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至福の日々の終わりに
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 2006ドイツワールドカップはイタリアの優勝で幕を閉じた。 思えば至福の一ヶ月だった。 毎日仕事から帰ってきてテレビをつけるとサッカーの試合がやっている。 パリで、ローマで、リオデジャネイロで、カフェで、路上で、自宅のソファーで、世界中の数十億の瞳がひとつのプレーに目を凝らす。 僕も連日テレビの前でその群集に加わった。
 決勝トーナメント以降の試合の数々を見るなかで、僕はそこで戦っている日本代表をイメージすることができなかった。 残念ながら今回の日本代表はそもそも決勝トーナメントに進出できる代物ではなかったということである。 もちろん決勝もそんな試合だった。 試合は、主審のエリソンド氏の不安定な笛もあって、序盤から波乱含みだった。 前半7分、マテラッツィのファウルで得たPK。 ジダンが「スプーン」を決めてフランス先制。 スプーンは決められたGKにダメージが残るもの。 もちろん蹴る側のリスクも大きい。 それをこの決勝の舞台でできるのがジダンなのだ。
 イタリアも反撃。 同19分、ピルロのコーナーキックをマテラッツィが合わせて1対1の同点。 ジダンとマテラッツィ。 間違いなくこの試合の主役であった二人のゴールの後は一進一退となるも、次第にフランスがボールを支配する。 イタリアゴールのかんぬきに手をかけながらも、それを取り払うまでには至らず。 ジダンもガチガチにマークされていたわけではなく、フリーでボールを受けはするものの、次のアクションを起こす頃には狂犬ガットゥーゾら数人に囲まれてボールを奪われるシーンも目立った。
 決勝のイタリアはそれまでの戦いと違い、いつものカテナチオに戻った。 フランスに押し込まれながらも、最後の最後で体を張ってゴールを許さなかった。 今大会の失点はオウンゴールと誤審気味のPKによる2点だけなのだから、その守備は完璧だったと言っていい。
 ジダンの退場については残念としか言いようがない。 マテラッツィがどれほどジダンを口汚く罵ったかはわからないが、世界中が見ている中で、ジダンのプレーを見守っていた多くの子供たちの前でやるべきだったとは思わない。 ただ、ジダンにはああした「やんちゃな」一面が顔を出すことがある。 事実今回のW杯でも韓国戦で無用なイエローを貰い、累積で次戦を出場停止になっている。 ただ、そうした不完全さも含めて彼の魅力なのである。 ジョージ・ベストしかり、ポール・ガスコインしかり、エリック・カントナしかり、である。 試合終了後、某巨大掲示板には「マテラッツィがジダンに何と言ったのか考えるスレ」が乱立しているだろうな、と思ったら案の定である。
 大会終了後に発表されたMVPはジダン。 各国の記者投票によるものだが、その多くの票が決勝戦の前に投じられていたそうである。 僕のなかでのMVPはやっぱりカンナである。 あの気配り目配り体配り?はタイヘンなものである。 前回のカーンもそうだが、MVPは基本的に優勝国から選ぶべきだと思う。 でなければ優勝の価値も薄れてしまう。

 さて、我らが日本代表はオシム監督の就任が間近である。 降格争いの常連だったジェフを、常に優勝を争うチームにまで変貌させた手腕は素晴らしいの一語に尽きる。 ただでさえ若手を重用するオシム氏のこと、中田引退で日本代表の世代交代にも拍車がかかるのは必至。 ただ、彼の代表監督就任は遅きに失した感がある。 かくいう僕も、昨年5月の時点で「オシムを監督に」という内容のエントリーをしている。
 そんなおり、サントスFCで10番を背負う日系ブラジル人のロドリゴ・バルボーサ・タバタが日本への帰化を希望しているという。 サントスの10番といえばかつてペレがつけていた番号である。 彼曰く「W杯に出たいがセレソンに選ばれるのは難しいので、日本への帰化を考えている」とのこと。 日本代表も軽く見られたものである。

 でもタバタ選手、さっさと来日して帰化申請して下さい。 日本の10番を茸から没収して差し上げます。 袋小路に入った日本サッカーを救って下さい。 それからエメ。 今からでも遅くない。 「獲眼流尊」という当て字を用意して待ってるから、さっさと赤菱に戻って来て下さい。 本当におながいします。
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【ジダン】マテラッティの言ったこと【退場】【海外サッカー板】
ジダン頭突きゲーム(イタリアの職人さん仕事速杉ですw)
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by theshophouse | 2006-07-13 00:10 | 蹴球狂の詩
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