Top
不肖・宮嶋、阿富汗に立つ!
 本人の言葉を借りれば「ああ、何という壮挙!」ということになるのであろうか。 不肖・宮嶋こと宮嶋茂樹はそれが至極当然のことであるかのように、いまアフガンにいる。
 9月1日土曜日、フジテレピ系列の「ウォッチャ」に宮嶋が生出演するというので見ていると、番組はその前日に起こった「新宿歌舞伎町ピル火災」を伝える特番になっており、当初予定されていた宮嶋の生出演はなくなってしまっていたのだった。 このところ不肖・宮嶋の本を読みまくり、自分の中ではかなりの「不肖・宮嶋ブーム」であった僕はさすがに少々落胆した。
 しかしそれから一週間後、「ウォッチャ」のスタジオで自らのカメラマン人生を語る宮嶋がいた。 番組は最近一部でブレイクの兆しを見せている宮嶋茂樹という男の人物像に追ろうという趣旨の特集であった。 宮嶋はその番組のなかではからずも次のような事を述べていた。 「一年に一回は硝煙の臭いを嗅ぎに行きたくなるんです。」
 はたしてその言葉がすぐに現実のものになろうとは宮嶋も予想だにしていなかったに違いない。 宮嶋のテレピ出演から三日後の9月11日早朝にニューヨークで起こった惨劇は、宮嶋を硝煙の立ち込める世界へと引き戻したのである。 テロ勃発からはや一ケ月、不肖・宮嶋は既にアフガンに潜入を果たしているに違いないとは思っていたが、彼を特派記者として現地に送り込んだであろう週刊文春を眺めてみても、そこには巻頭グラピアページを飾る宮嶋の写真はなく、ネット上のとある掲示板には「宮嶋が誤って地雷を踏んで重傷を負い、現地の病院に担ぎ込まれた云々」の書き込みもあり、宮嶋信者の一人としてその消息が伝わってこないのが心配であった。 しかしついに先日発売された週刊文春にはアフガンでの宮嶋の雄姿があった。 現地からの不肖・宮嶋の第一声をここに転載する。
 『本日夕刻、不肖・宮嶋は西阿富汗にて、タリバンと戦闘状態に入れり・・・・・。 この日を待っていたのである。 昭和二十年、我が日本軍が硫黄島の擂鉢山でアーミテージの先輩の海兵隊員に星条旗を打ち立てられて以来、日の丸を打ち立てる機会を狙っていたのである。 遺恨なり五十年、一剣を磨く。 臥薪嘗胆、ついに不肖・宮嶋、阿富汗の地に米海兵隊に先んじて、日章旗を打ち立てたり。 アーミテージよ、ざまぁみさらせ。 じゃかましい。』
 不肖・宮嶋、アーミテージの「ショウ・ザ・フラッグ」に相当カチンときているようである。 これまでの宮嶋の言動からすれば無理もない。 ロシアに強力なコネクションがある宮嶋はやはりモスクワを経由し、タジキスタンの首都ドゥシャンベからようやくアフガン入りしたようである。 多くのジヤーナリストや日本人のテレピクルーが隣国パキスタンのホテルに缶詰めになって、近場で拾った小規模なデモなどつまらないニュース素材をさも一大事のように編集し、ホテルの屋上からしょーもないリボートばかり入れてお茶を濁したりしている時に、この不肖・宮嶋の行動力はどうだ。 宮嶋はドゥシャンベからコンボイで5時間ぽどのピアンジの難民キャンプでの子供たちの様子を撮影し、週刊文春に寄せていた。 それらモノクロの写真から伝わってくるのは疑いようのない現地の生の様子であり、テレビで連日放送されている隣国の騷動と比べるとそのニュース価値の違いは明らかだ。 もはやこの後に及んでパキスタンからのリポートにどんな意味があるというのか? ここにきてジャーナリストとしての宮嶋の評価は高まる一方である。 カンボジア、モザンビーク、ボスニア、ゴラン高原そしてコソボと、彼がこれまで駆け巡ってきたあまたの紛争地帯での仕事は再評価されて然るべきであろう。 一昨日は「ニュースステーション」にも電話リポートを入れていた。 ついに天下の朝日新聞も宮嶋の前にひれ伏したのである。 これを痛快と言わずして何と言おうか。
 番組中、アンカーの久米宏は「アフガンから不肖・宮嶋のリポートです。」と言っていたが、正確に言うとそれは不肖ではなく、宮嶋茂樹だった。 「不肖・宮嶋」はカメラマン宮嶋茂樹と当時の文春の記者であった勝谷誠彦が作り上げたバーチャル・ヒーローである。 そのあたりの事情は「不肖・宮嶋 南極観測隊に同行ス」のあとがきに詳しいので割愛するが、あのアフガンから衛星携帯でリポートを送っていたのは紛れもなく宮嶋茂樹そのものであった。
 遠くアフガンの宮嶋茂樹の無事を祈りつつ、ペンを置く。 頑張れ! 不肖・宮嶋!(2001/10/21出稿を再録)

 ところでこの不肖・宮嶋、ブリザード吹き荒れる南極からですらペンを走らせた原稿用紙を一枚づつファックスしてくるぐらいのアナログ人間なのだが、いつのまにかホームページを開設していたのであった。 ここでは何と不肖の直筆の履歴書も公開しているほか、最近のスクープ写真やアジトであるつつみ荘の内部、さらには趣味のプラモデルの写真まで幅広く情報開示している。 さらには「ヤングアニマル」という隔週刊の漫画雑誌に自らの自伝「不肖・宮嶋 -撮らずに死ねるか-」が連載開始となった。
 2001年、混迷を極める世界は、時代は、人々は彼を必要とし始めた。

Vote for Design+Art Blog Ranking
[PR]
by theshophouse | 2004-11-24 02:53 | Critique
<< 近頃のニュース番組について 日本の家電メーカーに、喝! >>



思うところを書く。
by theshophouse
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
カテゴリ
Critique
Asian Affair
蹴球狂の詩
Odyssey
Photographs
Iiko et Tama
Non Category
Food
Mystery
Design
アジア人物伝
Alternative
Books
Movie
Sounds Good
昭和
モブログ日報
F1
号外
Profile
以前の記事
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月
2004年 10月
2001年 10月
フォロー中のブログ
国境の南
osakanaさんのうだ...
青いセキセイインコ推定4...
THE SELECTIO...
V o i c e  o...
わしらのなんや日記
90歳、まだまだこれから...
午前4時から正午まで
藪の中のつむじ曲がり
PISERO しゅうまい...
最新のトラックバック
エス東京オフィス
from はるの日常
才色兼備な「タイのセレブ..
from Boochanの宝探し
チベットでのジェノサイド
from わしらのなんや日記
経済別に選びたい放題!チ..
from Boochanの宝探し
IKEA for ママゴト
from わしらのなんや日記
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧