練習の虫、どちらかといえば真面目な少年である亀田興毅の一部でしかないやんちゃな部分を過剰に演出し、そうしたTV局側の意図に亀田が踊らされているのか踊ってやっているのかは知らない。 ただ、試合が終わって拳を交えた相手に敬意のひとかけらも表せない彼の態度を見る限り、未成熟な少年としか思えなかった。
 試合の前の記者会見の際、ハンバーガー片手に会見場に現れた亀田は、ベビーフェイスのあだ名をもつランダエタにキューピー人形を贈った。 ランダエタは笑顔で応じた。 翌日の計量の際、今度はランダエタがお返しとばかりに亀田に紙オムツと哺乳瓶をプレゼントした。 亀田はキレた。
 このやりとりを見ていて正直「亀田はこいつには勝てないな」と思っていた。 試合も実際予想通りになった。 でも結果だけが違った。 彼に相応しいのは「TBS世界ライト・フライ級チャンピオン」という称号だろう。 きっと彼を勝たせたのはこの国の八百万(やおよろず)の神なのだ。



 今回の亀田のようにスポーツが商業主義に蝕まれるとロクなことはない。 かつて男女とも世界の頂点に君臨した日本のバレーボール。 人気が下降気味になり始めると、TV局は広告代理店と組み、アイドルを絡めて視聴率至上主義に走った。 黄色い歓声だけは往時のままだが、その凋落ぶりは誰もが知るところだ。
 今、日本のサッカーもバレーボールと同じ道を歩もうとしている。 かつて、企業スポーツの権化であるプロ野球を率いるバカツネと正面きって対立し、地域スポーツとしてのJリーグを発足させて、日本にプロサッカーを根付かせるという大きな功績を残した川淵会長は、今や自分がバカツネになってしまった。 アディダスやキリンなどのスポンサーからの潤沢な資金を元手に、日本代表を電通という一広告代理店に事実上売り渡してしまった。 2002年のW杯で「サッカーがカネになる」ことを知った電通は露骨なマーケティングによって日本代表を商品化し私物化した。 日本代表を電通が仕切る一方、Jリーグは競合する博報堂が仕切っている。 これは代表とクラブの関係にも悪影響を与えた。 ドイツW杯で日本の予選リーグの2試合が炎天下の昼間に行われたのも、日本での放映時刻を考慮した電通の差し金と言われている。
 ドイツでの惨敗も今回の亀田の試合とダブる。 たいして実力もないのにオーストラリア戦の直前まで代表マンセーに終始したマスゴミ。 メッキが剥げた代表の末路は無残だった。
 日本代表がこれほどの惨敗を喫したにも関わらず、日本のサッカーの最終的な責任者の任にある川淵会長は、自らの腹を切ることもなく、協会を私物化し、税金対策のペーパーカンパニー「川渕企画」を活用して私腹を肥やしている。 「オシム」リーク発言が自らの責任回避のために意図的に行われたことは今や周知の事実だ。
 2002年W杯の時セネガル代表を率いたブルーノ・メッツの言葉を借りれば、「今アジアのサッカーは、全般的に歴史が浅いためブーム的な盛り上がりになっている。 そしてそれを利用するビジネスが、サッカー以上に発達しており、それが選手たちにとって非常に悪い環境になっている。」ということだ。
 代表の試合がバレーボールのように黄色い歓声に包まれてしまうことに大きな危惧を感じる。 昔の代表戦の客層はまだまだ男たち中心であり、ピッチ上への厳しい視線が常に注がれていたものだ。 川淵会長の功罪はサッカーをメジャーなスポーツにしたことと、そのサッカーを商品化することによって弱体化させてしまったことにある。

 川淵会長よ、晩節を汚すことなかれ。


川淵会長にレッドカードを!

■「川淵会長にレッドカードを」8月9日デモ実行のお知らせ

川淵会長への意思表明として、日本代表戦試合後、
千駄ヶ谷駅方面行きのデモを企画しました。
所要時間は10分程度を予定していますのでお気軽にご参加ください。

日時 : 8月9日(水) トリニダード・トバゴ戦終了後
時間 : 21時20分(試合終了時間によって前後する可能性あり)
場所 : 日本青年館玄関前 (競技場より徒歩5分)
経路 : 日本青年館前→千駄ヶ谷駅手前にて解散 (所用時間10分)
申請 : 7月28日付けで四谷警察署に申請済み
http://kawabuchi.tv/
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by theshophouse | 2006-08-05 23:53 | Critique
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