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突破
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 いよいよ最後の路上試験である。 以前非公認のドライビングスクールの教官と一緒に練習した際と同じ試験場のコース控え室に入り、そこで路上試験の概要について説明を受けてから試験車両に乗り込む。
 どの試験場もそうだが、府中試験場の場合も試験場周辺の道路で試験が行われる。 試験官と受験者2人が一台の車両の乗り込み、最初は試験官の運転で所定の場所で左に寄せて停め、そこで最初の受験者が運転席に乗り込んで試験開始となる。
 前半の20分間は試験官の指示にしたがって運転し、後半の20分間は試験の直前に渡された周辺の地図を見て運転計画を立案し、その通りのコースを運転するというもの。 こう書くと何だか難しそうに思えるが、要は地図上に現在地と目的地のマークがあり、複数ルートのなかから自分が通りたい道を事前に試験官に申告し、その通りに走るということである。 もちろん最短距離を進めばその分試験も早く終わる。
 非公認のドライビングスクールの教官は「昔は仮免が難しくて本免は簡単というイメージがあったと思いますが、今はむしろ本免の方が難しくなってますよ。 ですから仮免取ったら今度は路上練習にも来て下さい」と言われていた。 もちろんセールストークも多分に含まれているのだろうと思った僕は結果としてその忠告を聞かなかったのだが、実際の路上試験の難易度は果たしてどうなのだろうか。
 今回は僕が1番目である。 実はこの試験場のそばに友人が済んでおり、実際の試験コースとなる東八道路や小金井街道は勝手知ったる道。 試験中、たまたま友人宅のすぐそばを通過。 片側一車線の道では車道を走る自転車や停車中の路線バスをうまくクリアすることが必要だが、幸いいずれのケースにも遭遇せず、逆に拍子抜けする始末。 後半も順調に運び、停車中に何度か地図を確認しつつ所定の目的地へ帰還。 ここでドライバーチェンジ。
 次の受験者は若い女性。 自分も後部座席から試験官目線でその走りをチェックする。 左折での目視での後方確認がない。 いや、正確に言うと大袈裟にやっていないと言うべきか。 運転中の後方確認はルームミラーやサイドミラーを見る際も単に目線を動かすのではなく、試験官にわかるように首を動かしてやるのが基本である。
 女性は緊張していたのだろう。 或いは飛ばし屋の素質があるのか、たびたび制限速度を超えてクルマを走らせ、その度に試験官に「メーター見て」と注意される。 試験終了まで都合3回注意され、他人事ながら僕も「こりゃさすがに厳しいかな」と思った。
 2人の路上部分での試験は終わり、ふたたび試験官の運転で試験場に戻る。 最後にコース内で縦列駐車か方向転換(車庫入れ)のいずれかをやる。 どちらをやるかは直前までわからない。 コース内を横切り、その場所に近づいたところで試験官から「じゃあ方向転換やってもらいます」と言われ、そこで運転席へ。 僕はクルマを道路と並行に停車してからバックを始めたが、クルマを斜めに振って停めてからバックしても問題ない。 バックで後方確認する際、無意識に左手が助手席の背もたれあたりに伸びそうになるのを堪え、両手でハンドルを操作して駐車スペースへクルマを送り込む。 車庫入れではなくあくまで方向転換できればいいのでクルマを下げすぎないことがポイント。 最後に出ていく方向にウインカーを出してから出ていく。 これで実技試験の全てが終わった。
 最初の控え室に戻る。 すぐに試験官がやってきて合否の発表。 もちろん合格である。 厳しいのではないかと思われた同乗の女性も合格。 本人は落ちることを覚悟していたのか「逆転勝訴」にびっくりの様子。 合格を告げられた時に試験官からスピードの出しすぎについて小言を頂戴してはいたもののめでたく合格。 難易度が高くなったという路上試験だが、失効組でそれなりに運転のキャリアがある人間から見ればその難易度は決して高くはない。
 かくして試験と名のつく4つのハードルはすべてクリア。 後は免許を交付してもらうだけと思いきや、事はそう簡単に運ばない。 最後の通過儀礼「取得時講習」を受講しなければならないのだ。
 合格証を手に試験場内の窓口にて費用を支払い、取得時講習の予約を入れる。 この取得時講習を修了して初めて免許証を交付してもらう権利を得ることができる。 この講習はこの府中の試験場で行われるのではなく、試験場と提携した都内の各自動車学校にて行われる。 つまり自宅に近い学校へ出向いて受講する方が楽なのである。
 僕もさっそく自宅近くの自動車学校に直接電話をし、取得時講習の予約をしようと試みたが、予約が取れるのは最短でも3週間後、酷い場合だと半年後なんてところもあった。 一刻も早く免許を手に入れたい僕も必死である。 しかしどの学校も予約がいっぱいですぐには予約が入れられない状態。 なぜ講習なんてものの予約がそれほど取れないのか、この時の僕には知る由もなかったのである。
 万策尽き果てた僕は、自宅にも近く、前を通るたびにその盛況ぶりをたびたび目にしていたことから逆に電話するのを躊躇していたコヤマドライビングスクール二子玉川校に最後に電話してみたところ、意外にもこれまでのなかでは最短で予約が取れた。 それは路上試験合格のその日から12日後というものだった。 まさに灯台もと暗しだったわけだが、ここにきての12日間のロスタイムはもはや永遠にも感じられるほど長いものだった。(つづく
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by theshophouse | 2009-09-22 10:11 | Non Category
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