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鳥市&きゅりお@Shibuya
 以前のエントリーでもたびたび述べたが、僕には「行きつけの店」というのがない。 したがって常連面などできる店も当然ない。 しかし、そんな僕でもひいきにしている店はある。 そんなにしょっちゅう行くわけではない(むしろ年に数えるほどしか行かない)ものの、そのエリアで仲間と飲み食いするならこの店、という位置づけの店はある。
b0045944_2130621.jpg 渋谷という街においては「鳥市→きゅりお」というのがここ10年ほど忠実に守ってきた行動様式である。 「鳥市」は昭和の頃から通っている焼鳥屋でマークシティーの1階にある。 マークシティーができる前も井の頭線の駅の1階部分に入っていたのだが、個人的にはこの時の猥雑な雰囲気が好きだった。 店はお世辞にもキレイとは言えず、焼鳥以外のメニューといえば「冷やトマ」とおしんこぐらいしかなかったような気がする。 会社帰りのサラリーマンで賑わう店内はすぐにいっぱいになり、駅へと向かう帰宅客が行き交う通路部分(僕はオープンテラスと呼んでいた)にはみ出して置かれていたテーブル席へ通されることもしばしばだったが、僕はとりわけこの半戸外みたいな席が好きだった。
 マークシティーに新装開店した現在ではメニューも4倍以上に増えた。 焼酎も銘柄が選べたりする。 一方で看板メニューの焼鳥ともつ煮込みの味は当時のまま。 特に煮込みは東京でも五指に数えられるのではないかという旨さなのである。 煮込みは東京で覚えたメニューである。 何だか妙にバタ臭い味噌味は、とても東京の味とは思えなかった。 上京した当時は飲み屋に行っても煮込みとホッピーばかりだった。 安くて旨いからである。
b0045944_21302045.jpg 「きゅりお」は友人のO嬢に教えてもらった店だ。 この店はその特異なロケーションゆえに、誰かに連れて行ってもらったりしない限り行くことはできない。 何らかの偶然が重なって店のドアの前に立ったとしても、中に入るにはちょっとした勇気が必要だ。 ただ、中に入ってさえしまえば、そこには至福の空間がある。 中は狭い。 3人が座れるカウンターとボックス席が3つ。 詰めて座っても15人ぐらいが限界だろう。 BGMはジャズ一本。 マスターの選曲にこだわりは感じられない。 リクエストにも気軽に応じてくれる。 先日行った時にはウェザー・リポートに続いてトゥーツ・シールマンスがかかっていた。 日頃健康に気を使った味気ない生活を送る身に、久々に紫煙漂うなか強い酒を飲みながら聴くジャコのベースは、逆説的に心を洗われる。 先約がいなかったらウィントン・ケリーとかボビー・ハッチャーソンあたりをリクエストしてマターリしようと思って乗り込んだので、思わぬ展開である。 ジャズ喫茶やバーという業態の場合、音にかかるウェイトは非常に大きいので、自分が店に入った時に何がかかっているかでその夜の気分はほぼ決まってしまう。 しかるにこの夜はジャコな気分だったのである。
 とっても気さくなマスターは元バンマス。 昼夜が逆転するような職業でありながら筋金入りの市民ランナーで、83年にはホノルル・マラソンを完走しているほどだ。 年齢は不詳だが、ホノルルでの写真は髪もフサフサなのに、今はスキンヘッドである。 店構えがかなり閉鎖的であるにも関わらず、ドアを開けた瞬間、マスターの人懐っこい笑顔にほだされて、初めて訪れたお客さんでも一気に開放的な気分に浸れること請け合いである。
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by theshophouse | 2005-09-04 21:33 | Non Category | Comments(1)
Commented at 2005-09-05 22:28 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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