Top
日本の両サイドは完全に終わった
 アンゴラ戦。 いつものように消化不良のまま終わるかに見えた2005年の日本代表最後のゲームは、松井大輔に救われた。

 前半は、恐らく彼のサッカー人生の中で最もキレていたであろう寿司禿の独壇場だったが、それでも枠に行かなかったり、キーパーにセーヴされてしまうところは相変わらず。 ヘナギにしても同様だった。
 前半日本がけっこういいカタチをつくれたのは単にアンゴラの最終ラインや中盤の底のチェックが甘かったからに過ぎない。 そのため2トップが比較的高い位置でクサビを入れることができ、シュートまでもっていくことができていた。 ただ後半に入るとアンゴラもそのあたりを修正してきたため、寿司禿もヘナギもボールをもらうためにかなり低い位置まで下がってきていた。 そう、いつもの日本の悪いパターンに入りかけていたのだった。
 しかしここで、パスの出し手である茸やヒデや稲豚はクサビのボールを入れるのをやめ、相手DFの裏のスペースへの配球に切り替えた。 2トップもこれに呼応し、裏でボールを受ける機会が増えた。 これによって前がかりだったアンゴラの最終ラインは少し下がり始め、最終ラインの前にスペースが生まれ始めた。 またそれに呼応するように、そうしたスペースで仕事ができる松井を投入。 後半20分で動いたのは、いつも交代の遅いジーコにしては極めて早漏気味の思い切った選手起用だろう。
 松井が入ってから中盤にタメができ、さらにリズムが良くなった日本だったが、それでも相手GKの好セーヴなどもあり、得点を奪うには至らない。 前半あれだけのチャンスをモノにできなかったチームの常として、一発のカウンターに沈むか、良くても引き分けかという結末が脳内に定着しかけた頃、右サイドから茸のクロスが上がった。 ヘナギが頭で折り返す。 そこにフリーで待っていたのは投入直後から惜しみなく動き回ってチャンスメイクした松井だった。

 能活は良かった。 日頃あんまりキーパーについてコメントしない僕だが、今夜の能活はポジショニング、キャッチング、クロスへの対応、スローイング、パントキックそしてコーチングと、すべてにおいて良かった。 特に前線へフィードする場合のスローイングとパントキックの使い分けの妙は見事だった。
 稲豚はだいぶ戻ってきた。 2002年のW杯以後の4年間、多くの浮き沈みを経験しながらも2006年にきっちり照準を合わせつつあるようだ。 そういった意味で、彼はW杯の申し子なのかも知れない。
 両サイドは相変わらず機能しなかった。 特に右サイド。 駒野がこの夜やった仕事はスペースを埋めることだけだった。 彼に求められていたのは突破と正確なクロスだったはずだが、いずれも不発に終わった。 単調な上下運動と、スペースを埋めること、無意味な汗をかくことだけでいいなら加地さんの方がマシだ。
 三都主。 キエフでの試合を最後にてっきり代表引退したものと思っていたのだが、今夜もなぜかいつもの場所にいた。 僕のなかではもう代表引退した選手なのでコメントしない。

 W杯まであと200日ほどになったわけだが、日本が前回以上の成績(ベスト16以上)を残す為に必要なものがはっきり見えてきた試合だった。 ひとつは少ないチャンスを確実にモノにできるエースFW。 そしてもうひとつはマトモな両サイドのプレイヤーである。 FWについてはコマは揃っているものの、飛びぬけたエースがいない。 やはり心のどこかで久保の復活を期待してしまう僕である。
 両サイドについてはこれまでも度々批判してきたが、もうすぐW杯イヤーを迎えようというこの時期になっても何ら解決の糸口すら見えない。 そもそもこの期に及んでも加地さんと三都主を見限れていないジーコの方に問題がある。 もうこればっかりはどうしようもない。 もう何も期待しない。 ドイツでとことん醜態を晒してもらおう。 そして、そこでの反省から2010年南アフリカW杯には日本にも素晴らしい両翼のプレイヤーが生まれることを期待しようと思う。

 日本の両サイドは完全に終わった。
[PR]
by theshophouse | 2005-11-16 23:19 | 蹴球狂の詩
<< 八木山峠・謎の手書き看板 (ほ... 想夫恋 横浜青葉店 >>



思うところを書く。
by theshophouse
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
カテゴリ
Critique
Asian Affair
蹴球狂の詩
Odyssey
Photographs
Iiko et Tama
Non Category
Food
Mystery
Design
アジア人物伝
Alternative
Books
Movie
Sounds Good
昭和
モブログ日報
F1
号外
Profile
以前の記事
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月
2004年 10月
2001年 10月
フォロー中のブログ
国境の南
osakanaさんのうだ...
青いセキセイインコ推定4...
THE SELECTIO...
V o i c e  o...
わしらのなんや日記
90歳、まだまだこれから...
午前4時から正午まで
藪の中のつむじ曲がり
PISERO しゅうまい...
最新のトラックバック
エス東京オフィス
from はるの日常
才色兼備な「タイのセレブ..
from Boochanの宝探し
チベットでのジェノサイド
from わしらのなんや日記
経済別に選びたい放題!チ..
from Boochanの宝探し
IKEA for ママゴト
from わしらのなんや日記
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧